前回は、深作眼科での中原先生の最後の診察、その後の中原先生のフリーでの活躍、そして、町田駅前に立ち上げた中原眼科の情報をネットで見つけたところまで、お話しました。
中原眼科の情報をネットで見つけた僕たちは、予約はせず、2021年5月の連休明けの土曜日に行くことにしました。
土曜日は午前9時から12時までなのですが、午前11時ころに、中原眼科に到着しました。
町田駅前を縦断する「原町田大通り」から、「2番街(鶴川街道)」という商店街に入ってすぐのラーメン店「日高屋」の隣にある、とてもスタイリッシュな2階建ての建物で、新築のようでした。
中に入ると、エントランスは吹き抜けになっており、天井には幾何学的な形をしたオシャレなシャンデリア照明が設置され、真ん中にスタイリッシュなダークブラウンの階段が2階へ伸びており、階段には所狭しと開院お祝いの胡蝶蘭が並べられていました。階段の下には上品な大理石調のカウンターがあり、中のレイアウトや内装までとてもスタイリッシュな造りになっていました。
中に入ってすぐに待合のソファが並び、40人前後位でしょうか。席はほぼ満席に近い状態になっていました。
大理石調のカウンター内には二人の女性スタッフがいて、初診の受付を済ませました。
見ての通り、かなり混んでいるとのことで、1時間以上待つことになるとのことでした。
でも、中原先生が立ち上げた病院が、最初から盛況なのは、とても喜ばしいことであり、僕たちは嬉々として建物内で待ち続けました。
しばらくして、名前を呼ばれ、一番奥の方に通されました。
そこはいくつかの部屋があり、検査室になっているようでした。
深作眼科にあったものより新しい最新型と思われる機械で、視力と眼圧を測定しました。
検査室もとても清潔でスタイリッシュな空間で、快適でした。
約1時間半ほど経った頃でしょうか。
「○○さん」という声が聞こえ、診察室に向かいました。
診察室は3部屋あり、カウンターの向こう隣りにありました。
ノックして中に入ると、少し照明を落としたスタイリッシュな空間で、中原先生が横を向いて、モニターを眺めていました。
そして、こちらを向いて、少し照れ臭そうでいて、嬉しそうな、何とも言えない表情で僕を見つめました。
しかし、まぎれもなく、その顔は、あの懐かしい、お世話になった中原先生でした。
「やあ、○○さん!お久しぶりですね!ここまで来ていただいて、光栄です。」
「いやあ、こちらこそ、中原先生、お久しぶりです!実は、僕は町田市に住んでいるんですよ。町田駅前はしょっちゅう来るんですよ。」
「え?ホントですか?ご縁があるんですね!」
「ところで、あれから眼の調子はどうですか?」
「ええ、おかげさまで、あれから全く飛蚊症の症状は無くなりました。本当に先生のおかげです。ありがとうございました。」
先生はとても嬉しそうな表情になり、いつものように顕微鏡で僕の両眼を丹念に調べてくれました。
そして、目を離して、こう言いました。
「水晶体をはじめ、全て問題無いですね!以前、老眼が進んで気になるとおっしゃってましたが、元々良い眼なので、ピントを合わせる機能が落ちてくると、老眼が進む傾向にありますね。でも、一番の心配だった白内障の問題も、今は全く問題ありませんよ。」
「ありがとうございます。家も近いので、今後もこちらに通院させていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。」
「ええ、ぜひ遠慮無く、いらしてください。今後は年齢的に必ず白内障の問題は起きますので、定期的に来てください。何かあったら、また手術して差し上げますよ。」
中原先生の力強い言葉に僕はとても安心し、礼を言って、診察室を出ました。
そして、中原先生にいつか言われた、「正しい知識を広めるために、患者の側からの情報発信をお願いしたい。」という言葉を思い出すのでした。
これで、僕の飛蚊症はすっかり完治し、解決しました。
ただ、これまでお伝え出来なかったこともありますので、また別の形で後日お伝えしたいと思います。
眼はかけがえのない重要な人間の器官です。
それに反して、日本の眼科医療は、他の先進国に比べて非常に遅れていることに、今回の飛蚊症治療を通して、気づきました。
今後も眼の病気に苦しむ方々への一助となるため、僕の出来る限りの情報をお伝え出来ればと考えております。
※参考に、中原眼科のホームページのリンクを貼っておきます。
※こちらは、中原先生のYouTubeリンクです。実際の眼を手術している動画ですので、眼科の執刀医を目指す方には、とても参考になると、中原先生もおっしゃっていました。
※YouTubeもやっておりますので、ぜひ下記のリンクからご覧になってください。