肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

樺沢紫苑「ちょっとお疲れのあなたが、読むだけでフワッと癒される本」

今回ご紹介する本は、精神科医で作家の樺沢紫苑先生が、今年2023年5月31日に発売した「ちょっとお疲れのあなたが、読むだけでフワッと癒される本」という本です。

 

樺沢先生いわく、「樺沢史上、最も読みやすい本」とのことで、その題名の通り、ピンクを主体としたデザインで、ツルツルとした感触の表紙であり、見るからに癒される外観です。

一問一答式となっており、一項目4ページのセットとなっているので、とても読みやすいです。

テーマは、あらゆる人たちにありがちな(特にサラリーマンやOL)、いろいろなストレスに関する質問に、樺沢先生が丁寧かつ平易な言葉でわかりやすく答えています。

とても疲れている(僕もです)人でも、なんとか気軽に読める内容・ボリュームとなっていて、ソファにごろんと寝転びながら、読めてしまう本です。

そして、「もう本も読めないほど、疲れているよ・・・」という方には、本を読まなくてもいいように、各項目ごとにQRコードがプリントされていて、それを読み込めば、「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」のYouTubeに直接リンクできるようになっていて、それを観ても理解できるようになっています。

それでは、この本を読んで、僕なりに気が付いたことをお話したいと思います。

 

見るからに癒やされる装丁の本です。



■現在の僕の状況

気付きをお話する前に、僕の今現在の状態をお話したいと思います。

僕は、正直本当に疲れています。

結構、限界に近い状態です。

実際、この文章も、やっとのことで書いています。

今日が感想キャンペーンの最終日なので、疲れ切った重い腰をなんとか上げて、尻に鞭打って書いている状態です。

正直キツイです。

早く終わらせたいです。

だから、なるべく簡単に書いて、終わりにしたいと思います。

 

僕は、ある新興の外食チェーンの企業に勤めている中年サラリーマンです。

仕事の内容は、いわゆるトラブル処理の担当です。

店舗で起こる雨漏りや漏水、下水の詰まりなどの事故が生じた時のトラブル解決を担当しています。

業者を手配して現地に来てもらって、現場で調査に立ち会ったり、建物所有者=貸主側の資産設備管理の問題であれば、建物所有者=貸主や管理会社と話し合って交渉したりしています。

また、店舗スタッフの運営上の問題で、ゴミ処理を不適切に行って、ゴミ置き場や共用部分を汚したり、他のテナントに迷惑をかければ、僕が窓口となって謝ったり、時には損害賠償の交渉に当たったりします。

その逆の場合もしかり、建物所有者=貸主や管理会社の管理不足や、他のテナントの運営上の問題で、漏水などが起こったりして、僕の会社の店舗の営業に支障が生じた時は、逆にこちらが状況改善を求めたり、時には営業補償を求めて交渉したりします。

それ以外にも、貸主から賃料の値上げを求められたり、逆に会社側の要望で貸主へ賃料の値下げ交渉をしたりします。

また、市や再開発組合、貸主から立ち退きを求められることも多く、立ち退きの条件や立退料を巡って、かなりハードな交渉に立ち会ったりします。

更に僕の会社は、物件の転貸業務というのも行っていて、転貸物件の貸主と借主の間に立って、上記に書いた同じような業務内容が発生します。

また、転貸物件の借主が賃料を滞納し続けることも多く、その催促をしたり、借主が問題を起こして、揉めることも多々あります。

そして、最終的に、これまで書いた全ての業務内容において、紛争が生じた場合の訴訟対応もやっていかなければなりません。

利害関係が異なる相手方との交渉がメインですので、全て一筋縄ではいかない内容です。

これら全て、ほぼ僕一人が担当しています。

 

こうやって、自分で書いていても、空恐ろしくなるほど、大変なストレスフルな業務内容であり、入社しておよそ5年半ですが、よくぞここまで続けてこられたと我ながら感心しております。

「自分の自己成長のためだ!」と騙し騙し続けてきましたが、さすがに疲労は蓄積して慢性化し、体調不良も慢性化、昨年とうとう心臓病(心房細動)を患い、数日間入院して手術して治療をすることになりました。(現在、経過観察中)

同時に、突発性難聴も頻発するようになり、かなりキツイ状態です。

 

主にサラリーマンやOLが、日常よく直面するストレスに関して、1項目4ページで解決方法を説明しており、とても分かりやすい本です。

 

■気付き

そんな僕が、この本を読んで、ピンと来たことをお伝えしたいと思いますが、やっぱり「疲れ」に関することがメインとなりました。

 

① 第2章⑤「疲れがたまって心のエネルギーが枯渇している気がします」

(心を充電する方法)

まさに、今の僕の状態を端的に表している質問でした。

正直、僕はかなり「燃え尽き」が進んできています。

仕事のモチベーションをなんとか保っている状態です。

先生がおっしゃる通り、心のエネルギーが枯渇しているのに、無理を重ねると、本当にうつ病になってしまうと思います。

積極的に、「心が疲れている」と感じたら、ボーっとするようにしたいと思います。

「のんびりするのは良いこと」と自分に言い聞かせようと思います。

 

