肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー The Journey 20231123 横浜アリーナ その1

先日11月23日の横浜アリーナで行われた、ユーミンの「50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー The Journey」を観に行きました。

5月13日のツアー初日に、みなとみらいのぴあアリーナのライブに参加して以来、2回目となります。

 

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このライブの参加者特典として、特別枠があるとのことで、申し込んで当選し、今回のライブを観に行くことが出来ました。

最近のブログでも書いていますが、僕はメンタル疾患(おそらくうつ病)の前段階の状態でもあり、不安定な精神状態なので、ライブ会場のような人が密集した環境はけっこうツラく、始まるまで不安だったのですが、ユーミンとスタッフが定刻通りに会場に登場してから、徐々にその不安は和らいでいきました。

 

まだライブツアーは開催中ですので、これからライブを観に行く方はネタバレとなりますので、ご注意ください。

 

僕たちの席は、ステージの2階席のド正面で、真ん前にステージがあるので、ユーミンの歌って踊る姿がよく見えました。

また、向かって右下側にキーボードの武部聡志氏がいて、鍵盤を叩く指がよく見えて、左上側にドラムの小田原豊氏の雄姿がはっきりと見えて、とても良かったです。

 

前回と同じ巨大な海賊船がステージの中央を占拠しており、壮大な眺めのもと、ユーミンたちが甲板に乗り込んでいきました。

そして、1983年リリース「REINCARNATION」収録のさわやかなナンバー「心のまま」のイントロが流れ、会場は爽快な雰囲気に包まれました。

 

前回のライブ同様、ステージ中央に巨大な海賊船を模したステージが占拠していました。

 

2曲目は一転して、ベースの不穏なリフが流れ、ライブではおなじみの「WANDERERS」。

船の側面や甲板から、激しく火が吹き出す中、ダンサーたちが「シャングリラ」のように上から吊り下げられたロープを使いながら激しく踊り、相変わらず度肝を抜かれました。

火が激しく吹き出した時は、火の高温が直接肌に感じられました。

 

そして、激しいロック調の「リフレインが叫んでる」の後、ユーミンのMCとなりました。

「『Journey』のツアーにようこそ!」

「しっかり着いてきてくださいね!もちろん船長はわたし!」

「私はいつまでも新米の乗組員のような心持でやっていきたいと思っています」

そして、片隅に置いてあった、ある新米の乗組員が書いたという設定の日記帳を見ながら、朗読を始めました。

 

横浜アリーナは、2019年4月の「Time Machine Tour」に参加して以来となります。

 

その後、さわやかな曲調の「ただわけもなく」、次の「満月のフォーチュン」では、またメンバーの激しいダンスと、火が舞い上がる激しいパフォーマンスが繰り広げられます。

ユーミンのほとんど至近距離で激しくバク転などしながらダンサーたちが踊り、ユーミンに間違ってぶつかったりしないのだろうか?と心配になりましたが、ユーミンの表情はポーカーフェイスのままで、さすがだと思いました。

前回同様、再び大きな龍が現れ、龍の頭の上にユーミンが乗って現れました。

そして、龍は激しく波打ちながら泳いでいるようで、口から火を噴いていました。

 

ユーミンと仲が良く交流のある元レベッカNOKKOと保土田剛からの祝花はとても素晴らしく綺麗でした。

 

その後、ユーミンやメンバーたちがいつの間にか消え失せて、一転して静かになりました。

そして、ステージ上方から、大きな半透明の円柱状のカーテンが降りてきて、いつのまにかその中央に、ユーミンが寝そべったような体勢で、現れました。

そして、アンニュイなイントロと共に、1983年リリース「VOYAGER」収録「TYPHOON」の演奏が始まりました。

台風の目の中に入ったような、ゆっくりとした静かな雰囲気の演奏に合わせて、ユーミンが寝そべったまま、ステージが回転し、気だるいアンニュイな感じで歌うのが、とても静かで癒されました。

