肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

休職中の6回目の精神科受診~復職を決める大詰めの日 その2

「そうですね・・・まあ二つの方法があるかと思います」

「まず、この新しい薬「アリピプラゾール」を試しながら、同時に復職していく進め方が考えられます。こういう進め方もありかと思います」

「もう一つは、心配であれば、この新しい薬を一定期間試してみて、問題無いと思える状況になるまで休職を延長するということも進め方として考えられます。私としては、理想的なのはこちらの方です。期間としては6月末までをお勧めします」

「リラポンさんとしては、どちらがいいと考えられますか?」

 

前回からの続きです。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

僕はK先生にそう言われて、迷いに迷い、困ってしまいました。

薬の効果がはっきりわかるまで休職するにしても、6月末までだと結構長すぎるし、その時に薬がばっちり効いて良くなっているという保証もないし・・・

かと言って、新しい薬を試しながら復職するにしても、まだ不安定な状況だし、薬が効かなくて仕事中にメンタルが落ちて業務に支障をきたすのもイヤだしなあ・・・

何気なく、後ろに座っていた妻の顔を見ると、妻の顔がとてもこわばった顔をしていました。

 

僕は考えに考え、こう言いました。

「新しい薬を試して相応の期間休職して、その時に薬がばっちり効いて良くなっているという保証は無いと思うので、基本的には新しい薬を試しながら復職していくという方法が良いのかなあ、とは考えています」

「但し、会社側に連絡して、すぐに復職できるということは難しいと思いますし、会社側の都合もあり、産業医と面談してからその判断によって具体的に復職に向かうことになると思います」

「ただ、6月末までですと、ちょっと長すぎると思うので、休職延長は6月中旬までとすることでいかがでしょうか?」

 

こう言うと、後ろにいた妻もすかさずこう言いました。

「6月末までですと長すぎて会社との関係が遠のいてしまうと思うので、私も6月中旬頃までの休職延長の診断書を書いていただくのが良いと思います」

 

僕と妻の話を聴いて、K先生は少し考え、こう提案してきました。

「わかりました。それでは6月中旬までの休職延長の診断書を書きますが、産業医の診断により、産業医の指定する期日から復職を開始して、休職期間を短縮できるということにしてはいかがでしょうか?」

これを聞いて、(あっ!これは名案だ!)と思い、僕も妻もすかさず同意し、そのような感じでお願いしました。

 

その後、僕と妻からいくつか質問しました。

「復職した後の、うつ病の再発率というのはどんな感じなのでしょうか?」

すると、K先生は答えました。

「典型的なうつ病ではないので、再発という考え方は当てはまらないのですが、そのような調子の悪い日があって、仕事に影響が出るということは考えられます」

「そうなったら、その時にどうしていくか考えていくということが良いかと思います。場合によっては薬を変えたり、再度休職するということも考えても良いのではないでしょうか?」

 その時その時の状況に応じて、臨機応変に考えていくということだな、と僕は考え、あまり深刻に考えないことが肝要なのだと理解しました。

 

そして、直近の睡眠時間のデータを伝えました。

睡眠はメンタル疾患全般に深くかかわってくる重大なことなので、毎日睡眠アプリで測定しているのですが、過去1ヶ月間の平均睡眠時間は7時間31分、過去1週間の平均睡眠時間は7時間47分、と伝えました。

すると、K先生はすかさず「7時間半以上眠れているのであれば、問題ありません」と答えました。

 

妻も質問しました。

「夫は寝つきは良いのですが、朝方に起きてしまって、そのまま眠れなくなるということが週に1回くらいあるのですが、これは問題ないでしょうか?」

K先生は答えました。

「週1日くらいそういうことがあるのは、健常者の場合でもよくあることなので、特に問題無いと思います」

 

質疑応答が終わり、今後の薬の話になりました。

「明日から抗うつ薬の補佐的な役割をするアリピプラゾールを追加して、毎日朝食後1回飲んでください」

「今まで処方していたワイパックス・漢方のツムラ抑肝散・睡眠剤のロゼレムはそのまま継続してください」

「但し、ロゼレムはかなり作用が弱い薬なので、ご本人さえよければいつでもやめてしまって構いません」

 

新しく処方された「アリピプラゾール」 
エピリファイOD錠3㎎と商品名は表示されています。
抗うつ薬の補佐的な役割をする気分を安定させる作用がある薬です。

 

最後に傷病手当金支給申請書の話になり、前回4月27日に渡した4月6日から26日までの21日間を証明した書類はすでに記載済なので、今回発行する6月中旬までの休職延長の診断書と一緒に受付で受け取ってほしいとのことでした。

また、新たに4月27日から前日5月10日までを証明した書類をK先生に渡し、次回の診察日に受け取ることで同意しました。

これら傷病手当金支給申請書の件は、生活費のための大事なやり取りなので、メンタルの調子が悪くても、きちんと抜かりなく行わなければなりません。

 

そして、次の診察日は、会社側と復職に関する大事なやり取りがある期間なので、2週間後の5月25日(土)としてもらいました。

 

良い落としどころで結論が出たので、二人とも安心してクリニックを出ました。

しかし、僕はなぜかこれらのやり取りをする中で、とても精神的に負担が大きかったらしく、前夜の睡眠状況もあまり良くなかったので、ぐったりしてしまい、いったんカフェで休みましたが、必要な食材の買い物をしてすぐに帰宅しました。

極度の疲労と偏頭痛が生じて、絶不調となってしまいました。

その日からしばらく僕のメンタルの調子と体調は最悪の状況を迎えるのでした。

 

(次回に続く)