② 第4章②「すきま時間に読書をするのですが、疲れていると集中できません」

(疲れている時の過ごし方)

先ほどの質問にも通ずる内容だと思います。

僕はけっこう真面目で、頑張りすぎる傾向があり、重労働な仕事を終わらせて、疲労困憊した状態でも、帰りの電車で読書やYouTube動画などで勉強していましたが、脳がそれについてこれず、ほとんど理解できない有様でした。

樺沢先生の持論の通り、疲れて集中力が低下している時は、読書や勉強をしても身につかないので、結局時間の無駄となり、ゆっくり休んだ方が良いと思うようになりました。

また、「何もしないで、ボーっとすること」は、今まで「悪」のようにとらえられてきましたが、決してそんなことは無いことを初めて先生の見解で知りました。

いわゆる「デフォルトモードネットワーク」というパソコンでいう「待機状態」になっている状態であり、今まで脳に入力された情報や記録が整理されている状態なのだそうです。

この状態が無いと、いつまでも情報や記録が脳の中で整理されず、吸収されないのだそうです。

ボーっとしている時間がある方が、脳が活性化して、学びの効率がアップするということを初めて知り、勉強になりました。

 

そして、僕は性格的に、昔から「頑張りすぎる」「(クソ)真面目」な傾向が強く、それでいて完璧主義的な傾向が強かったので、若い時から無理を続ける傾向が強かったのですが、この約5年半の業務はさすがに心身に堪えたようで、だんだんとモチベーションが続かなくなり、「燃え尽き」気味が激しくなってきました。

そんな僕にピンと来たのが、以下の2つの項目でした。

 

③ 第5章⑥「明日やればいいことでも今日やらなければと焦ります。さぼる技術を身につけたい。」

(「頑張りすぎる」を直す方法)

樺沢先生のおっしゃる通り、人生はマラソンと同じだと思います。

最初から最後まで全力で疾走することは不可能であり、途中から急にペースを上げてもじきに失速してしまいます。

僕は昔から、「人生一度しかないのだから、全てのことを完璧に全力でこなさなくてはならない。立つ鳥跡を濁さず、きちんと行わなくてはならない」と頑なに考えすぎていました。

「頑張りすぎ、真面目すぎは、じきに燃え尽きる。適当、ボチボチ、マイペースでいいのです」

この言葉が僕の心に刺さり、救われた気持ちになりました。

「今日はこれだけ頑張ったのだから、これくらいでいいだろう」

ほどほどで妥協するのはとても良いこと。

頑張らなくていいので、できる範囲でできることを一つずつやっていけばいい。

そして、「完璧」ではなく、「マイペース」こそが、一番高いパフォーマンスを出し続けるコツだと、肝に銘じたいと思います。

 

④ 第5章⑦「真面目な性格のせいで疲れてきました。真面目をやめる良い方法はありませんか?」

(もっと不真面目に生きろ!)

僕もこの質問者と同じように、「クソ」がつくほどの真面目人間なので、気持ちはよくわかります。

ただ、ある意味、人の目を気にして、「真面目に見られたい」という承認欲求もあるのではないか、と薄々感じていました。

しかし、アルフレッド・アドラー氏いわく「他人の顔色をうかがったり、機嫌を取るのは、他人の人生を生きることである」世界に突入してしまう恐れがあります。

樺沢先生いわく、「真面目に生きるのか、不真面目に生きるのか、ではなく、『自分らしく生きる』ことが重要である、というのはもっともなことだと思いました。

ただ、『自分らしく生きる』ことがどういうことなのか、理解するのは簡単なことではありません。

そこで、先生がいつも口酸っぱくおっしゃっている「ポジティブ3行日記」をつけることが必要なのだと思います。

また、先生がおっしゃっていた「世間的に見た不真面目な生き方は、じつはすごくいい生き方である」という言葉に衝撃を受けました。

結局これができないのは、他人の目を気にしすぎているからだと思います。

「自分が楽しければ、悪く言われても、『バカなこと言っているな」と心の中で笑えばいい」

そういう境地に至るまで、「ポジティブ3行日記」をつけて、自己洞察を進めていきたいと思います。

 

■まとめ

疲れて、早く終わらせたい、と言いながら、かなり長々と書いてしまいました。

僕が挙げてきた項目以外にも、とても参考になることはたくさんあります。

読みやすいので、一つ一つゆっくり読んで、できる範囲でできることを少しずつやっていくのが良いと思います。

全てに通底したTODOは、「自己洞察」ではないか、と僕は感じました。

「自分は本当は何を望んでいるのか?」

「自分は本当は何が好きなのか?何が嫌いなのか?」

これを推し進めて理解する手段が「ポジティブ3行日記」なのではないか、と思います。

僕はすでに何年もやっていますが、 日常の流れ作業になってしまい、読み返すこともしないので、一度じっくり読み返して、分析し、自己洞察を進めていきたいと思っています。

そして、これが出来て、初めて、これまでおよそ5年半もの長い期間続けてきたツラい「ライスワーク」とお別れして、次のステップに進めるのではないか、そんな風に感じています。