肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

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SKYE(鈴木茂・小原礼・林立夫・松任谷正隆) ビルボードライブ東京_20240804 その2

日本音楽界のレジェンドである鈴木茂氏・小原礼氏・林立夫氏・松任谷正隆氏が結成した「SKYE」が六本木の東京ミッドタウンにある「ビルボードライブ東京」で行った2024年8月4日の夜の部(18:30開演)を観に行ってきました。

前回からの続きです。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

松任谷正隆氏のMCの後、5曲目の「Scarabaeid」のイントロが流れてきました。

小原礼氏いわく、この曲はメンバーそれぞれが関わったリレー方式で作ったのだそうです。

「オレは何も考えずに作ったよ」

小原礼氏は飄々とこのように話していました。

 

 

そして、6曲目は鈴木茂氏作曲・松本隆氏作詞のなかなかの名曲「ちぎれ雲」でした。

この曲はSKYEの1枚目のアルバムに入っていた曲で、ひと際異彩を放っていた曲でした。

ミドル・テンポのゆったりとした感じの曲で、聴いていると自然と癒されてくる、とても良い曲です。

元々は、1970年代はっぴいえんど時代に作った曲で、はっぴいえんどのアルバムに収録される予定の曲だったのですが、他の曲と雰囲気が合わず、残念ながらボツになってしまったのだそうです。

もっと早く聴きたかったですね。でも、元々の曲はもっとテンポが速かったそうで、雰囲気がかなり違っていたそうで、今だからこそ良い味を出すようなアレンジになったのでしょうね。

もちろん鈴木茂氏がボーカルで、一昨年のライブでも歌われましたが、その時の鈴木茂氏の声の調子があまり良くなく、ギターもトラブルが発生していたのか、心ここにあらずといったボーカルで、ちょっと残念でした。

今回はボーカルもギターもばっちりで、サイコーの「ちぎれ雲」を聴かせてくれました。

この曲でのギター・ソロはばっちりだったのですが、鈴木茂氏は全曲でなかなか良いギター・ソロを聴かせてくれて、松任谷正隆氏のラジオ「松任谷正隆の…ちょっと変なこと聞いてもいいですか?」に小原礼氏と林立夫氏が出演した時、メンバー3人が鈴木茂氏のギター・ソロのことをかなりほめていました。

 

僕たちの席から見たステージの光景です。
メンバーたちがばっちり見えました。
松任谷正隆氏のキーボードを弾く指がよく見えました。

 

その後、サポート・メンバーとして参加していた「3人娘」の紹介となり、ユーミンのライブでも大活躍している小林香織氏のニューアルバムが紹介されました。

そして、もう一人のサポート・メンバーのイチハラヒカリ氏がボーカルを取って、7曲目「radio」の演奏が始まりました。

この曲のボーカルはオリジナル・アルバムでは、あの小坂忠氏の孫であるRaine氏が歌っているのですが、イチハラヒカリ氏のボーカルもなかなかのものでした。

 

8曲目は、「Paint It Black」訳して「黒く塗れ」で、ザ・ローリング・ストーンズにも同名の曲がありますが、この曲は林立夫氏作詞・小原礼氏作曲。

作詞担当の林立夫氏が、この曲に関して、「世の中の陰で力を持った人たち」のことを歌った曲だと言っていました。

「えっ?てっきり男女関係の曲だと思ったよ」と松任谷正隆氏は言っていましたが、歌詞を確認すると、まあ確かにそんな感じに受け取れなくもないと思いました。

まさに、林立夫氏特有の筆致で、「自民党の裏金問題」を歌った曲なんじゃないかな?と思いました。

 

次の9曲目の「メリーゴーランド」(作詞作曲:松任谷正隆氏)の前に、MCとなり、小原礼氏が話し出しました。

「次の曲はマンタ(松任谷正隆氏)の作詞作曲なんだけど、『ダメな男』の歌なんだよね」

「オレは違うと思っているけど」

「実はこの曲は『ダメな男』第二弾の曲なんだ」

曲が始まり、松任谷正隆氏がいつになく力がこもっていて、キーボードを弾きながら、実にすばらしい熱唱ぶりでした。

CDでは、ほろ酔い気分のオッサンが気持ちよくカラオケで歌っているような感じで、どうなんだろう?とあまり良い印象が無かった曲だったのですが、このライブでの曲を聴いて、印象が変わりました。

歌詞もなかなか含蓄のある内容で、中高年の男性であれば、誰もが共感するような内容です。

鈴木茂氏のギター・ソロも心なしか、優しく響いていました。

(次回に続く)