肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

休職後初めての産業医面談 その3

「リラポンさん、これはあくまでも私の見立てなのですが、典型的なうつ病ではなく、躁うつ病の一種である「双極性障害Ⅱ型」の疑いがあると見ているのですよ」

 

産業医から突然そのように言われ、僕は動揺を隠すことが出来ませんでした。

 

前回からの続きです。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

「・・・そ・双極性障害Ⅱ型・・というのはどういう病気なのでしょうか?」

僕はおそるおそる訊いてみました。

 

すると、産業医は質問をしてきました。

「例えばですが、うつ病で休職中なのに、やたら元気だと感じたことはありませんか?」

(???)

僕はその質物の意味が分からず、答えに窮してしまいました。

「まあ、他の例えで言えば、うつ病で休職中なのに、引っ越しを考えてしまったり、旅行などしてしまったり・・などということです」

僕はよくわからないまま、答えました。

「明らかに元気だと感じたことはありませんが、比較的調子のよい時に、そこそこ近くにある昭和記念公園に行ったり、鎌倉まで足を伸ばして行くことはありました」

産業医は続けて質問してきました。

「今回の休職期間中に今お話した傾向が無くても、病気になる以前、過去健康だった時に、そういう傾向があれば、当てはまる可能性はあります。寝なくても全然平気だったり、結構無理をしても平気だったり」

「確かに若い頃は、非常に健康に自信があり、寝なくても平気だったり、結構無理を重ねていました」

 

その後、僕の家族のことに話は移りました。

「ご家族・親族の中で、躁うつの傾向があった方はいらっしゃいましたか?」

僕は即座に思いつき、父親がそうだったと答えました。

僕の父は、いつもは無口でおとなしい方の性格なのですが、休日の特にくつろいでいた時、特に酒を飲んだ時は、異常にハイになることが多かったと記憶しています。

「そうですか・・この病気は遺伝の影響が強いのですよ」

(やっぱり、そうなのかな・・)

僕は複雑な気持ちになりました。

 

そこで、話は薬のことに移りました。

「おそらくですが、主治医の先生が何度も抗うつ薬の投与をためらったのは、躁状態になった時にそれを抑えたり、逆にうつ状態になった時にもそれを抑えたりする頻度が上がってしまい、気分が激しい波の状態になってしまい、患者さん本人がとてもツラくなってしまうからでしょう」

「主治医の先生が今回新たに処方したアルピプラゾール(エビリファイOD錠3mg)は、うつを良くする薬で、とても良い薬だと思います。今は3mgで処方されていますが、もう少し増やしてみて様子を見ても良いと思います」

「主治医の先生も、典型的なうつ病ではないと判断したところから、いろいろと考えて処方されたのだと思いますよ。まあ、5月いっぱいまであと2週間は飲み続けてみて様子を見てください。まだ飲み始めたばかりだから、現状では可否は判断できません」

 

主治医が今回新たに処方してくれた
アルピプラゾール(エビリファイOD錠3mg)
うつを良くする薬で、とても良い薬だと産業医も評価していました。

 

僕は今後のことが心配になり、産業医に質問しました。

「先生、今後復職に当たってはどのように考えたらよろしいでしょうか?」

「今後の復職の判断基準としては、2つあります」

「まず、調子が悪くなる日を週1回程度に減らしていくことが必要です」

「2つ目は、メンタルの調子が悪くなると、スマホの充電状況に例えれば30%ほどに落ち込むとのことですが、これを落ち込みすぎなくさせることです」

 

続けて、会社側の対応の必要性についても言及しました。

「比較的午前中に調子が良くて、夕方以降に調子が悪くなる傾向があるので、調子が悪くなったら速やかに早退できたり、フレックスタイム制を導入できるシステム作りが必要です」

「そして、もう一つは通勤です。満員電車などはとても負担が大きくなるので、リモートワークをうまく活用して欲しいと思います」

「最後に、休職前に担当していた『クレーム処理業務』のような会社の矢面に立つような仕事は避けた方が良いと思います。もう少し負担の軽い仕事に切り替える必要があると思います」

 

そして、今後について、まとめてくれました。

「今回の面談では、復職の可否の判断は出来ません。今までお話したことを踏まえたうえで、再度次回私が来社する予定の6月20日に面談を実施することとします」

「その時に、復職可否の再判断をしましょう」

 

ということになり、僕の復職はまたかなり先に延長することになりました。

今回の産業医との面談の内容については、翌週の主治医との診察で報告することになります。

(次回に続く)