勝間和代氏の「勝間式金持ちになる読書法」を読んだのでご紹介したいと思います。
最近の調査によると日本人の平均的な読書量は月1冊以下だと言われています。
近年日本の経済力が落ち、学力も落ちてきていると言われていますが、読書量とも密接な関わりがあるのではないかと言われています。
別の調査によると、日本では30代で年収3千万円を実現した人の毎月の読書量は約10冊だそうです。
勝間氏は「読書は現代の錬金術である」と言っていますが、お金と読書量とは密接な関連があることを強調しています。
お金の流れというのも情報の一種であり、お金にまつわる情報を読み解ける人はお金に不自由することがなくなるのですが、その情報を得る最も効率的な手段が「読書」だということです。
「読書量」=「情報量」が少ない人を「情報弱者」などと呼びますが、こういった人たちをターゲットにしているのが「カモ釣りスキーム商売」なのだそうです。
これは、お金さえ出せば頭も体も使わなくても楽に稼げると、思考的怠惰な人たちをカモにして、売る側ばかりが儲けて買う側が損をするようなビジネスのことです。
この「情弱ビジネス」に騙されないために必要な事が「読書」をしてきちんとした知識を持つことなのです。
勝間氏は「読書」が最もコスパが良い情報収集術だと言っています。
1冊の値段はたかだか1500円程度です。
著者たちはある意味、採算を度外視して渾身の力を込めて著作を通して、とても有益な情報源を与えてくれています。
さらにその情報を、編集者や出版社が入念にチェックするので、情報の正確さはピカイチだと思います。
セミナーともなれば30万円以上はかかるでしょうが、本1冊1500円の200倍分の情報を与えてくれるかというと、そこまでは行かないはずです。
また、テレビの情報番組やYouTubeはどうしても視聴率重視に偏ってしまうので、たくさんの良質な情報を低コストで提供するには限界があるでしょう。
それでは、僕がこの本を読んで気づいたことをいくつかご紹介いたします。
僕たちがこの人生において、経験・体験出来ることには限りがあります。
僕たちがお金持ちになるためには、他の人の知らない情報を自分のものにする必要があります。
自分とは違った経験、体験、研究成果、思考の足跡などを他者から吸収し自分のものにするためには、「読書」というものが最適なのです。
それによって「情報強者」となり、お金持ちになれるのです。
そのためには、自分自身の「ゴール」を明確にし、読書の目標、目的をきちんと設定することが重要です。
勝間氏はこの本の中で、ゴールに関して明確に言っています。
・労働時間にも勤務場所にもとらわれることなく働くことができる。
まさに僕も同じでして、このようにゴールをきちんと明確にすれば、どのような本を読めば良いのかがきちんと分かり、「情報強者」になるための最短距離を歩めるのです。
勝間氏は読書がなかなかできない人の原因として、1冊読み終わるのに何週間もかかってしまい、その割に理解出来ず、やがて苦痛になって、読書をやめてしまうことを挙げています。
そこで、以下のことを勧めています。
① 1行ずつ読まない。
② 頭の中で音読をしない。
「塊(かたまり)」いわゆるブロックごとに読むことを勧めています。
例えると、絵画鑑賞のイメージで、全体のイメージを読み解く方法です。
「フォトリーディング」と言いますが、「部分読み」の積み重ねではなく、全体をつかんでから部分を理解する方法です。
具体的には、目次を先に確認したり、パラパラ読みをしたりして、先におおまかな内容を把握するのです。
全体をつかんでから、必要な部分を読み込んでいくのですが、この「必要な部分」をきちんと設定できるかどうかが重要だとのことです。
「どのようなことを本の著者に聞きたくて、この本を読んでいるのか?」
本を読む「目的意識」「問題設定」を設定することが重要です。
特に徒歩や車での移動中(車ではもちろんオーディオブックを聞く事になりますが)、家事をやりながらの読書、運動しながらの読書など、一気に読み終えることができて、とても効果的なのだそうです。
ポイントとしては、多少聞き逃した部分があったとしても気にせず前に進んで問題ないそうです。
大切なのは「無意識」に情報を蓄積していくことです。
なんといっても「行動する読書」を強く勧めています。
①情報を鵜呑みにしない
本を読んで納得しても、その間逆の情報も確認し、その本の情報を必ず自分で実践して実効性を確かめることが重要なのだそうです。
勝間氏は、この本の中で、繰り返し述べています。
「情弱=情報弱者」は常に騙され続け、損をし続ける。
読書をすることによって、ぜひ良質な知識を蓄えて「情強=情報強者」になってほしいとのことです。
本を選ぶ際にも「Amazonレビュー」などに頼らず、自分の足で探すようにしてほしいのです。
その著者の経歴や情報を調べ、試し読みを行って、自分に必要だと判断したら買って読むようにしてほしいのです。
その経験が読書力を鍛えるのです。
他人の知性の言いなりになって、自分で考える事を放棄することは、「情弱」への道をまっしぐらに進むことになります。
本の最後に、勝間氏が進める「お金持ちになるための最強本15選」が袋とじで入っています。
僕は同じ勝間氏の「お金は銀行に預けるな」の本に興味を持ったので、早速購入しました。
読んだらまたご紹介したいと思います。
この本はとても参考になりましたので、ぜひ読んでみて、「金持ちになる読書法」を皆様なりに試していただきたいと思います。