肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

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坂本龍一・山下達郎の奇跡のコラボ作品・発見!!(その1)

坂本龍一」と「山下達郎

僕と同年代の50代以上で、音楽の好きな方であれば、ご存知の方も多いと思いますが、2人とも、日本を代表する音楽家です。

 

坂本龍一氏は、1970年代後半から1980年代前半にかけて「イエローマジックオーケストラ」の一員として、細野晴臣氏・高橋幸宏氏と共に世界で活躍し、その後は「戦場のメリークリスマス」「ラスト・エンペラー」などの世界的にヒットした映画音楽を手掛け、現在まで世界を舞台に、音楽を中心にあらゆる分野で活躍し続けてきました。

 

山下達郎氏は、1973年シュガーベイブを結成し、当時としては最先端のポップ・ロック音楽を築き上げ、1976年にソロデビューしてからも、その類まれなるソングライティング能力・プロデュース能力・歌唱力・楽器の演奏技術を生かし、アップデートし続け、「RIDE ON TIME(1980年)」「FOR YOU(1982年)」「MELODIES(1983年)」と質の高い大ヒットアルバムをリリースして、日本音楽界をけん引し続け、「日本音楽界の至宝」として、現在まで活躍し続けています。

 

2人はまだ音楽家としてブレイクする前の下積み時代に親交があったそうですが、その2人が作曲・編曲・プロデュースに関わった、一見(一聴)風変わりで何ともキテレツな作品が今年2021年9月に再発売されました。

2人とも今では大御所となり、現在となってはおそらく絶対作られることは無い、正直あり得ないコラボ作品です。

 

【1】2人の奇跡のコラボ作品が世に出たキッカケ

題して、「海や山の神様たち~ここでも今でもない話~(1975年リリース)」

 

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「海や山の神様たち~ここでも今でもない話」の再発売されたCD ジャケットのデザインが何とも不可思議です。これが坂本龍一氏と山下達郎氏の一番最初に制作に携わったコラボ作品だそうです。

 

いわゆる子供を対象とした「学芸もの」というジャンルですが、この作品を作り上げる中心となった人物は「及川恒平(おいかわこうへい)」という人物でした。

及川恒平氏は、いわゆる当時主流だったフォークソングのグループ「六文銭」のメンバーで、1970年代前半に世界歌謡祭グランプリを受賞するなど、かなり活躍していました。

その及川恒平氏は、北海道出身ということもあり、アイヌ文化を世に伝え、理解してもらうことを目的とした音楽作品を作りたいというのが、最初のキッカケでした。

 

及川恒平氏がどのような経緯で、この作品への参加を坂本龍一氏と山下達郎氏に依頼することになったかについては、かなり長い話になるので、詳しくはこのCDを購入してライナーノーツをご覧になることをオススメしますが、要約すると、次のような感じになります。

 

【2】坂本龍一氏と山下達郎氏の出会い

坂本龍一氏が日本のポップシーンに初めて登場したのは、1975年3月にリリースされた友部正人の「誰もぼくの絵を描けないだろう」のレコーディングだそうです。

その後、友部正人のセッションやライブに参加するようになって、音楽業界に坂本龍一の名は広まり、「腕のいいピアニスト・キーボーディスト」として知られるようになりました。

その後、山下達郎氏率いるシュガーベイブの関係者だった長門芳郎氏と仲良くなり、シュガーベイブのメンバーである山下達郎氏と伊藤銀次氏に紹介されます。

その後、福生にいた大瀧詠一氏と布谷文夫氏にも紹介され、布谷文夫氏のライブに坂本龍一氏と山下達郎氏が参加することになります。

この時(1975年)が、2人の初めての出会いだったそうです。

 

【3】3人が出会ったキッカケ

一方、及川恒平氏は、このアイヌ文化伝承を目的とした音楽作品を制作するため、文芸セクションを持っていたビクターにアプローチします。

坂本龍一氏は当時、ビクター文芸セクションとつながりのあるNHKなどでも活躍していたこともあり、そのあたりが及川恒平氏坂本龍一氏を結びつけ、本作に関わるようになったキッカケになったと言われています。

そして、坂本龍一氏と山下達郎氏とのつながりもあり、本作品の前に及川恒平氏がリリースしたアルバム「懐かしいくらし」に2人は参加しました。

そこで、3人の結びつきは固くなり、及川恒平氏はまだブレイクする前の坂本龍一氏と山下達郎氏の類まれなる素晴らしい才能に気づき、本作品への参加も依頼することになったのだそうです。

 

長くなってしまったので、続きは次回にお話したいと思います。

 

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