「えっ?!マジかよ・・・・・」
3月25日になり、僕は不安な気持ちを抑えながら、自宅のパソコンを立ち上げ、給与明細のサイトを立ち上げ、3月25日支給の給与明細書のデータを確認しました。
僕はその支給額を見て、驚きとともに愕然とするのでした・・・
前回からの続きです。
住民税や厚生年金などが差し引かれた後の給与明細書の支給額は、いつもの差引後支給額の10分の1にも満たない額でした。
傷病手当金の額は、通常の給与の額のだいたい3分の2と言われています。
「こ・これは・・・」
僕の不安は的中し、すぐさまいつもやり取りしている人事部長にメールを送りました。
「給与明細額を確認しましたが、これは8日間の有給休暇の支給額と残り21日間の傷病手当金の額を合算した額なのでしょうか?」
それからしばらく数時間の間、メールの返信は無く、僕はどうしたものかと考えあぐねていましたが、約3時間後の夕方頃に返信がありました。
返信の内容によると、やはり振り込まれた金額は8日間の有給休暇の支給額のみであり、それ以降の休職期間についての傷病手当金については別途申請が必要とのことでした。
僕はそれを確認して、ホッとすると同時に、
「なんだよ・・それだったら休職する前にひとこと言って説明してくれよ・・」
と半ばあきれた気持ちになりました。
しかも社内共有チャットに、詳細の内容と申請書原本のデータを送ったので、確認して欲しいということでした。
でも、僕は休職前に、社用パソコンと社用スマホは返却してしまっているので、確認のしようがありません。
そのことについてと、申請書原本と詳細概要を郵送で送ってほしいことをメールで返信しましたが、以降返信はありませんでした。
翌朝、ふと社内共有チャットのアプリのIDとパスワードは控えてあるので、このアプリを自宅のパソコンにインストールして確認できるのではないかと気づき、インストールしてIDとパスワードを入力したら、確認することが出来ました。
チャットを開くと、休職してからの約2ヶ月半以上のおびただしい数の連絡がはいっていましたが、それらはすべて無視し、やっと労務課からの傷病手当金に関する詳細の内容と申請書原本のデータを確認することが出来ました。
そのことを再度人事部長にメールで伝えましたが、相変わらず返信はありませんでした。
傷病手当金に関する詳細を確認しましたが、なにやら面倒くさそうだったので、しばらく放置していたところ、数日後に会社の労務課からレターパックで、傷病手当金に関する申請書類一式の原本が送られてきました。
僕はそれを元に自分が記入する必要があるところを記入し、わからないところは会社の労務課に質問してやり取りをして、とりあえず記入を済ますことが出来ました。
主治医が記入しなくてはならない書類は、4月6日の診察日にお願いすることになります。
僕は以前にも末期ガンで入院して休職したことがあり、その時のことを思い出しました。
その当時は前職の会社に在籍していた時でした。
たしか、あの時も傷病手当金のことについては会社側からは説明が無く、別の情報で傷病手当金が支給されることを知って、こちらから(入院している僕に代わって妻が)電話で会社の総務人事部担当者に確認していたことを思い出しました。
その時も当時の会社の総務人事部担当者から、「傷病手当金のことについてはこちらの管轄ではないのですよ」と言われましたが、末期ガンで差し迫っていた状況もあり、総務人事部担当者から必要な情報を入手し、手続きをお願いした記憶があります。
おそらく健康保険組合に直接連絡して確認してほしいということなのでしょう。
でも、こちらとしては初めてのことであり、滅多に無い緊急事態でもあるので、そんなイレギュラーなことは把握しているはずがありません。
休職前に社員本人や家族にきちんと説明しておくべきです。
「結局、会社というか他人というのは完全に信用してはダメだな・・」
僕は、どのような状況であるにせよ、必要なことはある程度自分で調べることが必要だし、何かわからないことや違和感があれば容赦なく確認するべきだな、と再度確信するのでした。
次回に続きます。