肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

休職中の6回目の精神科受診~復職を決める大詰めの日 その1

「まずワイパックスをこれから2週間飲んでみて様子を見てみましょう。そして、2週間後の5月11日の診察で、その後抗うつ薬のアルジロン?の服用を開始するかどうか判断しましょう」

「そして、その時の状態を診断して、復職を認める診断書を発行するか、まだ休職を継続した方が良いとする診断書を発行するか、判断しましょう」

このK先生の言葉を聞いて、僕も妻も安心しました。

そして、2回目の傷病手当金支給申請書の記載の依頼を先生にお願いして、診察室を後にしました。

次回の診察は2週間後の5月11日の午後1時50分となりました。

復職するか、休職を延長するか、大詰めの時が迫ってきたのでした。

 

前回からの続きです。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

前回4月27日以降の2週間、薬をリーゼからワイパックスに変えましたが、リーゼよりよく効くようで、問題ありませんでした。

基本的に落ち着いた2週間でしたが、残念ながらメンタルの調子が悪くなる日が二日ありました。

以前は天気の悪い日に限ってのことがほとんどだったのですが、今回メンタルの調子が悪くなった日はどちらも晴れ渡る晴天の日でした。

しかもメンタルが落ちると結構キツイ感じでした。

それ以外は特に懸念されることは無かったのですが、今度こそ具体的に復職をどうするか決めなくてはならない大詰めの診察日となるということで、僕の心はかなり緊張し、暗雲が立ち込めていました。

そういったことも実はメンタルの調子が悪くなった原因となったのかもしれません。

復職するとなると、またあのトラブル処理に追われる地獄のような大変な日々が始まります。

そして、また胃が痛くなり、偏頭痛に見舞われるようなツラい仕事現場に戻らなければならないのです。

「・・・どうしようかなあ・・・」

僕の心は診察日が近づくにつれて、メンタルの調子が落ちていき、不安な気持ちに包まれて、なんとも憂鬱な気持ちになっていくのでした。

 

診察日当日となり、とても不安で憂鬱な気分な中、電車に乗って、クリニックに向かいました。

今回は珍しく少し遅い時間の13時50分の約束だったので、その前に行きつけの駅ビルの「かまどか」で大好物の豚肉の味噌煮込み定食を食べたのですが、「ぼろきれ」というか「砂」を食べているような感じで、いつものおいしい味がしない感じでした。

 

クリニックに到着し、ほどなく名前を呼ばれ、診察室に入っていきました。

重要な話をするので、妻も同席してもらいました。

そして、僕はまずこの2週間の間の状況を説明し、メンタルが落ち込んだのは2日あり、今回は天気は関係ないが、時間帯は以前と同じく夕方から夜間に生じることを話しました。

メンタルが落ち込むと、憂鬱で仕方なく、何もやる気が無くなってしまい、ふさぎ込んでしまう。

自分の好きな事や楽しいと思える事も「義務」や「仕事」のように思えてきて、楽しめなくなってしまう。

それがまたイライラを誘発させてしまう。

身体の症状としては、両方のこめかみのあたり(特に左側)がずん!と痛くなり、バファリンなどを飲むと一応緩和する。

そして、前頭葉(頭の前のおでこから上の部分)のあたりが炎症を起こしているような違和感というか感覚がある。

以上のようなことをK先生に話しました。

 

すると、K先生はこう言いました。

「調子の悪い日が週に1回程度で、他の6日間が問題無いのであれば、私としては典型的なうつ病ではないと考えています」

うつ病ではなくても、週に1・2回程度調子が悪くなることは一応普通のことではないかと考えています」

うつ病というのは1週間や2週間などある程度の期間継続的に続いていくものなのです。リラポンさんの場合、年齢的に考えて更年期の症状とも考えられます」

うつ病ではなくて、更年期症状?)

 

僕はよくわからないと悩んでいたところ、K先生が妻に向かって言いました。

「奥様は、ふだんのご主人様をご覧になって、いかがですか?」

妻は率直に答えました。

「最近こんなことがありまして、二人でボードゲームをしていたときに、私が負けて少しキツイ口調で話したら、主人はその後調子が悪くなってしまったことがありました。なので、確かに先生のおっしゃる通り、典型的なうつ病ではないのではないかと私も感じています」

(そうなのか・・・じゃあオレのこの病気は一体・・・?)

 

次に、薬のことについて話しました。

「リーゼからワイパックスに変えて、鎮静効果が高いためか、ふだんはよく効いていると感じています」

「ただし、いったんメンタルの調子を崩すとなかなか良くなりません。そういう時にワイパックスを飲んでも効いている感じがしません」

「ただ、メンタルの不調になる日の頻度は以前より減ってきたように思われます」

そこで、K先生に質問しました。

「この場合、抗うつ薬に変えた方が効果は高いでしょうか?」

 

ワイパックスに変えて、鎮静作用が高まり、良かったのですが、いったんメンタルが落ちた時に飲んでも効いている感じはしませんでした。

 

K先生は答えました。

「基本的に薬については、鎮静作用はありますが、気分を高揚させる作用はありません。それを目的とすると、『覚醒剤』となってしまうので、処方できるものではありません」

「リラポンさんの場合、典型的なうつ病とはいえないので、抗うつ薬を処方することはお勧めできません」

「なので、抗うつ薬の補佐的な役割をする、気分を安定させる「アリピプラゾール」がふさわしいと考えています」

 

薬については納得し、この新しい薬を試していくことにしました。

そして、肝心の復職のことについて、話は移っていきました。

「前回書いていただいた診断書には『5月中旬まで休職することを要する』と書いていただき、もうすぐ5月中旬の時期を迎えるので、復職できるかどうか考えています。今のこのような状態で、問題は無いでしょうか?」

 

K先生は答えました。

「そうですね・・・まあ二つの方法があるかと思います」

「まず、この新しい薬「アリピプラゾール」を試しながら、同時に復職していく進め方が考えられます。こういう進め方もありかと思います」

「もう一つは、心配であれば、この新しい薬を一定期間試してみて、問題無いと思える状況になるまで休職を延長するということも進め方として考えられます。私としては、理想的なのはこちらの方です」

「リラポンさんとしては、どちらがいいと考えられますか?」

K先生の僕に下駄を預ける質問の仕方に、僕は大いに迷い、考え込んでしまうのでした・・・

(次回に続く)