肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

DOUBLE FANTASY / John&Yoko vol.3

前回までのブログはこちらです。

pilgrim1969.hatenablog.jp

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今回は、ジョン・レノンの晩年とも言える「最後の5年間」の展示物をご紹介します。

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ヨーコとの間に待望の息子である「ショーン」が、ジョンと同じ誕生日である1975年10月9日に誕生し、ジョンはこの上なく、嬉しかったようです。

「晩年」とはいえ、この時期のジョンは、ヨーコとの間に待望の息子が誕生し、翌年1976年7月には待望のグリーンカードを取得し、それまでの苦労が一気に報われたかのようで、とても幸福な日々だったようです。

この時期の写真を見ると、ジョンとヨーコの表情はとても和やかに感じられます。

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ジョンの待望のグリーンカード これまでアメリカ政府(ニクソン政権)に尾行や盗聴をされるなど、散々な嫌がらせをされてきましたが、やっとジョンは報われたようです。

グリーンカードを取得することで、ジョンとヨーコの生活は激変し、自由に旅行をすることが可能となりました。

ヨーコの日本の家族に会いに行ったり、3年連続で軽井沢の旅行を楽しんだり、ショーンとバミューダ諸島を訪れたり、ジョンが最も穏やかで幸福だった時期なのではないでしょうか。

また、ジョンはショーンが生まれてから、仕事を一切やめ、主にショーンの育児や家事を取り仕切る「主夫業」に専念することになります。

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家族で、軽井沢旅行に行った時の写真と、その時に着ていた二人の服 左下に見えるのは「ライターの写真」とそのことにつき2000年にヨーコが書いたエッセイです。

 しかし、1980年に入り、ジョンとヨーコは5年ぶりに音楽業界に復帰することを決意し、スタジオ入りして、レコーディングを始めました。

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「Double Fantasy」に収められた「Woman」の歌詞原稿 ヨーコと全ての女性に捧げた、感謝の曲とのことで、私は個人的にこの曲が大好きで、とても切なく感じます。ジョンの遺言のようです。

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左のギターは、「Double Fantasy」のレコーディングで使われた「サードニクスのギター」と呼ばれるもので、ニューヨークのギターショップで働いていたジェフ・レヴィンによる手製で、全部で20本しかないものです。右はジョンとヨーコ最後のアルバム「Double Fantasy」の初版レコード、1984年に発売された「Nobody Told Me」「Borrowed Time」の初版シングルレコード。

他にも展示物は多々ありましたが、ジョンの生前のものについては、ここまでとなります。

 

その後、階段を昇り、ミニシアター仕様になった空間で、有名なジョンとヨーコの「Imagine」演奏の映像が大画面で流されています。

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有名な「Imagine」演奏の映像が、大画面で繰り返し流されています。 

ミニシアターを出ると、あの運命の1980年12月8日を迎えて、ジョンが亡くなった後の展示物が展示されています。

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ジョンの死後に発表されたヨーコの「Season of Glass」のジャケット写真にもなった、血に塗れたジョンのサングラス。ジョンが亡くなった1980年12月8日以降、アメリカ国内で1,436,000人が銃の犠牲になったと書かれています。「銃」というのはアメリカ社会の闇の象徴というか、無くすことの出来ないタブーなのでしょうか。

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1980年12月9日にヨーコとショーンの連名で発表された声明です。ジョンの葬儀は行わず、黙祷の時間を設けるので、参加してほしいと、呼びかけています。

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1980年12月10日に発表された二人の声明です。母のヨーコから事実を説明されたショーンは、「彼(犯人のマーク・チャップマン)がただ混乱して殺ったのか、それとも本当に父のジョンを殺すつもりだったのか、確かめるべきだ」と言ったそうです。こんな大変な状況の中、5歳の子供とは思えない言葉ですね。

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「イマジン・モザイク」 ニューヨークのセントラル・パークの一画にある記念碑の「ストロベリー・フィールズ」内の「イマジン」のモザイク・アートが再現されています。コロナが収束したら、実際のものを見てみたいですね。

ここを出ると、ミュージアム・ショップになります。

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来場者限定のミュージアム・ショップ ジョン&ヨーコをモチーフにしたTシャツやパーカー、マグカップやトートバッグなどいろいろなものが販売されています。

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僕が購入したアイテム ここでしか買えないものばかりですが、やはりこの2枚のレコードは外せないと思います。左は「ジョンの魂」「ヨーコの心」発売当時、数量限定の特典だった1971年1月25日に帝国ホテルで行われた特別インタビューのレコード、右は「イマジン」「ザ・フライ」発売当時、数量限定の特典だった1971年9月にニューヨークで行われた特別インタビューのレコードです。これらは1998年に発売されたジョンのレーザーディスク又はビデオテープのボックスに特典でシングルCDサイズで入っていましたが、今では廃盤となっています。今後、公式に発売されるかどうかはわからず、多分、ここでしか手に入らないでしょう。

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ヨーコが1973年に日本限定で発表したシングル・レコード「女性上位ばんざい」 このレコードもかなりレアです。

長くなりましたが、ジョンとヨーコの人生をたっぷり堪能できると思います。

実際に見に行かれた方が、いろいろと新たな発見があるかと思います。

1月11日まで開催していますので、ご興味のある方は下記のリンクからどうぞ。

doublefantasy.co.jp