その後、寝そべったユーミンが起きだして、再び同じセットと衣装で、「青いエアメール」を緩やかに歌い上げました。

その後、1978年リリースのタイトル曲「紅雀」、そして往年の名曲「あの日に帰りたい」を緩やかなボサノヴァ調の雰囲気で歌い、会場は先ほどの激しいパフォーマンスとは打って変わって、穏やかなアンニュイな雰囲気となりました。

 

その後、再びある新米の乗組員が書いたという設定の日記帳を見ながら、朗読を始めました。

全体としては、ここまでの演奏曲は前回と同じでした。

長くなりますので、後半は次回のブログでご報告します。

初めての精神科受診 4日目 その2

初めての精神科受診の4日目となる11月11日に再度来院しました。

前回からの続きです。

 

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名前を呼ばれて、診察室に入ると、K先生がデスクに座っていて、いつものようにニュートラルに迎えてくれました。

「どうでしたか、だいぶ期間が空きましたが、この約1ヶ月間の状況は?」

僕は答えました。

「はい、この1ヶ月間に関してですが、感情が爆発することが多くなったような気がします」

「取引先と口論したり、路上でぶつかってこられて口論することがありました」

それに対して、K先生は質問しました。

「そのようなことは以前からあったのでしょうか。元々の性格ということもあると思います」

「それが元々の性格なのか、本来の自分とは違う感覚、本来の自分からどのくらいズレているのか、それを認識することが重要で、明らかにする必要があると思います」

(なるほど・・・)

僕は、K先生のその言葉を聞いて、その通りだと思いました。

そして、こう答えました。

「元々はそのような性格ではないと思います。確かに、真面目な性格ではあるので、マナーや道理に反したことに関してイライラすることはよくありました」

「しかし、以前は何とか我慢は出来ていて、相手に対しての話し方も、穏やかに言うことが出来ました」

「しかし、特にこの3ヶ月くらいで抑制が効かなくなることが多くなり、暴言を吐くようになりました」

 

すると、K先生が答えました。

「リーゼを飲んでみてどうですか?この薬は不安を和らげる薬ではあるのですが、同時に抑制というかブレーキを外す作用もあるのです」

僕は答えました。

「リーゼを飲むと不安が軽減されて、とても良いと思っています。飲む頻度は増えてきています。・・・リーゼが原因とは思えないですが・・・」

K先生は言いました。

「リーゼよりももっと強く効く鎮静剤はありますが、リラポンさんのお話を聞くと、薬は変える必要は無いと思います。これについてはまた様子を見てみましょう。他に気になっていることはありますか?」

 

リーゼは不安を和らげるだけの薬かと思っていましたが、自分自身の心の抑制やブレーキを外す作用があるというのは意外でした。

 

「まあ・・前からかもしれませんが、混雑している場所に行くと、気持ちがピリピリします。電車などで隣の席に他人が座ってくるだけでもプライベートスペースを侵害された感じがして、イヤな気持ちになります」

すると、K先生は意外にも少し笑いながらこう言いました。

「そうですか・・それはごく普通のことだと思いますよ。誰でもそう思うでしょう」

僕はその言葉を聞いて、ちょっとビックリするとともに、少し安心しました。

そのようなことはごく普通のことで、自分だけじゃないのだと。

そして、K先生はこう訊いてきました。

「どういう状況だとピリピリしたりせず、安心していられますか?」

僕は少し考えて、こう答えました。

「やはり外出せず、家にいることですね。家で好きな音楽を聴いたり、読書したり、映画鑑賞することは楽しめています」

 

すると、K先生は意外と重要なことを言いました。

「好きな音楽を聴いたりするなど、趣味は楽しめているのですね」

「それが、うつ病の度合いを測る重要なバロメーターになるのです。もし、そういったことが楽しめているのであれば、もしかしたらリラポンさんはうつ病ではなく、何か別のものかもしれません」

「ところで、感情が爆発して、手が出そうになることはありますか?」

僕はまた少し考えてこう答えました。

「・・手は出ませんが、唾を吐くことが多いです」

すると、K先生は眉をひそめてこう言いました。

「それはマズいですね・・場合によっては社会的制裁を受けることもあります」

「・・おそらく仕事上の過大なストレスが重なり、非常に疲れているのではないかと思われます」

(確かにその通りかもしれない・・)

