日本音楽界のレジェンドである鈴木茂氏・小原礼氏・林立夫氏・松任谷正隆氏が結成した「SKYE」が六本木の東京ミッドタウンにある「ビルボードライブ東京」で行った2024年8月4日の夜の部(18:30開演)を観に行ってきました。
前回からの続きです。
壮絶な客席からのアンコールの声援と手拍子が鳴り響き、数分後、メンバーたちがグッズで売り出しているTシャツに着替えて、ステージに戻ってきました。
CDジャケットのイラストと同じデザインのTシャツを着ていました。
但し、鈴木茂氏だけは着ていませんでした。
小原礼氏と松任谷正隆氏のMCとなり、二人は再結成してから2枚目のCD作成・収録までの話を簡単に話し、「これ(2枚目のCD)で終わるのは、やっぱり寂しいです。また、やります!」と言ってくれました。
何年後になるかはわかりませんが、この言葉はとても嬉しかったです。
アンコール第一弾は、1枚目の「SKYE」からの「Dear.M」が演奏されました。
「ありそーでなさそーなロックンロール」というフレーズで始まる松任谷正隆氏ボーカルのゴキゲンなナンバーです。
心なしか、本編よりも、アンコールの方が、鈴木茂氏のギター・ソロ、林立夫氏のドラムが激しさを帯びていたのが印象的でした。
2曲目は、ブギウギ調のリズムが印象的な明るい感じの「Isolation」。
この曲の鈴木茂氏のギター・ソロも激しさを帯びており、松任谷正隆氏がいつにも増して熱唱していました。
この曲が終わると、メンバー全員がステージの前に出てきて、肩を組んで、一礼し、手を振って、ステージを去って行きました。
「ライブは終了しました」という会場アナウンスも流れ、これで終わりかと思っていたのですが、会場のアンコール声援と手拍子は鳴りやまず、しばらくして、鈴木茂氏以外の3人が出てきたのですが、端の方にいたスタッフが腕でバッテンを作ったので、結局再アンコールは取りやめになりました。
まあ、残念ですが、アンコール含め全15曲、席も良かったし、充分楽しめました。
今から3枚目の次回作と、次回のライブツアーが楽しみですが、だいぶ懸念していることがあり、それは鈴木茂氏と他の3人との溝が深まっている感じがしたことです。
今回の2枚目の作品では、鈴木茂氏の単独作品というものが無く、ボーカルを取っている作品は最初の「ホームアゲイン」だけです。(作詞:林立夫氏、作曲:鈴木茂氏・小原礼氏・松任谷正隆氏)
二つ目は、松任谷正隆氏がDJを務めるレギュラーラジオ番組「松任谷正隆の…ちょっと変なこと聞いてもいいですか?(TOKYO FM)の7月26日と8月2日の2回に渡って、小原礼氏と林立夫氏がゲストとして参加したのですが、鈴木茂氏は両方とも欠席でした。
メンバー3人は気を遣っているのか、鈴木茂氏のことを頻繁に話題に出していましたが、どうも釈然としません。
新しいアルバムを発売したばかりの、しかも同じバンドメンバーのレギュラーラジオ番組に、他のメンバーは全員出演しているのに、一人だけ欠席というのはちょっと考えられないと思います。
三つ目は、やはり今回のライブでの鈴木茂氏の佇まい・態度でしょう。
どの曲でも鈴木茂氏のギター・ソロプレイは素晴らしかったのですが、自分の周りをまるで機材で囲ってバリアを作っている感じがしました。
他のメンバー3人は、MCでしゃべっているのに、鈴木茂氏はMC一切無し。
アンコールで、他のメンバー3人は、グッズ販売のTシャツを着てきたのに、鈴木茂氏だけそのまま自分のステージ衣装で出てきました。
最後の再アンコールで、とりあえず他のメンバー3人は演奏は出来ずともステージに出てきたのですが、鈴木茂氏はとうとうそのまま出てきませんでした。
なので、僕のあくまでも推測ですが、鈴木茂氏は近いうちにSKYEを脱退するのではないかと考えています。
とても残念ですが、仕方ありません。
残った3人で、3枚目のアルバムを作っていくか、新たなメンバーを招聘するか、いずれにしても、SKYEがこのまま続いていくことを願ってやみません。
8月4日 2回目のライブ セットリスト
①ホームアゲイン
②Too Old
③Wire Walker
④Bermuda
⑤Scarabaeid
⑥ちぎれ雲
⑦radio
⑧Paint It Black
⑨メリーゴーランド
⑪Smailling Faces
⑫Night Crawler
⑬The Light In the Dark
【アンコール】
⑭Dear.M
⑮Isolation