初めての精神科受診の5日目となる昨年12月16日に再度来院しました。
前回からの続きです。
今回の診察は、休職について重要な決断をしなくてはならない、僕の今後の人生にとっての岐路となる重要な診察です。
前回の診察日からずっとそのことで頭の中が覆われ、重々しい緊張した心持ちで過ごしていましたが、僕の心は奥深いところで、すでに決まっているようでした。
前回の11月11日の診察日以降も、さらに僕を疲弊させる事件や事故が続き、もう休まないとダメだろうと、自分自身でもかなり感じていました。
そのような中、妻と一緒に電車に乗って、クリニックのある建物まで歩き、その間もずっと「どうしようか」と考え続け、クリニックの待合室で待っている間も考え続け、そうしている間に、とうとう名前を呼ばれました。
診察室に入ると、いつものようにK先生がデスクに座っていて、ニュートラルに迎えてくれました。
「どうでしたか、前回からだいぶ期間が空きましたが、この約1ヶ月間の状況は?」
僕はこの約1ヶ月間の状況を即座に答えました。
主に以下のような内容です。
①気分の浮き沈みは日によってかなり波がある。
②激高してキレるような状況の頻度は以前に比べてだんだん頻度が減ってきたように思う。妻からも良くなってきたのではないかと言われている。
③音楽CDやレコードなどを買い集めて、聴いたり、読書するなどの趣味の活動は楽しめている。
④自分はうつ病ではなく、もしかしたら別の病気なのではないか、と感じることがある。
⑤正直なところ、休職については今でも迷っているが、とても心身が疲弊していることは確かであり、診断書については発行してほしい。
「日によって気分の浮き沈みの波はあり、なんとかやれそうかな?と思う日もあれば、重いトラブルが続いて、今すぐにでも休職したいと思う日もあります」
「ただ、毎日起きるときはとても憂鬱で、今日は一体仕事でどんな事件や事故が起こるのだろうと考えてとても不安になります。まるで刑事のような気分です。特に午前中が不安感が強いです」
このように話すと、K先生は答えました。
「日によって気分の浮き沈みの波があるのは仕方が無いことで、よくあることです」
「お仕事の内容をお聞きすると、不安が強くなるのは仕方が無いことで、やはり業務から来る『不安障害』だと思います」
そして、続けました。
「ただ、前回お話していた、イライラして激昂して、唾を吐くなどの行為が減ってきたのは多少は良くなってきた兆候ではないかと感じています」
「また、CDやレコード収集などの趣味の活動が出来ているのは、とても大きな着目点であり、うつ病の重度の度合いを測る重要なバロメーターです」
「だからと言って、うつ病では無いとは言い切れないのですが、これはとても良い兆候です」
ここまで話して、K先生は「なんとなく問題なさそうですね」と言ったので、僕はちょっと不安になり、こう言いました。
「但し、とても心身が疲弊していることは確かです。3ヶ月はちょっと長すぎると感じていますが、1ヶ月くらいはしっかりと休みたいと思っています」
「来週は会社の産業医と面談を予定しているので、診断書は発行していただく方が良いのではないかと考えています」
すると、K先生はこう言いました。
「それは全然構いません。とりあえず診断書は持っておいて、実際にそれを使わなくても全然構いません。ただ、1か月休んで、更にまた延長するのは会社側の心証を悪くするので、3ヶ月間しっかり休むことをお勧めします」
「1ヶ月だと、2週間休んだらもう後半となってしまい、意外と心が休まらないことが多いです」
そこで、僕は決意し、K先生にこう言いました。
「・・・わかりました。診断書をお願いします」
(次回に続く)
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