肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

樺沢紫苑「マンガでわかる『神・時間術』

今回ご紹介する本は、精神科医で作家の樺沢紫苑先生が、2017年に出版した「神・時間術」をマンガ化し、先日2023年3月30日に発売された「マンガでわかる『神・時間術』です。

それまでのビジネス書で紹介する時間術は、不要な時間を節約して、捻出できた時間をまた仕事に割り当てるというものが主流でしたが、この本で紹介する時間術はそれまでの時間術とは一線を画す、画期的なものでした。

今回マンガ化された、この本を読み、私なりに気づいたことをお伝えしたいと思います。

 

 

1⃣ 直観仕事術

 

① 2分ルール

2分で終わらせられる仕事は、その場ですぐに片付ける、これが「2分ルール」なのだそうです。

その代表的なものが、「メール返信」や「電話」ですが、これらはなんとなく面倒くさくて、後回しにしがちです。

でも、放置しておいて、他の仕事に取り掛かっても、なんとなくそのことが気になって集中できないことがよくあります。

いわゆる消せる雑念は、すぐに消した方が良い、というのが、樺沢先生の考え方です。

それらの雑念が集中力を奪ってしまって、業務に支障を及ぼすからです。

また、放置しておいて、後からメール返信をしようと思っても、そのメールを探すのに時間がかかって、結局多くの時間をロスすることが多くなりがちです。

イヤでも面倒くさくても、すぐにやってしまうと、後が楽になる・・・なるほど!と思いました。

 

②5秒決断術

時間をロスする代表的なもの一つが「迷う」ことなのだそうです。

「ファーストチェス理論」というものがありまして、将棋やチェスなどで、最初の直感やひらめきで5秒で選んだ手と、30分ほど熟考して考えた手では、約86%が一致したのだそうです。

「直感」や「ひらめき」というのは、実は案外正しいのだそうです。

ただし、それはある程度の経験値や情報・知識を持っていることが前提なのだそうです。

仕事ではありませんが、私は買い物などで、直感を無視して失敗することがよくあります。

直感は「いますぐにこれを買った方がいい」「これはぜひ行った方がいい」「これはぜひ参加した方がいい」と、自分に訴えるのですが、貧乏性が邪魔をして、買おうかどうか迷ってしまい、「よく考えてから、決めよう」と結局放置することがよくあります。

しかし、後日やっぱり買おうとすると、すでに売り切れとなっていて、手に入らなくなってしまって、後悔することがよくあります。

数量限定で、もう再発しないようなレコード・CD・書籍、めったに来日しないようなアーティストのライブなどは、「迷ったら、買う!行く!」ようにしています。

 

2⃣ まずはメインスキルに自己投資する

自分のやっている仕事のメインスキルを磨いて、仕事の効率化を図り、時間を生み出し、その時間を増やして、将来の起業・副業、「まいたの」に割り当てていく。

なるほど!と膝を打ち、とても納得しました。

私は、外食企業の店舗管理の仕事をしていて、ふだんはPCを使ったデスクワーク、建物の家主や管理会社と、店舗の営業スタッフ側との調整を測ったり、交渉したりする、ちょっと特殊な仕事をしていますが、自分の業務を棚卸して、メインスキルを磨いていきたいと思います。

 

3⃣ 一生ものの仕事力に自己投資する

樺沢先生いわく、仕事力には2種類あって、今所属する会社で必要とされる「業務処理能力」と、どこに行っても使える「仕事力」があるのだそうです。

「業務処理能力」とは、会社の業務のマニュアルのようなもので、その会社独自のものであり、転職すると基本的に使えません。

一方、「仕事力」は、代表的なものに、時間術・ノート術・メモ術・会話術・文章術などがあり、これらは転職して別の会社に移っても、普遍的に使える能力です。

樺沢先生は、こちらの「仕事力」を今後磨いていくべきだと言っています。

私も、過去に何度も転職を経験しているので、このことはよくわかります。

いわゆる「業務処理能力」とは、その会社でしか使わない業務マニュアルであり、社内申請や承認を得るための方法、社内PC上で使用しているプラットフォームの使用能力などがあります。

しかし、残念ながら、転職すると、新しい会社での業務マニュアルなどがあり、また一から学ばなければなりません。

一方、仕事力は、樺沢先生の言うとおり、やっぱりどこの会社でも共通のものであり、どこの会社でも通用しました。

私は、外食企業の新しい店舗を立ち上げる「店舗開発」という職種を長年経験してきましたが、これらの仕事力は全く共通であり、すぐに即戦力として使えました。

 

 

そして、今後のTODOを3つ挙げたいと思います。

 

1⃣ 集中力の波乗り

具体的には、根性で長時間労働を行うことを止め、適切に休憩を取りながら、仕事を行っていきたいと思います。

「15-45-90分の法則」「デッドライン・ラッシュ(制限時間仕事術)」を仕事に応用していきます。

 

2⃣ 良くない休憩ベスト3をやめる

この本の中でも書いてありましたが、私も「疲れたから休憩する」「休憩中にスマホを座りっぱなしで見る」をやってしまいがちでした。

しかし、全くリフレッシュにはならず、仕事もはかどらず、長時間労働を続け、自分でもそのことに気づいておらず、周りの人たちも同様でした。

でも、成果を上げている人たちは、ある程度会社で仕事をした後は、いつの間にか会社からいなくなっていることが多いことに、ある時期から気づきました。

 

3⃣ 朝食をきちんととる

朝食をとることで、きちんと体内時計をリセットできるというのは、衝撃的でした。

朝食をとっていなかった頃は、朝11時ころには頭がボーっとして仕事がはかどらなくなり、挙句の果てには頭痛がしてきて、とても仕事に集中できませんでした。

私なりの朝食(黒豆きなこ豆乳・クエン酸ドリンク・クルミ)を食べるようになってから、午前中の仕事がはかどるようになり、効率が上がってきました。

このマンガでのお勧めの、玄米・納豆・タマゴ・バナナなどもためしてみたいと思います。

 

■ まとめ

2017年に出版された「神・時間術」を読んでいましたので、このマンガの内容は知っていましたが、このマンガはとてもわかりやすく、面白く書かれているので、改めて主なエッセンスや重要なことを復習することが出来ました。

再度、見直していきたいと思います。

 

このマンガは、全6章に分かれていて、それそれの章に、ブラック企業因子の悪役管理職が登場してきます。

いかにも憎たらしい性格のキャラクターで、かつどこの会社にもいそうなタイプで、とても現実的です。

その非常に腹が立つ、憎たらしいキャラクターの悪役管理職が、とてもまじめで素直な性格の部下を苦しめ続ける。

とても腹が立ち、共感します。

そこへ、産業医のヒーローおねえさんが、これらの悪役管理職を、爽快にぶっ飛ばしてくれる。

読んでいて、とても爽快です。

そのぶっ飛ばし方が、「スターウォーズ」など、SFアクションものが大好きな樺沢先生らしい味が出ていて、個性的です。

その章ごとに、ヒーローおねえさんが、さまざまな武器を使って、いろいろなやり方で憎っくき悪役管理職をぶっ飛ばしてくれるので、とてもスカッとして爽快な気分になれます。

そして、それらの6章がきちんとつながっていて、最後にアッと言わせる大どんでん返しがあるのも、とても面白かったです。

ぜひ、アニメ化してくれることを期待します。