「飛蚊症」(ひぶんしょう)って、ご存知でしょうか?
目の前に、黒い糸くずやゴミのようなものがチラついて、視線をいくら動かしても、ついてくる、とっても厄介な「病気」です。
僕は、2016年から2017年にかけて、この飛蚊症が突然ヒドくなり、死ぬほど悩まされていました。
当然インターネットでいろいろなサイトを調べて、関連する書籍や雑誌を手当たり次第に調べてみました。
飛蚊症というのは、簡単に申しますと、「硝子体(しょうしたい)」と呼ばれる、眼の中の大部分を占めるゼリー状の透明な部分に、不純物が生じて、濁りが起こり、それが黒い糸くずやゴミのようなものとして、視界に映りこむ症状のことです。
原因については諸説があり、はっきりした原因はわからないようです。
加齢が原因という説があれば、紫外線やブルーライトが原因という説もあり、また食べているものが原因で酸化したとの説もあり、様々です。
ただ、僕がいろいろと調べて、何となくですが、わかってきたことは、やっぱり目を酷使しすぎたことが大きな原因の一つではないかと睨んでいます。
それまでの僕は、睡眠時間が平均5時間から6時間と、明らかに睡眠不足でした。
仕事もプライベートも、パソコンやスマホを見つめる時間が一日の大部分を占め、明らかに目を酷使していました。
その上、ブルーライトから目を守るためのメガネなどをしたこともなく、常時裸眼でパソコンやスマホを見ていました。
当然、目は多大なダメージを受けていましたので、2013年の春頃に、一日仕事をして、夕方頃になると、眩しくなって目を開けていることが出来なくなり始めました。そして、とうとう眼球の表面から白いネバネバしたものが出てくるようになり、これはマズいと思い、近くの大学病院の眼科を受診しました。
一通り検査を行い、診察室に入ると、眼科医は私の目をもう一度顕微鏡のようなもので見るなり、「深刻な病気とかではありませんが、やはり目を酷使しすぎたのが原因のようですね。目薬を処方しますので、なるべく目をいたわってあげてください。」と言ってくれました。
深刻な病気ではないということで、ひとまず安心し、しばらくは目を酷使しないようにしていましたが、人間というものは「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の通り、しばらくして、また以前と同じように目を酷使するようになってしまいました。
妻が「ブルーライトカットのメガネをした方がいいよ」と助言してくれたにもかかわらず、メガネが嫌いだった僕はスルーしてしまいました。
ただ、一応それからしばらくは何事もなく、平穏な日々が過ぎていきました。
しかし、今思い返すと、2015年秋ごろから、だんだんと症状が出始めていたのではないか、と思っています。
ある日、仕事のセミナーに参加していた時に、突然、目が眩しく感じて、目を開けていられなくなりました。
視界が白っぽっくなり、光が反射している感じで、字が全く読めなくなりました。
かろうじて、なんとか歩けたので、慎重に電車を乗り継いて、帰宅したことを覚えています。
その後、以前とは別の眼科を受診しましたが、「目を酷使したのが原因ではないか」と言われました。
しかし、相変わらず、生活を改めることもなく、ブルーライトカットメガネを使うこともなく、パソコンやスマホを見ていました。
2016年に入ると、朝の起床時に、視界に透明な粒のようなものが蠢いているのを感じるようになりました。ただ、起きてしばらくすると、気にならなくなってしまったので、そのまま放置していました。
3月に入り、パソコンを新しく買い替えたので、そのセットアップの作業に時間がかかり、以前にもまして、パソコン画面を凝視することが多くなりました。
そして4月、妻と立川の昭和記念公園に行き、晴れ渡った青空を見たときに、自分の目の視界の異変に気付いたのでした。
「あれ?なんだか空が汚いな・・・ゴミのようなものや糸くずみたいなものが浮いている・・・」
目の表面が汚れているのかな?と思い、目薬を差しても、一向に変わらず、あちこちに視線を移動させても、それらの「異物」は一緒についてくるのでした。
(続きは次回へ)
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