肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

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休職中の7回目の精神科受診~休職後初めての産業医面談の報告 その1

僕は通算2回目であり、かつ休職後初めてとなる産業医との面談を実施しました。

そして、その約10日後に主治医による診察を予定していました。

当然、産業医との面談の結果の内容を報告することになります。

前回からの続きです。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

今回も妻同席で主治医の診察となりましたが、確認する点は主に次の3点と考えていました。

① 前回の診察時から、新たな薬の処方と、薬の変更がありましたので、その後の状況報告をする必要があります。

② 産業医面談の中でも、産業医の見立てとしては、典型的なうつ病ではなく、躁うつ病の一種である双極性障害Ⅱ型である疑いがあるとのことで、これは一番確認したい事でした。

③ 産業医の考える「復職判断基準」これは僕の状況だけでなく、会社側の対応についても述べていましたが、これらについての主治医であるK先生の見解を確認したいです。

 

診察室に入り、まずK先生も、新しく処方した薬の効果を知りたかったらしく、この約2週間の状況を質問してきたので、答えました。

「前回新しく処方していただいたエビリファイOD錠3㎎ですが、飲み始めて最初の3日くらいはヒドイ頭痛を引き起こしました。でも、それ以降は頭痛も起こらず、特に問題はありません」

「そして、以前のようなメンタルの落ち込みが無くなったので、もしかしたらこの薬が効果を発揮したのではないかと感じています」

すると、K先生は安心したような口調でこう言いました。

「そうですか、この薬はメンタルを持ち上げる効果があるので、その点につき、良い効果を発揮してきたのだと思います。これからも継続してこの薬を服用していくのが良いと思います」

 

次に一番肝心な産業医面談の結果の報告をしました。

まず一つ目は、僕を観察してみると、文章は書けているようだし、読書も出来ているように見受けられ、通常うつ病患者はそのようなことが困難であるので、産業医も典型的なうつ病ではないと考えていることを話しました。

これについては、K先生も以前から同じようなことを言っていて、典型的なうつ病ではないと何度も明言していましたので、異議なく同意しました。

 

そして、次の二つ目が最も肝心なことですが、産業医は典型的なうつ病ではないと考えているが、別の病名である、躁うつ病の一種である「双極性障害Ⅱ型」である疑いがあることを告げてきたことを話しました。

その上で、次のようにいくつか質問してきたことも話しました。

うつ病で休職中なのに、やたら元気だと感じたことはありますか?」

「そういう状況で、引っ越しを考えてしまったことはありますか?」

「そういう状況で、旅行をしたりしてしまったことはありますか?」

 

K先生は難しい顔をして腕を組んでしばし考え、こう言いました。

「これについては、奥様のご意見をうかがいたいと思います」

K先生にこう言われて、妻が話し始めました。

「主人は、2009年に末期ガンを患う前は、とてもお人好しで、人からいろいろなことをお願いされては断ることなく全て引き受けてしまうような性格でした。おかげでいつも多忙で、その頃の睡眠時間は4時間前後だったと思います」

「その頃はよく飲み会に参加して、お酒をたくさん飲んでいて、いつも主人は酔っぱらってものすごくハイになっていました」

「でも、私はそれがとてもイヤでした」

妻にそのように率直に言われて、僕は正直ギョッとしましたが、仕方ありません。全て本当のことです。

お人好しでよく人から利用されていてストレスが溜まりに溜まっていたせいか、その反動で、飲み会となるといつも大酒を飲み、ものすごくハイになって酒癖が悪くなって、いつも問題行動を起こしていました。妻がイヤだったと言うのも無理はありません。

妻は続けてこう言いました。

「でも、末期ガンを患ってからは、飲み会に参加することはほとんど無くなり、お酒もほとんど飲まなくなりました。その頃から先ほど申し上げたような酔っぱらってハイになって変な言動をすることも無くなりました」

「なので、私としては、産業医の先生がおっしゃったような『双極性障害』とはちょっと違うのではないかと思っています」

その後、補足するように僕は言いました。

「妻が言うように、若い頃は、健康にかなりの自信があり、お酒を飲んでハイになることは多々ありました。睡眠をろくに取らなかったことも多々ありました」

僕らの話に対して、K先生はつぶやくように言いました。

「でも・・・若い頃のことですからね・・・」

 

僕は更に産業医が行ったことをK先生に話しました。

「その産業医の先生がおっしゃるには、この休職期間中にやたら元気であったという状況が顕著でなかったとしても、過去健康だった時にそういう傾向があれば、双極性障害に当てはまるとのことでした」

 

ほとんど話をせず、ずっと傾聴していたK先生ですが、やっと口を開き、K先生としての見解を述べるのでした。

 

(次回に続く)