僕は言いました。

「確かにこの1ヶ月間は、仕事はハードで、設備補修のために早朝に都心の店舗に行って補修作業をやったこともあり、本来の自分の業務でもないことを、何で自分がやらなければならないのか、怒りが沸き起こることがありました」

K先生もそれを聞いて、こう言いました。

「確かにそれはハードワークですね・・とりあえず、リーゼと漢方薬をまた処方しますので、あと1ヶ月間様子を見てみましょう」

 

僕はK先生もそのように言ってくれて、少し安心し、続けてこう言いました。

「会社の上場もいろいろなことがあって、来年3月以降に延びてしまい、まだしばらく大変な状況は続くと思われます。来月の12月15日にはボーナスが出るので、次回の診察ではっきり休職について決めたいと思っています。なので、次回の診察はその翌日の12月16日でお願いたいと思います」

K先生も納得して、こう言いました。

「わかりました。次回の診察は12月16日土曜日の午前11時50分からにしましょう。リーゼは追加で20錠処方いたします」

 

僕は診察室を後にして、妻にも報告しました。

次回はとうとう休職について重要な決断をしなくてはならない、僕にとっての岐路の時となりました。

続きはまた12月16日以降にご報告いたします。

 

 

 

 

初めての精神科受診 4日目 その1

初めての精神科受診の4日目となる11月11日に再度来院しました。

前回からの続きです。

 

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実に約1ヶ月ぶりの4日目の通院でした。

これだけ期間が空くのは初めてのことでした。

この約1ヶ月間ですが、結構いろいろなことがありました。

精神的にストレスの溜まるようなことも多く(ほとんど仕事においてですが)、早朝から都心の店舗に出かけて、器具の補修をしたり、重い機材を移動するような重労働を行ったりして(僕はあくまでも契約管理の仕事が担当なのですが、このような仕事もやらざるを得ない状況となっています)、結構なハードワークもこなしました。

きちんと対応しない取引先と電話で大声で怒鳴り合うようなこともありました。

 

今回も妻も一緒にクリニックまで付き添ってもらい、来院しました。

受付を済ませ、ソファに座って待っていると、程なく名前を呼ばれ、診察室に入っていきました。

 

中に入ると、K先生がデスクに座っていて、いつものようにニュートラルに迎えてくれました。

「どうでしたか、だいぶ期間が空きましたが、この約1ヶ月間の状況は?」

僕は答えました。

「はい、この1ヶ月間に関してですが、感情が爆発することが多くなったような気がします」

「取引先と口論したり、路上でぶつかってこられて口論することがありました」

 

すると、K先生からは意外な言葉が返ってきたのでした。

ちょっと短いですが、続きは次回のブログで!

 

初めての精神科受診 3日目

初めての精神科受診の3日目となる10月14日に再度来院しました。

前回からの続きです。

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3日目の通院日となり、今回も妻も一緒にクリニックまで付き添ってもらい、来院しました。

受付を済ませ、ソファに座って待っていると、程なく名前を呼ばれ、診察室に入っていきました。

前回までと同様、K先生がデスクに座っていて、ニュートラルに迎えてくれました。

「どうでしたか、この約2週間の状況は?」

僕は前回の診察からの約2週間の状況を話しました。

 

夏季休暇が終わって仕事に復帰し、再び慌ただしい日常が戻ってきて、やはり心身共に疲弊してきたが、僕の会社は有難いことに、リモートワークはコロナ禍が明けても継続しているので、それをうまく組み合わせて、何とかしのいできました。

そんなようなことを話すと、K先生は言いました。

「リモートワークをうまく組み合わせて、何とか乗り切れるのであれば、そのようにしてあと約2ヶ月間を過ごしていきましょう。ただ、いずれにしても休職することは必要だと思いますので、その時期についてはお考えください」

「薬については、リーゼが合っているということなので、また同じ漢方薬と一緒に処方しましょう」

 

頓服薬であるリーゼは、服用の間隔は5時間から6時間空ける必要があるとのことでした。

 

