ハローワークに求職登録してから、約1ヶ月が経ちました。
その間、10社ほどは応募したでしょうか。全て落ちてしまい、どうしたものかと途方に暮れていたある2月下旬の朝、一本の電話が鳴ったのでした。
思わず出てみると、懐かしい声で「Rさん(僕のこと)!お久しぶり!」
その人物は、25年ほど前、僕が30代の時に在籍していた焼肉チェーンのR社の同僚だったSさんだったのでした。
前回からの続きです。
Sさんは、僕より3歳年下の53歳、一緒に仕事をしていた焼肉チェーンのR社を僕が先に辞めてからも、R社に居続け、R社が買収されてからは、飲食企業を転々としていました。
R社の元会長が立ち上げた新しい会社に再び呼ばれて転職し、以来ずっとこの会社の店舗開発セクションの部長として現在までやってきているとのことでした。
Sさんは、R社以来ずっと店舗開発職をやり続けている、いわば店舗開発職の大ベテランです。
今の会社では、一人で店舗開発職をやっているらしく、物件をどんどん決めて、新しい店をたくさん作っていくので、会長からの信頼は厚く、社内ではちょっとしたスターのような存在になっているようでした。
そんなSさんがどんな用事で僕に電話してきたのか、注意深く聞いてみたところ、どうやら会社の法務部のセクションにいた社員がやめてしまったらしく、人員が不足してしまったので、募集しているとのことでした。
そして、僕が法務部の職にいかに合っているかを力説し始めました。
また、会社が新しく立ち上げたマーラータン(麻辣湯)の業態が軌道に乗り始め、各店で大行列ができていることを力説し、会社がいかに力強いかということも力説しました。
約30分ほど、Sさんは一方的に力説し、ひいては店を何店舗か見に行って欲しいと言ってきました。
僕としても、この話はとても良い話なので、二つ返事でOKし、店を見に行ったら連絡するということで、電話を切りました。
法務の仕事は僕がいちばんやりたかった仕事なので、「棚からぼた餅」のような話です。
Sさんが今在籍している会社(D社と呼ぶことにします)は、ホームページを見ると、有名な「焼肉L」を主力業態に持ち、いくつもの業態を持っていて、上場も予定している、将来有望な会社のようです。
しかも、昔の会社で仲が良かった元同僚のSさんの紹介であり、しかもSさんは部長職で、会社のスター的存在であり、なんかとても頼りがいがありそうな感じがします。
僕の妻にもこのことを話し、すぐにD社のホームページで、自宅から一番近いマーラータン(麻辣湯)の店を調べ、すぐに見に行くことにしました。
実は、僕の妻も25年前R社に在籍していて、Sさんとは親しい仲だったので、話は早かったのでした。
僕は、突然降って湧いたような素晴らしい話に、胸が躍り、希望が湧いてくるのを感じるのでした。
(次回に続く)