10月4日から11月4日まで六本木ヒルズで開催されていた細野晴臣氏のデビュー50周年特別企画「細野観光」に行ってまいりました。
細野晴臣氏は、言わずと知れた日本の音楽を牽引してきたレジェンドで、はっぴいえんど、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)、スケッチ・ショウなど数々の日本を代表するバンドで活動してきました。
この企画は、そんな細野さんが使ったり集めたりしてきた、様々なモノが展示してあり、50年を振り返るという壮大な展示会でした。
細野さんが生まれてから、現在に至るまでの数多くのモノが展示されてあり、一体何から説明し、何をご紹介したら良いか、とても迷ってしまったのですが、事細かにご紹介すると、本が一冊かけてしまうくらいになってしまうので、少年時代からのYMOファンの僕なりの視点から、簡潔にご紹介いたします。
細野さんは、音が出るものには何でも興味をそそられるそうで、何でも買ってしまうそうです。
奥にある女の子が鉄筋を叩いているフィギュアは70年代に香港で買ったものだそうですが、ネジを巻くと鉄筋を叩くのだそうです。
今でも効果音としてレコーディングに使っていて、自身のスタジオに常に置いてあるそうです。
手前左側は、「スピークアンドスペル」という子供用の学習用おもちゃだそうですが、驚くべきことに、クラフトワークなど多くのテクノ系ミュージシャンが使用しているそうです。
僕から見ると、どうみても「がらくた」(失礼!)にしか見えないのですが、芸術家の目の付け所は僕のような一般人とは違うのですね・・・
こちらは、あの忌野清志郎と楽器を交換してもらったという、ローランドのリズムマシーンだそうです。
1980年発売のもので、時代を感じますね。
清志郎も展示してもらって、さぞかし天国で喜んでいることでしょう。
こちらもローランドが1980年に発売したリズムマシーンだそうですが、通称「ヤオヤ」と言われる、当時の音楽シーンを席巻した、超有名なリズムマシーンだそうです。YMOでも1981年のBGMから使われていたそうです。
細野さんはいまだに愛着があって、音が出たり出なかったりにも関わらず、手元に大事に保管しているそうです。
楽器ばっかりになってしまって申し訳ございませんが、こちらは細野さんが1981年にバリ島に旅行した際に購入した、インドネシアの伝統的な打楽器演奏の「ガムラン」に使用されている楽器だそうです。
1982年の細野さんのソロアルバム「フィルハーモニー」に使用されているそうです。
中から虫の死骸が出てきて、虫が苦手な細野さんはとても扱いに苦労したそうです。
まあ、本当にいろいろなモノが展示されていました。
なんでこんなものまで取っておくのか、というモノまで・・・
「細野書房」という形で、細野さんが50年間読んできたおびただしい数の蔵書も展示してありました。
細野さんが学生時代から書き溜めていたノートに書いていた漫画など、細野さん自筆の書類関係がたくさんありました。
中でも、これが展示してあったのには、とても感銘を受けました。
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細野さんが1978年2月19日に、YMOの構想を1枚の紙にスケッチ・メモしたもので、自宅に高橋幸宏と坂本龍一を招いて、3人でコタツに座ってミカンを食べながら、この内容を説明したのだそうです。
これを生で見ることが出来たのは、とてもうれしかったです!
とても長くなってしまいました。
本当は開催期間中にこういうブログを書けば良かったですね。
くわしくは、細野観光のオフィシャルブックがまだアマゾンやタワーレコードなどで売っていると思いますので、これをご覧になるのが一番よろしいかと思います。
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