先月9月8日にライヴに行った高橋幸宏氏ですが、8月に買ったCDについていたトークイベント参加応募券を貼って応募したら、なんと当選しました。
9月に2回もお会いできるとは、縁があるのですね。
9月29日の日曜日に銀座で開催されるということで、喜び勇んで出かけました。
200人くらいの人が集まったのでしょうか。
会場前の狭いところで2列に並ばされて、30分くらい待たされましたが、高橋幸宏氏に会えるということで、ワクワクしていました。
銀座4丁目交差点の角にある「GINZA PLACE」というとてもオシャレで立派なビルの3階で行われました。
質問を募集していたので、こんな質問を書いて出しました。
会場はこんな感じでした。
時間になり、あの高橋幸宏氏と、ドラマーの林立夫氏が颯爽と現れました。
最初は二人とも少し緊張していたようで、喋りがちょっとぎこちなかったのですが、徐々にヒートアップし、いろいろな話を聴くことが出来ました。
一つわかったことは、二人は高校時代からの親友で、お互いをとても信頼しあっている仲だということでした。やはり細野晴臣氏の紹介で出会ったそうです。
いろいろな話を聴くことが出来て、全てご紹介したいのですが、とても長くなってしまうので、一部をご紹介いたします。
①林立夫氏:高橋幸宏氏と演奏すると、曲の1番・2番・3番・4番それぞれ違うフレーズをドラムで叩くので、非常に一緒にやりづらい。
②二人ともキャリがが長い有名なドラマーなのに、実はドラムの種類や型番等には疎い。それよりもファッションやグルメのほうが詳しい。
③林立夫氏:かつてヤマモトヨウジ氏が、高橋幸宏氏は半径1m以上から離れて見ると、とても近寄りがたい人物に見えると言っていた。林立夫氏も同感で、気軽に声をかけづらい雰囲気を持っていた。
④昨年2018年の「サラヴァ!」の再現ライヴはとても難しかったが、中でも「エラスティック・ダミー」という曲が非常に難しかった。アレンジは坂本龍一氏で、本人も「もう今は出来ない。今回のライヴに呼んでもらわなくてホッとした」と言っていたほど。坂本龍一氏のキーボード・大村憲司氏・松木氏のギターは再現が難しく、音場感も再現しなくてはならないので、結局元データのハードディスクからの再現にした。
そして、最後に質問コーナーになりました。
④質問:高橋幸宏氏の曲はフェードアウトがほとんど無いが、なぜか?
高橋幸宏氏:単にフェードアウトのアレンジを考えるのが、めんどくさかっただけ。「ダダッ!」と終わる手法は、「YUKIHIRO TAKAHASHI ENDINGS」と言われて、世界的に有名だが、この方がとても楽だった。1981年発売の「BGM」は全て同じ演奏時間で終わらせる必要があったので、こうする他無かった。
⑤13年後(80歳)は何をしていますか?
林立夫氏:今のままやっていると思う。出来れば昨年やった「サラヴァ!」再現ライヴはもう一度やってみたい。譜面を見ることから自由になれば、よりエネルギッシュな演奏が出来ると思う。
高橋幸宏氏:物理的に可能であれば、今のままやっていると思う。「物理的に」とは、病気や事故に遭わなければということ。今67歳なので、あと15年はがんばりたい。(いや、「がんばる」という言葉は嫌い)中型犬を飼っているので、その犬を看取るまではやり続けたい。
最後に1分間だけ写真撮影タイムでした。
とても内容の濃いトークイベントに参加できて、本当に良かったです。
また、ライヴやることがあったら、絶対参加します!