「他に気になっていることはありますか?」

 

僕は最近気になり始めていることを話しました。

「メンタルの調子が悪くなり始めてから現れ始めたのですが、大事なことなどの物忘れ、ケアレスミスなどが増えてきたように思われます」

それを聞いて、K先生は少し考え、家族の方が同行しているのであれば、呼んで入室してもらうよう、言いました。

 

僕は待合室で待っている妻を呼び、妻が診察室に入ってきました。

「ご主人が、最近大事なことの物忘れやケアレスミスなどが増えてきたと言っていますが、奥さんから見ていかがですか?」

そして、妻が答えました。

「いえ、そんなことは無いと思います」

「元々何でもきちんとやる性格なのですが、やらなくてはならない仕事が多すぎて、キャパシティーオーバーになっていることが原因だと思います」

「ガンになる前(2009年以前)は、愚痴を言わず何事も我慢する性格でした。でも、ガンが寛解した後、そのような性格が次第に変わってきて、イヤな事や自分の考えを言うようになってきました」

「そのような真面目な性格も、原因となっていると思います」

妻は物事を率直にはっきり言うタイプで、話し方にとても勢いがあり、相手を圧倒する力を持っているので、K先生はやや圧倒されている雰囲気でしたが、妻の言わんとすることをきちんと理解したようでした。

 

会社側に、メンタル疾患になったきちんとした原因をわかってもらうために、診断書には、仕事の負担が大きくキャパシティーオーバーになっていることが原因であると明確に記載してもらえないか、話してみました。

しかし、K先生はこう言いました。

「メンタル疾患全般に言えることですが、明らかに仕事が原因と証明することは難しいのですよ。なので、そのように明確に記載することは難しく、ある程度決まった定型文になってしまうことはご容赦ください」

とりあえず、また様子を見てみましょうということで、次回の診察は約1ヶ月後の11月11日となりました。

 

妻がK先生に話してくれたことで、先生の方も僕の状況がより理解できたと思い、これは良かったことだと思っています。

続きは次回のブログで!

 

漢方薬は食前の方が効きやすいのですが、飲み忘れたら、食後に飲んでも構わないと、薬剤師に言われました。

 

 

 

初めての精神科受診 2日目 

初めての精神科受診の2日目となる9月30日に再度来院しました。

前回からの続きです。

 

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2日目の通院日となり、今度は妻も一緒にクリニックまで付き添ってもらい、来院しました。

受付を済ませ、ソファに座って待っていると、程なく名前を呼ばれ、診察室に入っていきました。

 

前回同様、K先生がデスクに座っていて、マスクをしているので、よく表情はわからないのですが、ニュートラルな感じで迎えてくれました。

「どうでしたか、この約2週間の状況は?」

僕は前回の診察からの約2週間の状況を話しました。

「実は、前回の診察日の9月16日から24日までは夏季休暇だったので、リラックスしていたせいか、問題はありませんでした」

「ただ、休暇明けはその分仕事が溜まっていて、大変でしたが、何とか乗り切りました」

K先生は言いました。

「そうだったんですね。休暇明けは大変で、何とか乗り切ったとのことでしたが、問題は無かったですか?」

僕は答えました。

「私は元々職人気質で、一人で没頭する仕事が向いているし、実際そんな感じです。しかし、社会人となってから一貫して、そうではない営業系の仕事で今までやってきました。そして、何とかうまくこなしてきました」

「しかし、ここ2-3年でどうにも我慢が出来なくなってきて、限界を感じることが多くなってきました」

 

K先生は言いました。

「薬を処方しましたが、どうですか?」

僕は答えました。

「ワイマックスは飲むとよく効いているようですが、眠気をヒドく催しますので、これを飲むと、仕事に集中するのが難しくなってしまいます」

K先生は言いました。

「そうですか・・ワイマックスは眠気の副作用が強いので、リーゼという薬に変えてみましょうか。即効性は強いですが、ワイマックスほど眠気の副作用は強くないです」

 

即効性があり、飲むと精神的に安定するというより、感情が鈍感になり、刺激に対してあまり反応しなくなるような感じです。

 

