ユーミンの「50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー The Journey」を観に行きました。
今回は後半のアンコールのもようをお伝えします。
ライブ本編が終わって、ユーミンとメンバーたちがステージを去った後、観客席よりいつものように激しいアンコールの拍手が巻き起こり、しばらくして、ユーミンたちがステージに戻ってきました。
そして、ユーミンがにこやかな笑顔で深くお辞儀をして、1981年の大ヒット曲「守ってあげたい」の演奏が始まりました。
中学生の頃に大ヒットしたこの曲は、角川映画「ねらわれた学園」の主題歌で、おそらくこの曲がユーミンとの出会いとなったと思います。
当時とは、ユーミンのボーカルのキーは違いますが、きちんと安定したボーカルで歌い上げ、1981年当時の想い出がかすかによみがえってきました。
続いて、始まったのは、荒井由実時代の永遠の名曲「やさしさに包まれたなら」。
「守ってあげたい」をきっかけに、荒井由実時代のアルバムを聴き始めたのですが、この「やさしさに包まれたなら」を初めて聴いた時は、雷のようなスゴイ衝撃を受けました。
その後、先ほども現れた、ステージ上方の、大きな半透明の円柱状のカーテンの部分に、桜の花びらが無数に映し出され、春爛漫の雰囲気のもと、ピアノの武部聡志氏が「心のまま」の伴奏をワンフレーズ弾いたかと思うと、1994年のおなじみの大ヒット曲「春よ来い」が演奏されました。
観客の右手に付けられたライトが一斉に桜色に光り出し、会場の雰囲気が一体となった感じがしました。
その後、ドラムの小田原豊氏、ピアノの武部聡志氏から順番に、ユーミンによるメンバー紹介が始まりました。
毎回ユーミンは、メンバーのフルネームと担当楽器を言うのですが、よくもまあ間違えずに全員の名前を覚えられるものです。
若い頃から睡眠時間はかなり少なかったそうで、脳には悪影響があったはずですが、このあたりはよくわからず、ユーミンは「超人」なのではないか?といつも思っています。
そして、メンバー全員とステージの前方に出てきて、肩を組み、みんなで深々とお辞儀をして、大きく手を振り、ステージを後にしました。
ステージが明るくなり、ライブ終了のアナウンスが流れ、ああ、これで終わったなあと思って、帰ろうとしました。
すると、なんとアリーナ客席の入口から、またユーミンと武部聡志氏が現れるではないですか!
この時点で、ユーミンが再登場したとは知らずに帰ってしまった観客が結構いました。
再びステージに上がり、ユーミンは感激して涙ぐんでいたようで、深々とお辞儀をして、荒井由実時代の名曲「瞳を閉じて」を、武部聡志氏のピアノの伴奏で歌い上げました。
そして、武部聡志氏と共に深々とお辞儀をして、大きく手を振り、またアリーナ客席の出入口から退場して行きました。
「50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー The Journey」の初日ライブに参加しましたが、とても素晴らしいライブだったと思います。
やはり、今回のライブの印象としては、ロシア人ダンサーを使った激しくも素晴らしかった「シャングリラ」、そして、前回の「深海の街」ツアーの続編というような雰囲気でした。
そして、昨年2022年に発売したデビュー50周年記念のベスト盤「ユーミン万歳!」からのベストセレクション的な選曲かと思っていたのですが、予想に反して、「ユーミン万歳!」に入っていない曲が大半で、あまりメジャーでなく、あまりライブで聞いたことがない曲が多かったのが、意外でした。
でも、とても選曲のセンスは良かったと思います。
さすがは、松任谷正隆氏の、素晴らしいプロデュースだと感じました。
そして、何よりも、今回の演出は、ユーミンなりの現政権や世界情勢に対する懸念を表明したメッセージのようなものを感じました。
ライブ本編の最後のユーミンのMCを最後にお送りします。
「集団心理は海のようです。コントロール不能だと感じます。それでも未来は良くなると願っています。人間の知性を信じています。」
※YouTubeもやっておりますので、ぜひこちらもご覧になってください。