漫画「小さな恋のものがたり」で有名な、みつはしちかこさんの展覧会に行ってきました。
妻が大好きな漫画家で、私はあまり読んだことがなかったのですが、同じ町田市に住んでいたこともあり、町田市民文学館ことばらんどで、展覧会を行うということで、二人で行ってきました。
みつはしさんが書いて出版した漫画の本が勢揃いで、コアなファンの方がしげしげと満足そうに眺めていました。
みつはしさんがスケッチした漫画の絵コンテが、なんともリアルに「漫画を描いている」という情景が頭の中に浮かび上がり、良かったです。
かたわらには、当時みつはしさんが使用していた文房具も置いてあり、それが一層、作者の日常を漂わせ、感慨深いものがありました。
漫画だけではなく、みつはしさんの描いた絵(詩が入っています)や、俳句なども展示されています。
実際に使用した水彩絵の具や、スケッチブックなども展示してありました。
私は作品そのものはもちろん興味がありますが、このような作家が実際に愛用した道具類にどうも惹かれてしまいます。
あまり、みつはしちかこさんを存じ上げてなかったのですが、ここ20年くらいは結構辛い思いをされていたようで、2002年に仲の良かったお姑さんが亡くなり、数年後に後を追うようにご主人も癌で他界され、あまりの心傷のため、鬱病になり、その後は心臓病を患って、後遺症が残ってしまったようです。
ペンを持つと、震えてしまって、主人公の「チッチ」を丸く描くことが出来ず、使っていた文房具を変えざるを得なかったそうです。
私も重い病気をいくつか患ってきたので、気持ちは大いに理解できます。
人生、ホントに一筋縄ではいかないですよね。
12月24日まで開催していますので、興味がある方は行ってみてください。