だいぶ月日が経ってしまって、もう上映してないと思いますが、9月に観に行った「ボブという名の猫」という映画の感想を述べさせて頂きます。
ストリートミュージシャンとして生計を立てていた主人公は、両親の離婚による、深い心の傷を受けて、ドラッグ中毒にハマり、破滅寸前にまで追い詰められますが、一匹の傷を負った茶トラ猫を助けてあげることにより、逆にこの猫に助けられ、人生の回復への道を歩み始めるという、実話に基づくストーリーです。
気付き①
人生とはそう単純には行かないことを痛感させられました。
主人公は一旦この猫に助けられ、一緒に街へ出て演奏することにより、一躍人気者になります。
しかし、通行人の嫌がらせに遭い、誤認逮捕され、街で演奏することを禁止されます。
次に、雑誌販売の仕事を見つけ、そこでも猫と共に一躍人気者となり、成績はトップクラスとなって、有名誌の取材を受けるまでになりましたが、仕事仲間の嫉妬により、1ヶ月の業務停止に追い込まれます。
やっとのことで復職したものの、今度は理不尽な客から強引に猫を売って欲しいと頼まれ、そのさなかに猫は行方不明となります。
主人公は失意の中、猫の帰りを待っていますが、その陰で、主人公と猫の姿がアップされたYouTubeが100万回以上再生されていることが、出版社の編集者の目に止まり、主人公の作家としての道が開けていく・・・本当に人生とは「七転び八起き」なのだなあと、思いました。
気付き②
主人公が本格的にドラッグ中毒から抜け出すために、薬を抜くシーンは壮絶を極めたシーンでした。
映画の中では、「最悪の風邪を100倍悪くしたような気分」と表現していましたが、このシーンを観れば、ドラッグをやろうなどと軽く思う人はいなくなると思います。
気付き③
世の中に猫好きの人は多いですが、猫が孤独を癒やし、生きる希望を与えてくれるというのは、本当だと思います。
僕も、過去2回猫と一緒に暮らしましたが、猫は冷静に人間のことを観察しています。僕が心に悩みを抱えていたり、神経過敏になっていたりすると、何故か猫の方から膝の上に乗ってきたり、布団の中に入ってきたりして、「どうしたんだい?」と慰められている気分になったことが何度もありました。
まとめ
主人公とは、状況は異なりますが、自分の今までの人生と重ね合わせて、映画に没頭してしまいました。
人生は本当に「七転び八起き」。
水前寺清子の歌にもありましたが、「2歩進んで、1歩下がる」ことを繰り返しながら、「指数関数」的に前に進んでいくのだなあと、つくづく考えさせられました。