肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

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勝間和代「勝間式超スローライフ」を読んで

コロナ禍に突入して間もない、2020年秋に出版された勝間和代氏の「勝間式超スローライフ」を読んだのでご紹介したいと思います。

コロナの蔓延により、僕たちの働き方や生活様式は劇的に変わりました。

そういった状況の中、この本は勝間氏なりの新しい働き方そして生活様式及び今後の考え方についての提案が書かれています。

正直この本に書かれている事は、僕としては激しく同意することが多く、本は付箋でいっぱいとなってしまい、紹介したいことが山ほどあるのですが、文章がものすごく長くなってしまうと思うので、勝間氏が本当に伝えたかったことにフォーカスしてお伝えしたいと思います。

 

1⃣「穏やかな暮らし」の基盤は「短時間でしっかり稼ぐ」こと


コロナ蔓延により、僕たちは強制的に外出がままならなくなり、テレワークでの仕事を余儀なくされました。

そしてテレワークを経験するうちに、それまで当たり前だった「満員電車」「狭いオフィス」生理的要求や体調と噛み合わない条件等非常に強いストレスを抱えながら働いていたことに、多くの人たちは気づいてしまいました。

本来であれば働く意義と言うのは、自分自身や家族の生活を快適にして生活を支えることであるのに、それが全く満たされていませんでした。

特に大都市への通勤者は生活環境、労働環境が「快適」とはほど遠く、働く気力を大きく削がれるほどの多くの我慢が必要でした。

そしてそのことに多くの人が気づいてしまいました。僕もその1人で、このような我慢が強いられる非合理的な辛い生活はサラリーマンを続けている限り、永久に続いていくんだろうと暗澹たる思いで過ごしてきました。

それが私たちを脅かす存在であるコロナのおかげで、そのような生活から脱出することができました。
そしてこのような世の中になり、勝間氏は今後の生き方について、こう提案しています。
「穏やかな暮らし」の基盤は「短時間でしっかり稼ぐ」こと」

 

2⃣なるべく短い労働で高い収入を得る方法


これからは、なるべく短い労働で高い収入を得ることが重要だと言っています。

そのための最大のカギは働き方を「成果報酬型」へ切り替えることだと言っています。その方法として、まず「自分がどの分野なら活躍できるか」をよく見極めることが必要です。

この「成果報酬型」に移行しない限り、①長時間労働だが、ある程度定額で高給な仕事②短時間労働だがパートタイマー的な「マックジョブ(ほとんどスキルを必要とせず、社内での昇進のチャンスがほとんどない、低賃金の将来性が無い仕事)」のような仕事の二者択一しかないそうです。

そして、一生懸命仕事を効率化する努力をしても、仕事ができない他の社員たちの仕事が降ってくるような企業に勤めている人はさっさと転職や独立をしたほうがいいとまで言い切っています。

 

3⃣成果報酬の実力を磨く方法


成果報酬の実力を磨く方法として勝間氏は2つのことを指摘し提案しています。
成果報酬体系になっているのにあまり成果が上がっていない人の特徴として、生産性が高くない時間すなわちどんなに働いたとしても顧客の利益につながらない時間が長すぎるのだそうです。

典型例として「移動時間」をあげています。

勝間氏が以前勤めていたマッキンゼーで調査したことがあったそうですが、営業スキルの高い人と低い人とで最も明らかな差があったのが「移動時間の長さ」だったのだそうです。

そもそも生産性が低いのに長時間移動しているだけで仕事をした気になってしまうのが問題なのだそうです。

僕も営業をやっていた経験があり、車や電車であちこちと長時間移動しまくっていましたが、確かにその間はほとんど仕事をすることができなかったにもかかわらず、すごく仕事をした気になっていました。


もう一つは、顧客の利益につながらない仕事はなるべくしないことを徹底することです。

そのような生産性の低い業務は極力IT化を進めていけば、労働時間は驚くほど短くなるとのことです。
勝間氏いわく、労働を一生懸命行うことで生産性が上がる時代は既に終わっているのに、これを真剣に考えている人は10人に1人なのだそうです。

このように長時間労働を疑問なく行う人たちについて、勝間氏は昔の自分への揶揄も含めて「長時間労働を頑張る怠け者」と呼んでいます。

確かに長時間一生懸命働いても、疲労困憊して頭で考える余裕はなく、肉体的にかろうじて働いているだけです。

 

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「勝間式超スローライフ」の表紙 勝間和代氏が愛ネコのアオちゃんを抱いて、本当に自宅で有意義な生活を過ごしている雰囲気が伝わってきます。

 

4⃣成果報酬とお金に対する考え方


成果報酬型に移行すると、収入を得るためにどれだけ苦労したかよくわかるため、劇的に無駄遣いをしなくなるのだそうです。

そして収入につながるお金の使い方には熱心になりますが、そうではない支出には関心がなくなるのだそうです。


また、物の見方やその価格構造にも敏感になるのだそうです。

「地位財」と「非地位財」という言葉がありますが、ブランド物や高級品など他人との比較で満足を得るための「地位財」を集めようとするとお金がいくらあっても足りません。

勝間氏がわかりやすく説明していますが、フランクミュラーの高級時計をしていれば、他人は「お金を持っている人だ」と思ってくれますが、機能としては2〜3万円で買えるスマートウォッチにはかないません。

