肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

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山下達郎「PERFORMANCE 2022」NHKホール 2022年7月16日 その2

山下達郎氏の「PERFORMANCE 2022」のライブを観に行きました。

前回の続きです。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

今回のライブで印象的だったのは、なかなか聴けない曲が聴けたことです。

まさか真夏の7月に、「クリスマス・イブ」を聴けるとは夢にも思いませんでした。

あの印象的なイントロが始まった時は、感激で胸が熱くなりました。

「あぁー!達郎のあの名曲が生で聴けるんだ・・・」

他にも珍しいところでは、「MUSIC BOOK」。

とても夏らしくさわやかな曲なのに、なかなかライブではやっていなかったと思います。

あと、アン・ルイス氏にも提供した美しいバラード「シャンプー」、鈴木雅之氏に提供した素晴らしいドゥーワップの名曲「おやすみ、ロージー」。

生で聴けて、本当に感激しました。

 

開演前のグッズ売り場は長蛇の列でした。開演の1時間以上前には並んでいることをオススメします。

 

途中でところどころはさんでくるMCも、落語みたいな小噺で、本当に笑わせられました。

以下、印象的だった話をいくつかご紹介します。

① 1980年代、ライブのプロモーターが、よせばいいのに観客にアンケートを取ったことがありました。そこで、今でも印象に残っているのは、「もっと明るい髪型にしてほしい」というものです。明るい髪型・・・って何・・・?

今では髪の量もそんなに多くないんですから・・・もうムリ!

 

② コロナ禍に入ったばかりのある日の朝、ちょっと体調が悪いので、体温を測ってみたら、なんと37.4度!「ヤバい!」と焦り、すぐに病院に行きました。

すると、医者は、どんな体温計か聞いてきたので、「舌の下で測る電子体温計です」と言って、体温計を見せると、「これは脇の下で測るタイプのものですよ」と一笑に付されてしまいました。

そして、さらにこう言われました。

「電子体温計なんて当てにならないんですよ。体温計はやっぱり水銀がいちばん!」

水銀?

だって、どこにも売ってないじゃん!

でも、医者の水銀の体温計で測ってみたら、36.3度!

なぜか一気に体調が良くなってきた気がしてきた(笑)

 

③ よく店に入ると、必ずアルコールで手を「プシュッ!」とされますが、あんなもので感染なんか防げるはずないじゃないですか!

しかも、店の機械で測ると必ず体温低いんですよ。

この前なんか、35.4度!

オレは冷血動物か!

 

・・・まあ、こうやって文字で書くと、それほどでもないかもしれませんが、こういう小噺は生で聴いた方が、その場の笑いの空気感が伝わって、良いかもしれませんね・・・

 

ライブもたけなわとなり、「BOMBER」では最高潮の盛り上がりを見せました。

今度は、ドラマーの小笠原拓海氏、ベースの伊藤広規氏が、すばらしいインプロビゼーションを繰り広げました。

そのまま「SILENT SCREAMER」に移り、その後の「LET’S DANCE BABY」では、お約束のクラッカーがさく裂し、会場は総立ちになって、再び最高潮の盛り上がりとなりました。

その後、「道楽の極み!」と達郎氏がつぶやき、近藤真彦氏に提供した「ハイティーン・ブギ」が始まりました。

前回も演奏しましたが、こうやって達郎氏が自分で歌うと、これがなかなか良かったです。

演奏力のあるメンバーのおかげか、すばらしい80年代のハードロックのような趣でした。

 

今回のNHKホールのライブ会場では、山下達郎氏の新作「SOFTLY」を購入すると、「もれなく!」直筆のサイン色紙がもらえるそうです。また、同じくサックスの宮里陽太氏の新作「Precious」を購入すると、直筆サイン入り色紙が「もれなく!」もらえるそうです。ものすごい長蛇の列でしたので、開演前の早い時間に来場することをオススメします。

 

小噺などして、楽しませてくれた達郎氏ですが、今後の展望のようなシリアスな話もしてくれました。

・・・今回11年ぶりに新作を出して、次もまた11年後・・・というわけにはさすがにいかないだろうから、いろいろと考えているし、いつまでやれるかも考えているけど、今は体調はすこぶる良いし、検査なんかしても、血圧異常なし、糖尿の気も無いので、まだまだやれると思う。まあ、好きなことやってるから、健康なのかもしれないね・・・これからも好きなように道楽としてやっていきます!

