三泊四日に及んだ心房細動の手術入院後初めての診察を8月31日に受診し、S先生から睡眠時無呼吸症候群の外来受診を勧められたため、10月6日に受診しました。
前回からの続きです。
診察室は、心房細動で受診しているS先生と同じ循環器内科のフロアでした。
今回の先生は睡眠外来専門のT先生です。
名前を呼ばれて、診察室へ入っていくと、俳優の小林薫に何となく似た感じの50代と思われる男性の先生が座っていました。
どことなく話しやすそうな感じのする先生でした。
これまでの経緯を話し、前回のS先生の診察で、血中酸素濃度検査で気になる症状があったので、睡眠時無呼吸症候群の外来受診を勧められたことを話しました。
「そうですね・・・最近は睡眠時無呼吸症候群が心房細動の原因に大きく関わってきていることが徐々に判明してきているんですよ。リラポンさんの場合は、6年前に初めて心房細動を発症し、今回再発したので、今後の再発防止のため、来てもらうことになりました。」
「ご家族からいびきがヒドイなど、寝ている時の何らかの症状を言われたことは無いですか?」
僕は答えました。
「以前数年前は確かにいびきがヒドイと言われたことはありましたが、この2年くらいは特に無いですね。」
T先生はモニター画面を見ながら言いました。
「そうですか・・・実は入院時の検査では、ちょこちょこと症状が出ていたのですよ。」
そして、おもむろにこう言いました。
「睡眠時無呼吸症候群で、呼吸が止まってしまうと、そのまま窒息して、死んでしまいます。そこで、身体は危険を感じて、起こそうと心臓から信号を送ります。だから、死なずに助かっているわけです。でも、これを繰り返していると、心臓に大きな負担が生じ、これが心房細動の原因になるのではないかと言われているのです。」
「そうなんだ・・・」
これを聞いて、僕は大きく納得しました。
「検査にも種類がありまして、脳波まで測って本格的に入院して検査をする方法があります。早く原因を究明したいと考えるのでしたら、この方法が一番良いと思いますが、そこまでは必要無いと考えるのでしたら、測定機器をお貸しして、ご自宅で一晩測定する方法もあります。いかがですか?」
僕は、また入院するのはイヤだなあと思い、自宅で測定する方法をお願いしました。
「わかりました。それではその方法でやってみましょう。」
今後の予定などを確認し、10月25日の夕方に来院して、診察の中で機器の使い方の説明を受けて、貸し出しを受け、その晩に自宅で測定することになりました。
翌26日のS先生の診察時に機器を返却し、だいぶ先になりますが、11月10日に再来院してT先生から結果の説明を受けることになりました。
そして、T先生からこう言われました。
「睡眠時無呼吸症候群は、耳鼻咽喉科の症状と密接に絡んでいることが多いので、この後耳鼻咽喉科に行って、検査と診察を受けてください。」
さっそく、一つ上の3階にある耳鼻咽喉科に行きました。
数十分、かなり待たされた後、診察室に呼ばれました。
メガネをかけた、少し小太りの若い男の先生が座っていました。
どことなくマニアックな感じの、あまりコミュニケーションが得意ではない感じの先生でした。(M先生と呼びます)
「それでは、その椅子に座って、上を向いてください。」
「鼻の中と奥の写真、喉の中と奥の写真を取らせていただきます。」
まず、細い管のようなものにカメラを取り付けたようなものを口から喉の方に入れられました。
「マジかよ・・・」と思いましたが、それほど奥まで突っ込まれることは無く、すぐに終わりました。
次は鼻の中の検査でした。
同じように、細い管のようなものにカメラを取り付けたようなものを、鼻の奥の方まで挿入されました。
これはなかなかちょっと苦しい・・・・・
「それでは両方の鼻をグッとつまんで押さえて、空気が漏れないようにしてください。」
「その後、思いっきり鼻から息を吐いてください。」
苦しいながらも何回かやらされ、その後やっと管を抜かれました。
しばらくして、M先生はモニター画面を見て、こう言いました。
「鼻の通り道が若干細くて、婉曲しているようですね。ただ、これは多かれ少なかれ誰にでもある程度見られることなので、大きな心配はありません。」
「今回の耳鼻咽喉科の検査としては、特に睡眠時無呼吸症候群の原因となる症状は見つかりませんでした。よって、睡眠時無呼吸症候群を治療するために耳鼻咽喉科として治療できることはありません。」
「頭部のレントゲン撮影に行ってください。」
コミュニケーション下手そうでしたが、的確にはっきりと説明する先生でした。
一つ上のレントゲン室の前に行き、ほどなくして呼ばれて検査室に入りました。
検査医の方が「初めてですかね?」と言ってきたので、「は?」と思ったのですが、
ちょっと変わった形状の機械が目の前にありました。
額と後頭部の2箇所を上からパネルのようなもので固定し、ヘッドフォンのような感じで三角錐のような形のドリルのような形状のものを両耳の穴に差し込まれました。
ちょっと奥の方まで差し込まれて、これがなかなか痛い・・・
ぐっと頭部を固定されて、数枚撮影されました。
普通のレントゲンと違い、何枚も撮影されて、時間もかかって、おまけに痛くて、結構苦痛でした。
最後は、ベッドに横になって、同じように撮影されました。
こうして、僕は心房細動の手術は終わったものの、今度は再発防止に向けて、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることになったのでした。
また、ご報告いたします。
(次回に続く)
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