このような自分自身が満足できる「非地位財」を集めた方が現実的には使いやすくお金はかかりません。


また、「広告を一切見てはいけない」とも言っています。

サイゼリアは一切広告を出していませんが、とてもおいしくて、そこそこ量もある料理を安価で提供してくれます。

このような顧客へのサービスのために支出をする企業の商品はとても割安です。

そして広告宣伝にバンバンお金を使う企業はその分価格に上乗せしており、割高になっているのです。

 

5⃣自宅を世界一快適にする方法


勝間氏は、自宅で生産性を高くして快適に過ごすためには、最も生産性の高いツールを使って、短時間労働で大きな成果を上げることが必要だと言っています。

その代表的なものが「音声入力」だそうです。これは現在ではほとんどのスマホ、PCに搭載されているため、余分にお金がかかる事はありません。


そして2つ目に重要な事は、インターネット環境の整備が不可欠だそうです。

要はより早いネットワークを構築するためのWi-Fi環境を整えることが重要なのだそうです。


そして、ソフトの面では「気持ちのCPU速度」が重要とのことです。

僕たちは常に頭の中をマルチタスクで物事を行っているため、一つ一つのタスクの負荷を下げて、CPU全体の稼働率を下げる必要があります。

要はどういうことかと言うと、重要な仕事の時に実力を全て発揮できるようにしておくことが重要です。

よって、そこら辺に生ごみや段ボールが散らかっていたりして、余計なことに気をとられて仕事のパフォーマンスが落ちないようにすることが必要です。

 

6⃣大切な考え方


このように短時間労働で大きな成果を上げるためには、日頃常に「どうやったら快適に仕事ができるか」研究を惜しまないことが大切なのだそうです。

そして、そういうことを考え続けるために大事なことは、自分ひとりでいる時間をなるべく長くすることなのだそうです。

1日に最低2時間以上は1人でゆっくり考えられる時間を持つのです。


勝間氏はこう言います。

もっとも重要な時間とは、自分の心の内側や経験を振り返り、自分の将来について考える内省の時間なのだそうです。

そのためには他者を切り離す時間を持ち、このような貴重な時間を奪う酒、タバコ、ネットサーフィン、ドラマのダラダラ見などを遠ざけることが必要です。

それによって自分自身の正解を探ることができるのです。

 

7⃣大切な時間術


勝間氏は、昼間に「大きな時間の箱」を作ることが重要だと言っています。
要は、①とにかくスケジュールをなるべく入れない②その時間帯じゃないとできないことをなるべく入れない、ことを徹底するのだそうです。

スケジュールをあえてスカスカにしておくと、自分のペースで仕事を進めることができて、合間に食事、趣味、SNSなどを行うようにします。

このような感じで自由度があるからこそ自宅生活は生産性が高くなるのです。

その時々の心身の状態に合わせて行動ができるため、体力気力に余裕が生まれます。

繰り返しになりますが、移動時間は最も自由度と生産性が低いため、極力削減することを勧めています。

 

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アフター・コロナの過ごし方のバイブルのような本です。皆さんもぜひ今までの「我慢」の生活から脱却して、ストレスフリーな生活を獲得することを願います。

 

8⃣まとめ


勝間氏が最も言いたかったことは、次の2つのことだと思います。


①とにかくなるべくスケジュールはゆるゆるにして、外出するスケジュールは最低限にする。

そして移動時間は極力削る。

勝間氏はこの本の中で何度も力説していますが、スーパーでの買い物は極力ネットスーパーに切り替えることを勧めています。

スーパーまで行って、買うものをピッキングし、レジに並び、買ったものを袋に詰めて、家に帰るまでのこの一連の作業は、勝間氏にとっては非効率極まりない耐え難いことなのだそうです。

これをやったからといって、僕たちが幸せになることはなく、利益を生むことは無いからです。

僕もこの点については正直大賛成です。

買い物に行くということは、本当に面倒臭くて、そのことを考えるだけでも心が萎えていきます。


②自宅で、手に入る様々なテクノロジーを駆使して使い倒し、生活と仕事の生産性を高めていく。

勝間氏は自身のブログで、仕事や生活を効率化するために、より使いやすいマウスやキーボードを常に探して買い替えたり、ノートパソコンを立てて使ったり、常にさまざまに工夫を凝らしていることを伝えています。


以上、勝間氏は、これらを「ポジティブな引きこもり」と言っています。


この本は僕にとって激しく同意することばかりで、まだまだ伝え足りないことも多いですが、一つ一つできることを実践していって、短時間でしっかり稼げるよう、努力していきたいと思います。

 

YouTubeもやっていますので、ぜひこちらもご覧になってください。

 

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