・・・今回新作を出して、インタビューで必ず聞かれるのが、「今回の新しい試みは?」あんた、そんなこと言ったって、わたしゃもう69歳ですよ!この先短いんですから、そんなものないですよ!好きなようにやっていくだけです!

 

まあ、今現在、69歳の山下達郎氏の境地としては、今後のキーワードは「好きなようにやっていく」なのですね。

 

「SOFTLY」を購入して、もらった直筆サイン入り色紙です。

 

「アトムの子」が終わり、ステージの奥へ引っ込んだ後、しばらくして、メンバーと山下達郎氏がステージに戻ってきました。

これまた夏にふさわしい1984年の名曲「THE THEME FROM BIG WAVE」の演奏が始まり、次の「Ride On Time」でまた会場は大盛り上がりを見せ、最後の方では毎度お約束の達郎氏の長いコーラス独演がありました。

以前は超絶長かったコーラス独演ですが、今回は意外と短かったような気がしました。

まあ、69歳ですからね・・・

その後、こう言いました。

「私ももう前期高齢者、老人がこんな大変なツアーをやるなんて、もう老人虐待?・・・嘘です。好きだからやってるんです。もう趣味・道楽の領域です」

 

その後、「いつか(SOMEDAY)」を歌い、バンド全員がステージの前の方に出てきて、並んでお辞儀をして、全員ステージの奥へ去っていきました。

 

バック・ミュージシャンたちのCDも並んでいて、購入しました。
上段は、宮里陽太氏の新作「Precious」と直筆サイン入り色紙
下段左側は、コーラスのハルナ氏の新作「Hometown」こちらもサイン入り色紙が付いています。佐橋佳幸氏がプロデュース、山下達郎氏もコーラス・プロデュースとコーラスで参加しています。
下段右側は、1994年リリースの佐橋佳幸氏の「トラスト・ミー」山下達郎氏がプロデュースで、対談が載っています。

 

これで終わりか?と思ったのですが、再び達郎氏が一人だけ現れ、何度も会場全体を見まわし、何度もお辞儀をして、こう言いました。

「まあ、コロナに戦争、世の中はいろいろと大変なことが起こっています。そして、これからもいろいろと大変なことがまた起こると思います。ですが、みんなで力を合わせて、乗り越えていきましょう!」

「今日は大雨、そして、コロナも終わらない大変な状況の中、こうやってこんなにたくさんの人たちが集まってくれて、本当にありがとう!」

最後に、1982年リリースの「FOR YOU」収録の美しいバラード「YOUR EYES」を、宮里陽太氏のサックスをバックに、朗々と歌い上げました。

終わった後も、何度も会場全体を見まわして、何度もお辞儀をして、なんかとても名残惜しそうにしながら、ステージを去っていきました。

 

本当に素晴らしいライブでした!

最後に・・・新作「SOFTLY」を購入すると、「もれなく」もらえる直筆サイン入り色紙は、6月22日の発売前だけだったらしいですが、「山下達郎サンデー・ソングブック」のラジオで、達郎氏が言っていましたが、今回7月16日のライブで「もれなく」もらえることに復活したそうです。

今後のライブでも「もれなく」もらえるかどうかは、わかりませんが、ライブに参加しない方でも開演前に行くと、購入すれば「もれなく」もらえるそうなので、ご興味のある方は、早めに会場に行ってみてください。

 

YouTubeもやっていますので、ぜひこちらもご覧になってください。

 

youtu.be

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山下達郎氏だけでなく、佐橋佳幸氏など他のミュージシャンの旧譜CDなどを購入すれば、写真のクリアファイルが「もれなく」もらえます。

右側は今回のツアー・パンフレット(税込3000円)。今回もなかなか中身が濃いです。ヤマザキマリ氏との濃密な対談が載っています。左側上は、とり・みき氏による4コマ漫画の単行本(税込1900円)、なかなか面白いです。左側下は、ノート(税込700円)です。

ライブを堪能して、ご満悦の妻