U人事部長から提示された、会社の提案自体は、退職に関しては悪くない内容ですが、「自己都合退職」の矛盾点を含め、前回の上場延期の理由も納得いかず(全て僕のせいにされている)、イライラすることになるのでした。
前回からの続きです。
妻もこのことについては良く思っておらず、腹を立てていました。
そこで、この2つの件について、U人事部長に返信することにしました。
まず、一つ目の休職中の直属上司のA部長とのコミュニケーションの件。
以下のように返信しました。
「通常、休職中である私の方から連絡を取るものなのでしょうか。A部長は、産業医面談時やU人事部長との面談時に社内にいらっしゃったようですが、特に私に接触してくる様子はありませんでした。7月18日のU人事部長との面談については業務内容の話が主だったので、A部長も同席してくるものだと思っていました。
前職の話で恐縮ですが、以前前職の会社で休職した時(当時は悪性リンパ腫という病気に罹患していました)は、常に直属の上長の方から連絡をしてきました。直属の上長の方から現状の状況や今後の話について質問したり提案してきました。疾患を抱えた部下の方からこういった連絡をすることは通常あり得ないと考えておりますが、いかがでしょうか。
また、先日のZoom面談時に、「現在の3人で充分仕事は円滑に回っている状況である。
Rさん(僕)が戻ってきても、(現在の健康状態では)単なる事務仕事しかやることがなく、率直に申し上げてやるべき仕事は無い」とU人事部長がおっしゃったことから、A部長の判断としては私はすでに店舗開発部としては不要であるとの答えは出ているものと考えており、これ以上業務内容について、A部長と話すことは無いと考えておりました」
ストック・オプションの件については、以下のように返信しました。
「べスティング条項を解除してストック・オプションを行使できるのは、「会社都合による退職」または「定年退職」だと先日U人事部長もおっしゃっていて、会社と取り交わした覚書にもそのように書いてあったのですが、そちらとは矛盾しないのでしょうか」
そして、最後に以下のように付け加えました。
「以上の件ですが、よろしくお願いいたします。この度のやり取りを見ていますと、何らかのトラブルに発展しそうな懸念を感じております。ご存知の通り、うつ病にかかっている私にとってはこのようなやり取りは非常にツラい状況です。(ご親族に同様のメンタル疾患を抱えているU人事部長であればおわかりになられると思います)その他の件につきましても、しかるべき機関にも確認のうえ、またご連絡させていただきます」
これは本当の事です。
うつ病のようなメンタル疾患を抱えている身としては、このようなやり取りは非常にしんどいのです。
でも、一度もうつ病などメンタル疾患にかかったことのない健常者の方にはなかなか理解できないでしょう。
30分ほどして、U人事部長から返答がありました。
「べスティング条項に関しは、契約上はそうなっていますが、取締役会決議で外せるので特例として外しましょうということです。言った言わないとなるのを懸念しているのであれば、書面を残してもかまいません。
*あくまでもRさん(僕)に有利なるように条件設定をしたにすぎません。
A部長に関しては、病状が寛解して職場復帰となれば直接話すことになると考えています。
それは、原則として復職時は元の職場に戻すとの決めがあるからで、
これは規程で定められているので、完全に病気が治った場合に会社が拒否できるものではないと考えています。
(A部長とRさんはフォーマルな形でなくともフランクにコミュニケーションは取れていると思っていました。)
あくまで、現在の状況での業務は店舗開発、他の本社部署でも難しいというのは前回お話しした通りです。
ですので、現状Rさんは休職を続けて病気を治して頂けるのが一番と考えています」
僕に気遣うような、もっともらしい返答で、一見問題無いように思えますが、会社への信頼が崩れてしまった以上、U人事部長の言葉の一つ一つが非常に気になるようになってしまいました。
とにかく確かなものが欲しいので、言った言わないを回避するため、覚書のひな型が欲しいこと、そして以下のように伝えました。
「再度確認させていただきたいのですが、このような煩雑な手続きをすることなく、
元々お話しいただいていた会社都合による退職であれば、べスティング条項の解除は問題なくできると思うのですが、こちらについてはご検討できないのでしょうか?」
翌日になって、U人事部長から返答がありました。
「ストックオプションの件はRさんがお辞めになるとの結論を出した場合の措置ですので、休職を継続頂くのであれば必要無いですし、お辞めになる事を選択いただいたときに書面はお出しします。また、それ以前にエビデンスが無いと不安だということであれば、こちらのチャットワークのスクショでも十分かと思います。
また、あくまでも自己都合退職の場合に、療養に専念できるように、退職まで従前の給与をお支払いします、ストック・オプションのべスティング条項を解除しますと条件を提示するものなので、会社都合の退職ではないことは、ご理解いただければと思います」
僕の心の中ではすでに「復職」の選択肢はなく、「退職」のことしか頭にありませんでした。
なぜかというと、直属上司のA部長への不信感と憎悪です。
身を削るようにして6年間厳しい業務に邁進してきて、うつ病にかかって休職したとたんに、「残りの3人で充分仕事が回っているので、Rさんは必要ない」と言ってきたこの言葉は、A部長への信頼関係を破壊するには充分であり、復職してまた一緒に働こうという気持ちさえ失せてしまいました。
U人事部長が言っていた、後半の文言の内容がよくわからなかったので、再度質問しました。
「U人事部長のおっしゃった、『ストック・オプションのべスティング条項を解除しますと条件を提示するものなので、会社都合の退職ではないことは、ご理解いただければと思います』この内容がよく理解できないので、もう一度教えていただけますでしょうか?」
翌日になって、U人事部長から返答が来ました。
「この文言は前段の、『あくまでも自己都合退職の場合に、療養に専念できるように、』の部分に係るものです。
『ご自身で退職を選択された場合に、療養に専念できるように、
1)退職(12月末)まで従前の給与をお支払いします
2)上場時にストック・オプションのべスティング条項を外します
この2点の条件を付けます。』
と言う意味です」
上記のように返答がありましたが、契約書の内容と矛盾することには変わりはなく、会社は本当に休職中で退職するかもしれない僕に対して、きちんとストック・オプションの権利行使ができるよう、手配してくれるのだろうか?ととても心配で不安になり、妻とも話して、こうなったら労働基準監督署や労働に詳しい無料の弁護士相談窓口にでも相談しようかという話になりました。
そして、まず数日後に控えた、精神科受診で、主治医のK先生に一度報告して、相談してみようという話になりました。
すでに8月1日から復職していると思っているK先生にこのような話をしたら、きっと驚くことでしょう。
(次回に続く)