肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

初めての精神科受診 4日目 その2

初めての精神科受診の4日目となる11月11日に再度来院しました。

前回からの続きです。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

名前を呼ばれて、診察室に入ると、K先生がデスクに座っていて、いつものようにニュートラルに迎えてくれました。

「どうでしたか、だいぶ期間が空きましたが、この約1ヶ月間の状況は?」

僕は答えました。

「はい、この1ヶ月間に関してですが、感情が爆発することが多くなったような気がします」

「取引先と口論したり、路上でぶつかってこられて口論することがありました」

それに対して、K先生は質問しました。

「そのようなことは以前からあったのでしょうか。元々の性格ということもあると思います」

「それが元々の性格なのか、本来の自分とは違う感覚、本来の自分からどのくらいズレているのか、それを認識することが重要で、明らかにする必要があると思います」

(なるほど・・・)

僕は、K先生のその言葉を聞いて、その通りだと思いました。

そして、こう答えました。

「元々はそのような性格ではないと思います。確かに、真面目な性格ではあるので、マナーや道理に反したことに関してイライラすることはよくありました」

「しかし、以前は何とか我慢は出来ていて、相手に対しての話し方も、穏やかに言うことが出来ました」

「しかし、特にこの3ヶ月くらいで抑制が効かなくなることが多くなり、暴言を吐くようになりました」

 

すると、K先生が答えました。

「リーゼを飲んでみてどうですか?この薬は不安を和らげる薬ではあるのですが、同時に抑制というかブレーキを外す作用もあるのです」

僕は答えました。

「リーゼを飲むと不安が軽減されて、とても良いと思っています。飲む頻度は増えてきています。・・・リーゼが原因とは思えないですが・・・」

K先生は言いました。

「リーゼよりももっと強く効く鎮静剤はありますが、リラポンさんのお話を聞くと、薬は変える必要は無いと思います。これについてはまた様子を見てみましょう。他に気になっていることはありますか?」

 

リーゼは不安を和らげるだけの薬かと思っていましたが、自分自身の心の抑制やブレーキを外す作用があるというのは意外でした。

 

「まあ・・前からかもしれませんが、混雑している場所に行くと、気持ちがピリピリします。電車などで隣の席に他人が座ってくるだけでもプライベートスペースを侵害された感じがして、イヤな気持ちになります」

すると、K先生は意外にも少し笑いながらこう言いました。

「そうですか・・それはごく普通のことだと思いますよ。誰でもそう思うでしょう」

僕はその言葉を聞いて、ちょっとビックリするとともに、少し安心しました。

そのようなことはごく普通のことで、自分だけじゃないのだと。

そして、K先生はこう訊いてきました。

「どういう状況だとピリピリしたりせず、安心していられますか?」

僕は少し考えて、こう答えました。

「やはり外出せず、家にいることですね。家で好きな音楽を聴いたり、読書したり、映画鑑賞することは楽しめています」

 

すると、K先生は意外と重要なことを言いました。

「好きな音楽を聴いたりするなど、趣味は楽しめているのですね」

「それが、うつ病の度合いを測る重要なバロメーターになるのです。もし、そういったことが楽しめているのであれば、もしかしたらリラポンさんはうつ病ではなく、何か別のものかもしれません」

「ところで、感情が爆発して、手が出そうになることはありますか?」

僕はまた少し考えてこう答えました。

「・・手は出ませんが、唾を吐くことが多いです」

すると、K先生は眉をひそめてこう言いました。

「それはマズいですね・・場合によっては社会的制裁を受けることもあります」

「・・おそらく仕事上の過大なストレスが重なり、非常に疲れているのではないかと思われます」

(確かにその通りかもしれない・・)

僕は言いました。

「確かにこの1ヶ月間は、仕事はハードで、設備補修のために早朝に都心の店舗に行って補修作業をやったこともあり、本来の自分の業務でもないことを、何で自分がやらなければならないのか、怒りが沸き起こることがありました」

K先生もそれを聞いて、こう言いました。

「確かにそれはハードワークですね・・とりあえず、リーゼと漢方薬をまた処方しますので、あと1ヶ月間様子を見てみましょう」

 

僕はK先生もそのように言ってくれて、少し安心し、続けてこう言いました。

「会社の上場もいろいろなことがあって、来年3月以降に延びてしまい、まだしばらく大変な状況は続くと思われます。来月の12月15日にはボーナスが出るので、次回の診察ではっきり休職について決めたいと思っています。なので、次回の診察はその翌日の12月16日でお願いたいと思います」

K先生も納得して、こう言いました。

「わかりました。次回の診察は12月16日土曜日の午前11時50分からにしましょう。リーゼは追加で20錠処方いたします」

 

僕は診察室を後にして、妻にも報告しました。

次回はとうとう休職について重要な決断をしなくてはならない、僕にとっての岐路の時となりました。

続きはまた12月16日以降にご報告いたします。