肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

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飛蚊症にお悩みの方に朗報(その12)左眼の手術を終えて

前回は左眼の手術のお話をしました。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

今回は左眼の手術を終えてからのお話をしたいと思います。

左眼の手術を終え、病室に泊まって一夜明けた後、前日に手術を受けた患者さん約12人くらいが、食事室に集まり、テーブルを囲んで、朝食を取りました。

周りを見てみると、様々な年代の方で、網膜剥離緑内障など、結構重症な患者さんが多かったのを覚えています。

朝食メニューは、相変わらず上品な盛り付けの和食で、焼き海苔やきんぴらごぼうにご飯と味噌汁だったと思いますが、味は絶品でした。

 

そんな中、僕よりも少し年上の50代と思われる女性の患者さんが僕に声をかけて、どんな病気で入院したのか訊かれました。

飛蚊症で入院したことを伝えると、ちょっとビックリしたような表情になり、その方はこう言われました。

「今回は違うんだけど、私も実は以前重度の飛蚊症を患ったことがあって、手術したことがあるのよ。その時は深作眼科のことは知らなかったんだけど、いろいろと治療してくれるところを探し回ったら、御茶ノ水駅前のビルに入っている眼科を紹介されてね。行ってみたら、『うちでは基本的によっぽどの症状でない限り、飛蚊症の治療はいたしません。』と断られちゃったのよ。でもね、どうしてもやってほしい、本当に苦しんでいるからお願いです、と結構しつこくお願いしたら、『わかりました。やりましょう。』と快諾してくれたのよ。深作眼科でもやってくれたのね。どうでした?」

 

僕は、飛蚊症を患ってからの経緯、深作眼科・中原先生と出会ってから、手術までにこぎ着けた経緯、2か月前に右眼の手術を行って、すっかり僕を悩ませていた黒い糸くずやゴミのようなものは無くなり、快方に向かっていることを話しました。

「あら、それは良かったわね。深作眼科も技術力がすごいって聞いているから、大丈夫でしょうね。私は今度は網膜剝離になってしまって、なかなか大変な眼の病気なんだけど、この病院だったら安心だと薦められたの。」

後で調べたら、御茶ノ水駅前のビルに入っている眼科は、井上眼科だということがわかり、ここも飛蚊症をはじめ、いろいろな難しい眼の病気の手術が出来る名医だとのことがわかりました。

ただ、やはり中原先生が言ったとおり、飛蚊症に関しては、すぐに二つ返事で治療はしてくれないんだな、と、日本の眼科の実態を改めて実感しました。

 

昼食の後、午後1時近くでしょうか。

前日に手術を受けた患者さんたちは、全員病室からエレベーターで降りて、先生のいる診察室の前で待っていました。

ほどなく僕の名前が呼ばれ、診察室に入っていきました。

中原先生はいつものように僕の両眼を注意深く丁寧に顕微鏡で観察しながら、

「えぇ、綺麗に出来ていますよ。安静にしていれば、眼のぼやけも治っていくでしょう。」

と言ってくれました。

今回は、右眼の時よりも、痛みは残っており、時折ズキズキした痛みがありました。

目薬をさすときに、眼帯を外して、左眼を見てみると、真っ赤になっていて、かなり充血しているようでした。

翌日退院する前に、また診察をしてもらいました。

状況を先生に伝えると、前日と同じように、先生は両眼を顕微鏡で見ながら、

「まあ、気になることはあるかもしれませんが、最初はこんなものです。しばらく安静にしていれば、良くなっていきますよ。」

と、右眼の手術後の時と同じように言ってくれました。

二日後の金曜日にまた来るように言われ、診察室を後にして、帰宅しました。

 

一日置いて、また朝一で病院に到着し、いつものように検査の後、診察を受けました。

そして、中原先生はいつものように注意深く顕微鏡で両目を観察し、顕微鏡から目を離すと、安心したようにこう言いました。

「○○さん、左眼の方はだいぶ綺麗になってきていますよ。まあ、いろいろと心配なことはあるかと思いますが、順調に良くなっていくと思います。手術後の今の状況ではこんなものですよ。右眼より左眼の方が網膜と硝子体との癒着が強く、血管の炎症の痕が見受けられます。」

「以前、私が飛蚊症の手術をした方もそうでしたが、眼が炎症を起こしやすい体質なのかもしれません。例えば、網膜が腫れたり、風邪やウィルスによっても眼に影響を及ぼし、腫れを引き起こしたりします。」

「でも、大丈夫です。私が精いっぱい、やれることをやり尽くしましたので。」

「今日から肩から下の入浴はOKです。明後日日曜日くらいから洗髪と洗顔もOKです。髭剃りは今日からでもOKです。」

 

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中原先生の言葉に、僕はとても安心して、天にも昇る清々しい気持ちになりました。飛蚊症に苦しめられ始めて、実に1年4ヶ月が経っていました。

 

先生の言葉に安心しきった僕は、本当に清々しい気分でした。

ずっと苦しめられてきた飛蚊症から実に1年半ぶりに両眼ともに解放され、街の景色が違って見えました。

心理的な解放感もありますが、眼の中を覆っていた、あの黒い糸くずやゴミのようなものが一切無くなったことが、感覚としての解放感につながっていたのだと思います。

あまりに気分が良かったので、帰りに横浜そごうに寄って、好きな物を買ったりして、久しぶりにショッピングを楽しみました。

次の診察は一週間後であり、それまで僕は久しぶりの清々しい解放感に浸りながら、毎日を過ごしました。

手術後1週間後に、お酒は解禁なので、夜は楽しくビールなどを飲みながら、テレビを観たりしました。

 

診察から3日後の、7月17日月曜日、いつものように朝起きて、パソコンの電源を入れ、画面を見つめると、何やら黒いものが浮遊しているのがわかりました。

「何だろう?」

部屋のあちこちに視線を移し、眼球を動かしてみましたが、その黒い浮遊物は消えることなく、視線の動きに合わせて、フラフラと着いてくるようでした。

よーく見てみると、その黒い浮遊物は、ちょっと大きめの、見え方の体感としては2~3㎝くらいの輪(リング)状の形をしていました。

「まさか・・・飛蚊?」

僕はぞっとした気持ちになりました。

 

(次回に続く)

 

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