前回の続きです。
諏訪大社の上社本宮と前宮に行ってきました。
とりあえず、前回の前宮のブログはこちらです。
上社本宮・前宮と訪れ、時刻は午後3時を回っており、諏訪湖の遊覧船に乗る予定でしたが、間に合わなかったので、急遽高島城に行くことにしました。
高島城は、1590年に豊臣秀吉の家臣の日根野高吉が設計し、築いたと言われています。元々ここには漁業を営む村があったそうですが、村ごと移転させて築城したそうです。なかなかダイナミックですね。
完成当時は、城は湖水と湿地帯に囲まれ、あたかも諏訪湖に城が浮かんで見えたことから、「諏訪の浮城」と呼ばれていたそうです。
今では、高島城の周りは住宅や道路が張り巡らされており、諏訪湖からも距離があり、そのような面影は全くありません。
でも、当時の高島城を見てみたいですね。きっと幻想的な風景だったことでしょう。
復興された高島城は、3層構造となっており、エントランスの1階は、企画展示コーナー・資料コーナーとなっております。
「梶の葉紋」梶は布や紙の原料となり、神事にも使われた神聖な植物とされていたようです。古くから諏訪大社の神紋に定められ、諏訪明神そのものを表すものとされてきました。
初めは決まった形はなかったようで、様々なパターンがあったようで、上社と下社でも根の数が違っており、上社神紋は根が四本、下社神紋は根が五本となっております。高島藩主の諏訪家も、諏訪明神の末裔としてこの紋を使っていますが、上社の四本梶を使い、それをさらに丸で囲んでおります。
2階は、高島城の歴史を表す様々な資料が展示されている「資料室」となっています。写真撮影禁止なので、お見せすることは出来ませんが、主に代々の藩主が使っていた調度品や武具類、藩主が実際に描いたといわれる絵画や、詠んで書き記したといわれる俳諧などの文芸作品が展示されていて、これもまた興味深いです。
見ていて気づいたのは、諏訪家の方々というのは、実に文芸に秀でた方が多かったのだなあ、ということです。なかなか実際の芸術家顔負けの素晴らしい作品ばかりです。まあ、藩主の方の中には、政治を顧みず、文芸に没頭してしまった方もいらしたようですが・・・
3階は、展望コーナーとなっており、四方八方の雄大な景色が一望できて、とても素晴らしかったです。
ほどなく、閉館の時間となったので、城を出て、高島公園を散策しました。
高島公園を出て、日が落ち始めてきたので、ホテルにチェックインすることにしました。
「紅や(べにや)」と呼ばれる、諏訪湖畔に立つ、老舗のホテルを予約していました。
9月で、僕たちは東京都民だったので、GoToトラベルの対象外でしたが、それでもリーズナブルに泊まることが出来ました。
まあ、食事なしの素泊まりブラン・タウンビー(諏訪湖を見渡せるレイクビューではないということです)・一泊二日・二人ですが、ヤフーの割引特典を駆使して、税込み13,200円でした。食事付きでレイクビューだと、20,000円近くいってしまうと思いますが、GoToトラベルを使えば、結構安く泊まれるかもしれません。
温泉は最上階にあり、夜景を眺めながらの入浴はなかなか至福のひとときでした。