先日7月7日、東京都知事選挙が行われました。
現職の小池百合子氏、立憲民主党の蓮舫氏、無所属だが広島県の元安芸高田市の市長でユーチューバーとして人気もある石丸伸二氏の三つ巴の戦いとなり、結果として、現職の小池百合子氏が「逃げ切り当選」となりました。
今回の都知事選はいつもよりはとても盛り上がりました。
今まで支持率の高かった小池百合子氏が裏金自民党と結託していたことがわかり、数々の汚職に手を染めていたこともわかり、学歴詐称問題、「公務員の地位を利用した」公職選挙法違反など、数々の容疑で刑事告発を起こされております。
そういったことへの都民の失望が、小池百合子の失政を追及する立憲民主党の蓮舫氏、元三菱UFJ銀行のアナリストとして海外勤務も経験した経済のプロで、安芸高田市の市政をダイナミックに改革し、選挙期間中は一日10ヶ所以上を回って熱い演説を繰り広げた石丸伸二氏への注目が集まりました。
私は石丸伸二氏に注目し、多摩市の多摩センター駅前で行われた6月28日の大雨の中での演説を聞きに行きましたが、内容はとても熱いもので、心を打たれました。
リンクを貼っておきますので、ご覧になってください。
投票率は今までより大幅に上がり、60%程度となり、小池百合子氏は前回までよりも大きく票を下げ、主に組織票を主体とした票でしたが、全体の2割程度しか占めることが出来ず、蓮舫氏と石丸伸二氏の票を足せば、大きく小池百合子氏を上回ったのですが、残念ながら票が割れてしまった結果、小池百合子氏が再選を果たすことを許してしまいました。
私はこの結果にかなり強い危機感を抱いています。
「選挙に強い」と言われた小池百合子氏が擁立するいろいろな選挙での候補者は最近はすべて敗退し、小池百合子氏本人も学歴詐称問題その他の汚職疑惑でかなり評判を下げており、新宿や池袋では小池百合子氏の演説に対して、アンチ小池派が激しいヤジを飛ばし、「帰れ!」コールが起こるなど、正直「落ち目」の状況であるにもかかわらず、当選してしまったのです。
この背景には、もちろん「利権」がからんだ票も組織票として、膨大にあることは確かですが、このような日本の将来を決めるような大切な選挙なのに、政治に興味が無くて「今まで通りでいい」と安易に考えて、小池百合子氏に投票した人たち、この期に及んで結局選挙に行かなかった人たちの影響もかなり大きいと思います。
ミュージシャンの山下達郎氏は、選挙当日の7月7日午後2時から自身がパーソナリティを務める「山下達郎のサンデー・ソングブック」でこう言っていました。
「私は今まで出来る限り政治的なことには関わらないようにし、それに関連する発言は避けてきました。しかし、最近の政治状況・選挙の状況は明らかに『おかしい』と感じ、今回は東京都知事選挙に際し、『政治と政治家で棚からひとつかみ』という特集を組みました」
「私の考えでは、やはり選挙には行った方がいいです」
「選挙に行って投票するだけでも、『政治の独裁』を少しでも防ぐことが出来るからです」
「私もこれから選挙に行って、投票に行ってきます」
とても立派な方だと思います。
私はいろいろな有名人のラジオを聴いていますが、このようなことを言ったのは山下達郎氏ただ一人だけでした。
今回、小池百合子氏が当選したことによって、結託する裏金自民党は再び勢いづくでしょう。
全く反省することなく、9月の総裁選に臨み、岸田氏はおそらく失脚すると思いますが、同じような人が総裁となり、総理大臣となって、国民を一層苦しめる増税などを進めていくことでしょう。
そして、憲法改悪や軍備増強、徴兵制度制定など、どんどん悪い方向へ進んでいくかもしれません。
これらを阻止するための一筋の希望としては、刑事告発されている小池百合子氏へのリコールしかありません。
弁護士 若狭勝氏が自身のYouTube「弁護士 若狭勝のニュース塾」で詳しく述べていますので、興味のある方はご覧になってください。下記にリンクを貼っておきます。