このところの梅雨の大雨続きで、鎌倉はご無沙汰していましたが、8月に入り、やっと長かった梅雨が開け、久しぶりの青空が出てきたので、心は自然と鎌倉へ向かっていました。
世間は、まさにコロナ第2波の最中で、東京都では472人の大台に入り、4日間連続の最多感染者更新、大阪・名古屋・福岡をはじめ、全国で増加を続け、予断を許さない状況です。
また、一気に気温30度超えの、熱中症危険水域まで達してしまい、今回は身体のことを考え、なるべく人があまり行かない静かなエリアに行くことにしました。
今回は、鎌倉駅を中心にして、東側で、材木座までは行かない、意外と観光客からは盲点のエリアに行きました。
まず、初めに、鎌倉駅東口から徒歩3分程度と、結構近い場所に位置する本覚寺に向かいました。
本覚寺は、日蓮宗の寺院で、本覚寺分骨堂には、甲斐国(現在の山梨県)の身延山から分骨した日蓮上人の分骨が納められています。
本堂にお参りをし、鎌倉えびす神で有名な「夷堂」に向かいました。
日蓮上人は、一度佐渡に流され、鎌倉に戻ってきた時に、この夷堂を辻説法などの拠点としていたと言われています。
鎌倉七福神巡りは、浄智寺⇒鶴岡八幡宮⇒宝戒寺⇒妙隆寺⇒本覚寺⇒長谷寺⇒御霊神社と順に巡って参拝すると、御利益があると言われています。
今度改めて、七福神の色紙を持って、巡ってみたいと思います。
鎌倉七福神の「夷神」の御朱印と、日朝上人の「眼病救護」の御朱印を頂きました。
僕は、3・4年前に両眼をヒドい飛蚊症を患い、精神的に追い詰められるほど苦しめられました。
お陰様で治癒しましたが、この「眼病救護」という言葉に自然と引き寄せられてしまいました。
日朝上人という方は、15世紀に日蓮宗の布教に注力された方ですが、この方も過労と無理がたたって、両眼失明となったようです。
しかし、自らの不徳と懺悔し、心身ともに健康に留意した生活に精進したところ、全く快癒して失明は免れたそうです。
その後、「眼病消滅本尊」を書いて、眼病で苦しむ人々を守護して平癒させる「願(がん)」を打ち立て、以来、「目の神様」と崇められているそうです。
眼の病気に苦しまれている方は、ぜひこの本覚寺に行かれてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、眼を矢で射られた鎌倉権五郎景政が祀られている御霊神社も有名です。
反対側の本覚寺の正門を出て、車通りの激しい狭い道路を横切り、小さな橋を渡って、道を左に曲がって、真っ直ぐ進むと、ほんの1分ほどで、妙本寺に着きます。
方丈門をくぐり、長い階段を昇ると、そこは緑豊かで本当に癒やしの空気が流れる別世界でした。
本堂でお祈りをし、更に奥へ進んでいくと、左側の高台に鐘楼があり、更に進むと、「二天門」があります。
緑色の紅葉の葉に囲まれて、とても良い雰囲気です。
二天門をくぐると、左側に日蓮上人の大きな銅像が、温かく迎えてくれます。
右側には、比企一族のお墓があり、境内を見守っているようです。
一番奥に鎮座する祖師堂におじゃまし、比企一族のご冥福とともに、コロナ禍で暗い今の世の中が丸く収まり、自分自身と家族も安楽の中で行きていけるよう、深くお祈りしました。
かなり長くなってしまいましたので、続きは次回へ。