初めての精神科受診のことについて、お話します。
前回からの続きです。
名前を呼ばれ、診察室に入っていきました。
診察室は約8畳くらいの広さでしょうか。
それほど広くはなく、先生のデスクが正面にあって、まだコロナの影響なのか、先生とこちらの患者側との間に透明なつい立てをデスクの上に立てていました。
先生は40代くらいの眼鏡をかけた男性で、いかにも理系というような雰囲気ですが、話しやすい感じで、外見は若い頃のドリフターズの仲本工事という感じでした。
(今後、K先生と呼ぶことにします)
すでにウェブ上の問診票を読んでいるので、僕のだいたいの生い立ちから現在までの状況、最近の精神的な状況などは把握しているようで、最近の簡単な状況を質問されただけでした。
僕がメンタルの調子を崩した最近の直接的な原因を話した後、K先生は言いました。
「問診票を拝見したところ、かなり限界の状況に来ているように、見受けられます」
「直ちに休職を勧めます。最低3ヶ月ですが、6ヶ月でも構いません。よく患者さんから1ヶ月でいいと言われるのですが、最初1ヶ月にしておいて、回復しないからと後から期間を増やしていくと、会社への心証が悪くなることが多いので、それはお勧めしません」
デスクのパソコン上ですぐさま診断書を作成してくれ、一応こんな感じでどうかと確認を求められ、パソコンのすぐそばまで行って、一緒に文書を確認しました。
Wordファイルで大きく「診断書」とタイトルが入力され、「診察した結果、『適応障害』と診断します。これ以上仕事を続けていくのは非常に困難と見受けられ、9月16日(診察当日)から12月15日までの3ヶ月間の休職を要すると診断します」などと入力されていました。
僕はそれを見て、とても急な話であり、面食らってしまい、ちょっと待ってください、という感じで制しました。
とりあえず、K先生と相談しました。
確かに精神的にはツラい状況ではありますが、11月末頃に僕の会社は東証への上場申請を控えており、僕の所属する部署はそのための重要な準備をしなくてはならない状況です。
メンバーは部長含めて4人しかいないので、当然僕の役割も重要です。
そこで、急には休めないので、上場申請にいったん目途が付く11月末まで様子を見ることで合意しました。
また、これも重要なのですが、12月15日にボーナスの支給もあり、今3ヶ月間休んでしまっては、これが入らなくなり、生活の状況を脅かします。
よって、休職するのであれば、12月15日以降にするということで、K先生に伝えました。
K先生も事情は察したようで、理解してくれました。
K先生は言いました。
「私が強制的に休職させることは出来ないので、リラポンさんのおっしゃることを理解し、11月末まで様子を見ることで了解しました」
「ただし、私が診たところ、リラポンさんの内部の原因というより、主に仕事などの外部の原因が大きいと見受けられます」
「本当は、直ちに仕事を休むなり、最悪辞めた方が良いと考えています」
「現在の状況ですが、うつ病というよりは『適応障害』といった状況です。両者は本来別物ですが、適応障害からうつ病に変わることもあります」
「そして、これは覚えておいて欲しいのですが、大概、精神科を受診しようと考えて来院する時点で、かなり進行している患者さんが多いです」
なるほど・・・これはちょっとギョッとしました。
「不安障害が強いようなので、漢方薬と頓服薬を10日分ほど処方します。頓服薬は不安が強い時に飲めばよいです。アルコールとの併用、あと飲んだ後は運転はしないでください」
「1ヶ月に1回の診察ではちょっと危ないと感じていますので、2週間に1回は来院してほしいです」
約30分程度の診察でしょうか。
とても話しやすい先生で、病院の雰囲気も明るく清潔で、思っていたほど特別な重苦しい場所ではありませんでした。
そして、やっぱり診察してもらってよかったと思います。
自分ではわからないことが、プロの専門の先生に診てもらうと、客観的にいろいろなことがわかるのだなあと思いました。
そして、自分では自覚していなかったのですが、思ったより病状は進行していて、良くない状況であったことがわかり、本当に良かったと思っています。
次回2回目の診察は、次回のブログで!
※YouTubeもやってますので、ぜひこちらもご覧になってください。