「あと、最近特に困っていることはありますか?」

僕は答えました。

「事務仕事などに没頭している時に、電話やチャットなどの邪魔が入ると、ものすごくイライラします」

K先生は言いました。

「それに関して、他人や物を傷つけたことはありますか?」

(僕)「そこまでは無く、一応何とか自制は出来ている状況です」

「そうですか・・イライラを抑える薬はあることはありますが、その分副作用が強く、仕事のパフォーマンスは下がるので、やはり漢方薬がオススメです。即効性はありませんが、ジンワリと効いてきます。根気よく続けてみてください」

 

そして、僕の目を見据えて、こう言ってK先生は締めくくりました。

「すぐには休職できないということですが、12月15日のボーナス支給時までと、期限を決めて、様子を見てみましょう」

 

約15分くらいの診察でしょうか。

前回最初の診察よりはだいぶ短いですが、きちんと話が出来たと思います。

 

続きは次回のブログで!

 

 

 

初めての精神科受診 その2

初めての精神科受診のことについて、お話します。

 

前回からの続きです。

 

 

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名前を呼ばれ、診察室に入っていきました。

診察室は約8畳くらいの広さでしょうか。

それほど広くはなく、先生のデスクが正面にあって、まだコロナの影響なのか、先生とこちらの患者側との間に透明なつい立てをデスクの上に立てていました。

先生は40代くらいの眼鏡をかけた男性で、いかにも理系というような雰囲気ですが、話しやすい感じで、外見は若い頃のドリフターズ仲本工事という感じでした。

(今後、K先生と呼ぶことにします)

 

すでにウェブ上の問診票を読んでいるので、僕のだいたいの生い立ちから現在までの状況、最近の精神的な状況などは把握しているようで、最近の簡単な状況を質問されただけでした。

 

僕がメンタルの調子を崩した最近の直接的な原因を話した後、K先生は言いました。

「問診票を拝見したところ、かなり限界の状況に来ているように、見受けられます」

「直ちに休職を勧めます。最低3ヶ月ですが、6ヶ月でも構いません。よく患者さんから1ヶ月でいいと言われるのですが、最初1ヶ月にしておいて、回復しないからと後から期間を増やしていくと、会社への心証が悪くなることが多いので、それはお勧めしません」

 

デスクのパソコン上ですぐさま診断書を作成してくれ、一応こんな感じでどうかと確認を求められ、パソコンのすぐそばまで行って、一緒に文書を確認しました。

Wordファイルで大きく「診断書」とタイトルが入力され、「診察した結果、『適応障害』と診断します。これ以上仕事を続けていくのは非常に困難と見受けられ、9月16日(診察当日)から12月15日までの3ヶ月間の休職を要すると診断します」などと入力されていました。

僕はそれを見て、とても急な話であり、面食らってしまい、ちょっと待ってください、という感じで制しました。

 

とりあえず、K先生と相談しました。

確かに精神的にはツラい状況ではありますが、11月末頃に僕の会社は東証への上場申請を控えており、僕の所属する部署はそのための重要な準備をしなくてはならない状況です。

メンバーは部長含めて4人しかいないので、当然僕の役割も重要です。

そこで、急には休めないので、上場申請にいったん目途が付く11月末まで様子を見ることで合意しました。

また、これも重要なのですが、12月15日にボーナスの支給もあり、今3ヶ月間休んでしまっては、これが入らなくなり、生活の状況を脅かします。

よって、休職するのであれば、12月15日以降にするということで、K先生に伝えました。

K先生も事情は察したようで、理解してくれました。

 

K先生は言いました。

「私が強制的に休職させることは出来ないので、リラポンさんのおっしゃることを理解し、11月末まで様子を見ることで了解しました」

「ただし、私が診たところ、リラポンさんの内部の原因というより、主に仕事などの外部の原因が大きいと見受けられます」

「本当は、直ちに仕事を休むなり、最悪辞めた方が良いと考えています」

「現在の状況ですが、うつ病というよりは『適応障害』といった状況です。両者は本来別物ですが、適応障害からうつ病に変わることもあります」

「そして、これは覚えておいて欲しいのですが、大概、精神科を受診しようと考えて来院する時点で、かなり進行している患者さんが多いです」

 

