肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

ある家主さんとの交渉(その1)

私はある外食チェーン企業に勤めています。

仕事内容は、店舗でいろいろな問題が起こった時に、家主さんや管理会社に連絡して対応をお願いしたり、交渉する仕事です。

正直、ハードな交渉も多く、けっこう大変です。

今回はある店舗の屋根のトタン板の一部が剥がれかけていたのですが、それがとうとう剥がれて外れてしまい、年の暮れが押し迫る年末に、前面の商店街に落ちてしまいました。

年末の人通りが多い中、よくもまあ人にぶつからずに、事なきを得たと思いますが、緊急のことなので、すぐに会社専属の工事業者に来てもらい、補修をしました。

金額的には、これだけで7万円弱もかかったのですが、屋根は一般的にテナントの資産ではないので、家主さんに払ってもらうよう交渉してくれないかとの営業部の部長からの依頼があり、交渉することとなりました。

仕事なので、いつもだったら、すぐに家主や管理会社に連絡するのですが、今回は連絡するのをためらっていました。

ここは、管理会社が入っておらず、家主さん直接なのですが、これがとっても変わった家主さんだったからです。

家主さんは60代と思われる方で、先代からの洋品店を経営しており、あちこちに複数の店舗を持っているようですが、あまり流行っているようには見受けられません。

見た目はとても奇抜なファッションで、どちらかというと芸能人ぽい風貌で、例えると内田裕也のようなタイプです。

性格もぶっとんでいて、話をしていても四方八方に話が飛び、主に自慢話と自分のこれまでの人生を説明する超長話となります。

名刺は、お見せできないのが残念ですが、5枚束になったものを渡され、自分の似顔絵が書いてあったり、「職業:影(Shadow)」「下心あり」などと意味不明な言葉が書かれています。

直接電話で話したくないので、専務の息子さんの携帯電話に連絡をとったのですが、「そういうことは直接父に話してください」と言われ、仕方なく事務所に連絡しました。

「このまま電話に出ないでほしいなあ・・・」と思いながら電話して、電話に出ないと安心するようなことを約1ヶ月位繰り返し、ある日やっと電話が通じました。

(続く)