ユーミンの「50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー The Journey」を観に行きました。
ツアー初日を観に行くのは初めてで、ワクワクしていました。
会場に入り、席に座ると、目の前には、大きな海賊船のセットがドンと控えていました。
「The Journey」にふさわしいセットだと感じました。
開始時刻の18時半となり、照明が落とされ、定刻通りライブは始まりました。
ツアーが始まったばかりで、これから観に行く人にはネタバレとなってしまうので、ご注意ください。
ユーミンとメンバーたちが会場の四方から入場し、海賊船に乗り込んで、甲板を模したステージの所定の位置に着きました。
ユーミンとメンバーたちは、それぞれ海賊の衣装をまとっていて、ユーミンはキャプテンの帽子と衣装を着ていました。
メンバーたちは、リアルさを醸し出すため、薄汚れた雰囲気のメークを顔に施していました。
セットと衣装を鑑みると、前回の「深海の街」ツアーの続編というような雰囲気でした。(「深海の街」ツアーは、セットは「潜水艦」でしたね)
そして、始まったのは、1983年リリース「REINCARNATION」収録のさわやかなナンバー「心のまま」。
その後、不穏なイントロが流れ、始まったのはライブではおなじみ「WANDERERS」。
船の側面や甲板から、激しく火が吹き出す中、ダンサーたちが「シャングリラ」のように上から吊り下げられたロープを使いながら激しく踊り、いきなり度肝を抜かれました。
火が激しく吹き出した時は、火の高温が直接肌に感じられました。
そして、激しいロック調の「リフレインが叫んでる」の後、ユーミンのMCとなりました。
今回のライブは、「新米の乗組員」の立場で、ステージを組み立てたとのことでした。
「私はいつまでも新米の乗組員のような心持でやっていきたいと思っています」
そして、片隅に置いてあった、ある新米の乗組員が書いたという設定の日記帳を見ながら、朗読を始めました。
これはこの後、数曲を歌った後に1回というタームで、2回行われました。
朗読の後、ライブのオープニングとして、よく歌われているさわやかな曲調の「ただわけもなく」を歌い上げ、次の「満月のフォーチュン」では、またメンバーの激しいダンスと、火が舞い上がる激しいパフォーマンスが繰り広げられます。
度肝を抜いたのは、大きな龍が現れ、龍の頭の上にユーミンが乗っていたことです。
そして、龍は激しく波打ちながら泳いでいるようで、口から火を噴いていました。
その後、ユーミンやメンバーたちがいつの間にか消え失せて、一転して静かになりました。
そして、ステージ上方から、大きな半透明の円柱状のカーテンが降りてきて、いつのまにかその中央に、ユーミンが寝そべったような体勢で、現れました。
そして、アンニュイなイントロと共に、あまりライブでは歌われたことの無い、1983年リリース「VOYAGER」収録の「TYPHOON」の演奏が始まりました。
台風の目の中に入ったような、ゆっくりとした静かな雰囲気の演奏に合わせて、ユーミンが気だるいアンニュイな感じで歌うのが、とても癒された感じで良かったです。
その後、寝そべったユーミンが起きだして、再び同じセットと衣装で、「青いエアメール」を緩やかに歌い上げました。
そして、これもあまりライブでは歌われない「紅雀」、そして往年の名曲「あの日に帰りたい」を緩やかなボサノヴァ調の雰囲気で歌い、会場は先ほどとは打って変わって、穏やかなアコースティックな雰囲気となりました。
その後、再びある新米の乗組員が書いたという設定の日記帳を見ながら、朗読を始めました。
長くなりますので、後半は次回のブログでご報告します。
今回のライブの印象ですが、ロシア人ダンサーを使った激しくも素晴らしかった「シャングリラ」、そして、前回の「深海の街」ツアーの続編というような雰囲気でした。
そして、昨年2022年に発売したデビュー50周年記念のベスト盤「ユーミン万歳!」からのベストセレクション的な選曲かと思っていたのですが、予想に反して、「ユーミン万歳!」に入っていない曲が大半で、あまりメジャーでなく、あまりライブで聞いたことがない曲が多かったのが、意外でした。
でも、とても選曲のセンスは良かったと思います。
さすがは、松任谷正隆氏の、素晴らしいプロデュースだと感じました。
※YouTubeもやっておりますので、ぜひこちらもご覧になってください。