肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

SKYEライブ 渋谷オーチャードホール 2022年7月25日 その4

「SKYE(スカイ)」のライブを観に行ってきました。

前回の続きです。

 

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全員で一礼をして、ステージを去り、いったんライブは終了しましたが、

しばらくして、再びメンバーが現れ、最後にまた荒井由実ことユーミンが登場しました。

荒井由実時代の想い出深い曲を歌います。」

そうユーミンが言ったのですが、すぐ隣でスタンバっていた鈴木茂氏がギターのチューニングが狂っていたのか、準備に手間取ってしまい、なかなか始まる気配がありませんでした。

ちょっと鈴木茂氏が焦っているようで、ユーミンも思案して、「ここは、私がつないだ方が良いかしら・・・」と言って、エピソードか何か語ろうとした矢先に、鈴木茂氏が申し訳なさそうに頭を下げて、指でOKサインを出したので、ようやく演奏が始まりました。

曲は、言わずと知れた荒井由実時代の名曲「卒業写真」でした。

しかし、ユーミンの歌も、演奏も実に良く、間奏でのあの印象深い鈴木茂氏のギタープレイは、トラブっていたにもかかわらず、素晴らしいものでした。

 

開演前のグッズ売り場 往年のファンなのでしょうか。50・60代の方でとても賑わっていました。

 

曲が終わり、小原礼氏が「感無量です!!」と、感極まった表情で叫びました。

そして、尾崎亜美氏・奥田民生氏も登場し、個人的に僕が大好きなSKYEの曲「Always」の演奏が始まりました。

この曲の後半の間奏部分は、メンバーみんなで代わる代わるコーラスをするのですが、これがなんとも印象深く、60年代のサイケデリック時代のビートルズを思わせるような特異な雰囲気がとてもいいです。

なかなか難しそうなコーラスなのですが、皆、即興的に感じるが、とても素晴らしいコーラスを聴かせてくれました。

 

鈴木茂氏は、「鈴木茂商店」と銘打った、自身が製作した様々なグッズを販売していました。

 

曲が終わり、ステージの上は再びSKYEのメンバーだけとなり、皆で手を振り、そろって礼をしました。

松任谷正隆氏が、感無量の表情で、また3階席の奥の方を感慨深く見つめていました。

 

そして、自らの遠く若かった日々の駆け出しの頃の話をし始めました。

当時、すでに日本のロック界ではスターとなっていた小坂忠氏に認められ、SKYEの他のメンバーと共に、小坂忠氏のライブやレコーディングの演奏メンバーとして、参加していました。

ところが、正隆氏はだんだんバックレるようになり、無断で欠席することが多くなりました。

なぜ、そのようになってしまったのか。正隆氏はその時の心情を告白しました。

「僕は、いつも自分だけ疎外感を感じていたんだ。」

「本当は、『愛して欲しかった』のだと思う。」

正隆氏は、自身の著書では様々なエピソードや感じたことなどを赤裸々に吐露することが多いのですが、このようにステージ上で話すことはとても珍しいことだと思いました。

 

松任谷正隆氏が感慨深い表情をしている背後で、今回のアルバム「SKYE」の最後の曲「BLUE ANGELS」の静かなイントロの演奏が流れてきました。

この曲は、松任谷正隆氏の作詞作曲で、ボーカルも松任谷正隆氏です。

正隆氏が、静かに歌い始めました。

エンディングを飾るにはふさわしい、夕日の街を思わせる静かな曲で、詞もとても感慨深く、とても良かったです。

 

そして、歌が終わった後、再びメンバー全員で深々と一礼し、林立夫氏が松任谷正隆氏の肩をさりげなく叩き、メンバーは退場して行きました。

 

とても素晴らしいライブでした。

次回は、その後のグッズ売り場での素晴らしい出来事をお話したいと思います。

(次回に続く)