昨年12月16日主治医の診察が終わり、診断書を発行してもらい、翌週の21日産業医の面談日を迎えました。
前回の続きです。
会社の産業医との面談にて、僕はこれまでのメンタルが病んできた経緯を一通り説明しました。
すると、産業医は僕のふだんの食事や睡眠のことについて質問してきました。
僕は、食事については食べられることは食べられるが、以前よりあまり美味しく感じないことが増えてきたことを話しました。
また、睡眠については、眠れることは眠れるが、中途覚醒が多く、最近悪夢を観ることが多くなったことを話しました。
すると、産業医はこう言いました。
「そうですか・・・それらは全て良くない兆候ですね・・・」
「結論を先に申し上げておきますが、脳が『ダメ』になる前に休職した方が良いと思いますよ。脳が『ダメ』になってからでは回復するのにとても時間がかかり、大変になります」
そして、こう続けました。
「主治医の診断では、不安障害から来る適応障害ということですが、それを放置しておけば、いずれうつ病になってしまいます」
産業医の言ったことは全て主治医のK先生が言ったこととほぼ同じでした。
僕は今の会社の別の産業医とは以前何度か話したことがあり、全くもってどっちつかずの頼りにならないことを言うばかりで、信用していませんでした。
ただ、今回の産業医は違っていました。
このようにはっきりと見解を述べてくれる産業医は初めてでした。
続けて産業医はこう言いました。
「脳がきちんと機能しなくなってきたなあ、と感じたら、すぐに休職した方が良い兆候なんですよ」
「例えば、『忘れっぽくなってきた』『物事を判断することができなくなってきた』『怒りっぽくなってきた』などですね。言わば認知症と似たような状況になります」
これらは今の僕にはすべて当てはまっているように感じました。特に『忘れっぽくなってきた』と『怒りっぽくなってきた』は顕著でした。
「脳は実はパソコンやスマホなどと同じなのです。定期的に充電が必要です」
「パソコンやスマホの心臓部であるCPUがまだなんとか働いているうちに休んだ方が良いです」
そして、僕に質問してきました。
「健康だった時を100とした場合、今はどのくらいのレベルだと感じていますか?」
「・・・20から30くらいのレベルでしょうか・・・」
すると、産業医は即座に答えました。
「それはもうヤバいレベルですね!」
「もう少ししたらブレーカーが落ちてしまうレベルですね。時間の問題です」
(エッ?!そんなにヤバいレベルなのかな・・・?)
僕はそう言われて、ちょっとたじろぎました。
続けて、産業医は言いました。
「仕事や経済的な問題はあるかと思いますが、3ヶ月間はゆっくり休んだ方がいいと思いますよ。しっかり休んで復職した方が予後がまるっきり違うんですよ」
「仕事柄、突発的なトラブルが多く、不安になることが多いとおっしゃっていましたが、基本的に仕事というものはそういうものなので、いったん仕事から離れることを私は強くお勧めします」
予想外の産業医の強い言葉に、心が揺らぐ僕なのでした。
(次回に続く)