肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

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人事部長と直属上司との面談 その3

人事部長からの連絡を受け、翌週12月26日火曜日の午後12時より、人事部長と直属上司との休職に関する面談を行うことになりました。

しかし、その直前に問題を起こしたふざけた取引先と電話でひと悶着あったのでした。

前回の続きです。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

その問題を起こした取引先の社長との電話を切った後、僕はかなり疲弊しました。

「怒る」「叱る」という行為もとても疲れて、精神的な負担は大きいのです。

周りはシーンと静まり返って、何か気まずい感じの雰囲気が流れていました。

そんなところ、人事部長と直属上司との面談の時間となったのでした。

 

会議室に入り、人事部長と直属上司のA部長を前に、席に座りました。

そして、人事部長の方から今後のことについて説明がありました。

「先日の産業医の話を聞きまして、Rさん(僕)においては休職が必要なことを理解しました。今後の休職までの流れを話したいと思います」

「これからすぐに年末年始休暇に入ってしまうので、ここではじっくり休んでいただいて、年明けの1月4日と5日が出勤日となっていますが、この2日間も有給休暇を取って休んでいただいて、その翌週1月9日に出勤していただき、そこで引継ぎをするという流れでいかがでしょうか?」

僕とA部長への確認でしたが、二人とも異存は無いということで同意しました。

 

そして、持参した主治医からの診断書を人事部長に渡しました。

人事部長は封筒を開け、しげしげと診断書の中身を確認しました。

 

そして、続けました。

「引き継ぎ後の1月10日からは残っている有給休暇を取って休職していただいて、その後は傷病手当金の給付となります」

「ただ、給付額は通常の給与の三分の一程度となりますので、Rさんにとっては今後の経済的なことが一番心配だと思います」

「診断書にも書いてありますが、だいたい3月中旬頃を目途に復職できればと考えています。その前に産業医の判断が必要となります」

産業医は月に一度しか来社しないので、そのタイミングで一度来社していただき、面談していただくことになります」

 

一連の流れを説明され、人事部長はまた続けました。

「実は私の兄は教師をやっていたのですが、うつ病を患ってしまい、休職しました。でも、なかなか良くならず、結局退職してしまい、それからずっと今でも家に引きこもったままの状態になっています」

「うちの会社でも、うつ病を患って休職している方はいますし、今までも休職していた方は現場の店舗も含めて結構いました。休職しても良くなってくるとすぐに復職する方が多かったのですが、結局無理をしてしまって再発してしまい、退職してしまった方が大勢います」

「なので、休職期間中はしっかり休んでいただき、復職に関しても慎重に進めたいと考えています」

「とにかく年末年始休暇はゆっくり休んでください」

 

いつもは無表情でポーカーフェイスの人事部長が、自身の家族の経験も交えてエピソードを語り、このような温かい言葉をかけてくれたのはとても意外でした。

この日が年内の最後の会社への出勤日であり、28日まであと2日間仕事をして、僕は年末年始休暇へと入るのでした。

 

(次回に続く)