なるほど・・・これはちょっとギョッとしました。

 

「不安障害が強いようなので、漢方薬と頓服薬を10日分ほど処方します。頓服薬は不安が強い時に飲めばよいです。アルコールとの併用、あと飲んだ後は運転はしないでください」

「1ヶ月に1回の診察ではちょっと危ないと感じていますので、2週間に1回は来院してほしいです」

 

上の漢方薬は「抑肝散(よくかんさん)」主に神経症に効く薬ですが、ストレスや怒りは肝臓にダメージを与えるので、それを防ぐ薬だそうです。
下の薬は頓服薬の「ワイパックス」結構強力に不安や緊張を取り除く薬だそうです。

 

約30分程度の診察でしょうか。

とても話しやすい先生で、病院の雰囲気も明るく清潔で、思っていたほど特別な重苦しい場所ではありませんでした。

そして、やっぱり診察してもらってよかったと思います。

自分ではわからないことが、プロの専門の先生に診てもらうと、客観的にいろいろなことがわかるのだなあと思いました。

そして、自分では自覚していなかったのですが、思ったより病状は進行していて、良くない状況であったことがわかり、本当に良かったと思っています。

 

次回2回目の診察は、次回のブログで!

 

 

 

初めての精神科受診 その1

初めての精神科受診のことについて、お話します。

 

前回からの続きです。

 

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運良く受診の予約が出来て、WEB上で問診票も作成しました。

当日となり、電車に乗って最寄りの駅まで行き、駅から少し歩くと、結構大きな新しい感じの、郊外住宅地のターミナル駅にしては、かなり立派なビルが現れました。

その建物はいわゆる「医院ビル」「クリニックビル」とでも言うのでしょうか、いろいろな種類の科のクリニックが集まったビルで、1階には立派な処方箋薬局も入っていました。

 

僕の受診するクリニックは、5階で、エレベーターを降りると、すぐに入口は見つかりました。

中に入ると、とても小綺麗な清潔感のある明るい雰囲気のクリニックで、とても「精神科」とは思えないような感じで、歯医者や内科のクリニックと何ら変わらない印象でした。

受付を済ませ、ソファに座って待っている中、他の患者を見渡すと、ごく普通の人たちで、いわゆる「精神病患者」のようなヤバい感じの患者さんは一人もいませんでした。

 

ただ、後から入ってきて、少し近くのソファに座った40代くらいの男性の患者さんだけは違っていました。

歩き方がそぞろ歩きで、ソファに座っても貧乏ゆすりがひどく、おそるおそる顔を見てみると、目がうつろな感じで、明らかに「おかしい」感じでした。

落ち着かないのか、立ち上がってしまい、そのままボーっと小刻みに震えながら、立っていました。

そのうち、診察室のドアが開き、先生が顔を出して、「○○さん」とその患者さんの名前を呼びました。

「ああ、無理しなくていいですよ。診察室に入りたくなったら、入ってきてくださいね」

先生は優しくそのように声をかけたあと、ドアを閉じました。

その患者さんは、緊張した面持ちで震えながら立ち尽くし、どうしようか考えているらしく、左を向いたり右を向いたりして、また直立不動となり、やっと決心したのか、しばらくして、そぞろ歩きで診察室に入っていきました。

 

しばらくして、その患者さんが再びそぞろ歩きで診察室を出た後、僕の名前が呼ばれ、診察室に入っていきました。

診察室は約8畳くらいの広さでしょうか。

それほど広くはなく、先生のデスクが正面にあって、まだコロナの影響なのか、先生とこちらの患者側との間に透明なつい立てをデスクの上に立てていました。

先生は40代くらいの眼鏡をかけた男性で、いかにも理系というような雰囲気ですが、話しやすい感じで、外見は若い頃のドリフターズ仲本工事という感じでした。

 

やはり精神的に疲れて、病んでいるのか、長い文章を書くのが大変になってしまいました。

この続きは次回のブログで!

 

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