いわゆる恐怖映画というか、アクション映画というのでしょうか。
久しぶりに観ていて、のめり込んでしまう映画を観ました。
それが、「MEG ザ・モンスター」
遠い大昔に絶滅したとされていた、巨大ザメ「メガロドン」(体長約25m)が、実は世界一深い海溝であるマリアナ海溝の最底部にまだ生き残っていて、それが様々な恐怖を引き起こす、といった内容ですが、これがまた片時も目を離せない、息を飲むシーンの連続で、あっという間の2時間でした。
ネタバレになってしまうので、多くは語りませんが、印象に残ったことをいくつか述べさせて頂きます。
「恐怖」という側面で語るとすれば、この映画は、サメを主題とした映画としては、ほぼ全ての要素を網羅しており、大満足の行く映画だと思います。
海底調査のため、深海に降りてきた潜水艦。無事最底部に降りて調査を開始する喜びもつかの間、いきなり巨大な「何か」が潜水艦に体当りし、潜水艦は徐々に破壊され、地上の本部と通信が途絶えてしまう。
ストーリーはここから始まります。
そして、数年前に潜水艦で同じ海底部に降りて、同じ経験をして、やむを得ず親友の隊員を死なせてしまい、今は引退してしまった、いわゆる「やり手のヒーロー」に、もう一度海底に潜って、消息を絶った潜水艦を救ってくれるように、関係者は懇願します。
最初は強行に断る「ヒーロー」でしたが、徐々に考えが変わり、また深海へ潜ることに・・・
このあたりは、アクションモノのアメリカ映画によくあるパターンですが、アクションシーン・恐怖のシーンは超一級だと思います。
クルーザーの柱に命綱を取り付けて、大海の中、さっそうとメガロドンめがけて、泳ぎ進む「ヒーロー」
なんとかメガロドンの体に、GPS装置のシールを取り付けたものの、ものすごい大きな口と歯で、「ヒーロー」を噛み砕こうと襲ってくる。
仲間がクルーザーから命綱を引っ張って「ヒーロー」を引っ張り上げ、猛追するメガロドンをなんとか躱すことが出来たのですが、今にも身体を食いちぎられてしまうのではないかという、「切迫感」は、他のサメ映画には無い、手に汗握るものでした。
クルーザーがメガロドンの体当たりによって転覆したり、ヘリコプターがクルーザーに突っ込んで大破したり、派手なアクションも多い映画です。
また、大勢の人で賑わう有名なビーチにメガロドンが忍び込んで、阿鼻叫喚の地獄絵図となるシーンなど、サメ映画に必要なシーンは全て網羅されています。
しかし、この映画の良いところは、このような切迫するアクションシーンばかりではなく、仲間のために自分が犠牲になる、というシーンが数多くあったことでしょうか。
このあたりは、よくある「お涙ちょうだい」という感じではなく、感動の涙を誘う感じでした。
なんだかんだ、結構語ってしまいましたが、この映画は観て、損はない映画です。
正直、典型的なアメリカのアクション映画という感じで、「ヒーロー」の超超人ぶりはもはやコミカルだし、恋愛ストーリーもあったりしますが、それを差し引いても、超面白いと思います。
9/7公開で、そろそろ上映が終わる可能性もありますので、興味のある方はお早めにどうぞ!