肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

樺沢紫苑「ストレスフリー超大全」を読んで

精神科医で作家の樺沢紫苑先生が、2020年7月に発売した「ストレスフリー超大全」を読みました。

人間関係や仕事、健康、メンタルや生き方などあらゆるストレスに対処する方法が書かれています。
この本は横開きで2ページから4ページを1項目として書かれており、イラストや表がふんだんにあって、とても読みやすいです。
いろいろご紹介することが多いのですが、最後の「おわりに」に書かれた「7つのエッセンス」が特に心に響いたので、この中のいくつかをご紹介したいと思います。
 
1⃣「それでいい」を口グセにする

僕は自己否定の塊であり、子供の頃から今までずっと「できない」、「ダメな自分」を否定し、自分を傷つけ、自分でストレスを作り出してきました。
でも「それでいい」と自分に言うことで、自己否定の世界から自己肯定の世界の住人に変わるのだそうです。

樺沢先生がYouTubeでも常々言っていますが、
「自分がやれることを、やれる範囲で実行すれば良い」

これで良いのだということです。
「完璧主義」の傾向が強い僕ですが、「それでいい」と自分に言い聞かせることで、ずいぶんと生きていくことが楽になりました。
 
2⃣「今」にフォーカスして生きる
 
皆さん、そうだと思いますが、人間、過去のことを考えると、必ず「何であんなことやってしまったんだろう?」「あんなこと言わなければ良かった」と後悔します。
未来のことを考えると、「このままの自分で良いのだろうか?」「早く何とかしなければ!」と、とても不安になります。
樺沢先生いわく、どんな人もそうなのだそうです。
解決する唯一つの方策は、「今」にフォーカスすることだけなのだそうです。
 
「今日」やるべきことを、「今日」やっていく。
 
ただ、それだけを考えていくのだそうです。
一日一日の小さなやるべきこと「To Do」に集中して、積み重ねていき、続けていくと、いつのまにか苦しい状況から抜け出すことが出来るということです。
 

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「ストレスフリー超大全」の表紙 「ストレス」の原因となる様々なジャンル別に対処法が書かれており、「ストレス対処法」の百科事典のような本です。
3⃣自分で決めて「自分の人生」を生きる
 
私たち日本人は、とかく「他人の顔色をうかがう」「他人と比較する」「他人と同じでないと安心できない」傾向が強い国民です。
でも、これらはすべて「他人の人生」を生きることなのだそうです。
最近注目されているアドラー心理学では、「他人の人生」を生きることは、最悪の生き方だと言い切っています。
 
自分の「やりたいこと」「進みたい道」はもちろんのこと、例えば身近な例で言えば、自分は本当は好きなブランドであるSONYの、ウーファーやトゥイーターが付いた、ちょっと大きめの本格的なBluetoothスピーカーが欲しいと考えています。
それで、オーディオに詳しい友人に相談すると、「そんな大きめな本格的なスピーカーは、部屋の中に置くのにかなりスペースを取るし、必要ないと思う。それより本格的ではないが、コンパクトでそれなりの音を鳴らす、BOSEのスピーカーの方がスペースを取らず、良いと思う」と言われたとします。
オーディオに詳しい友人にそう言われ、一理あると納得して、薦められたBOSEのスピーカーを買います。
しかし、理性で納得しても感情では納得していないので、すぐに心の中ではモヤモヤした感情が渦巻き、挙句の果てにはその友人のことを逆恨みしてしまうことがあります。
 
やはり、例え失敗しても、自分で決めて「自分の人生」を生きれば、「仕方ない」と納得がいくのです。
 
樺沢先生は、日頃から、自分の考えや気持ちを言葉で伝えたり、文章に書く、「アウトプット」の習慣を持つことを勧めています。
 
4⃣自分を大切にして生きる
 
樺沢先生は3年間アメリカ留学をしたそうですが、周りのアメリカ人で、仕事のために「自分」や「家族と過ごす時間」を犠牲にする人はほとんどいなかったそうです。
自分を犠牲にして、家族との時間を犠牲にして、仕事を必死に頑張ることほど本末転倒な事は無いと言っています。
私たち日本人は、昔からこの傾向はとても強かったと思います。
どれだけ成功しても、病気になって入院したり、離婚や家庭崩壊を起こしては全く意味は無いのではないかと、樺沢先生は強調しています。
 
5⃣必ず「動きながら」考える

樺沢先生は、不安や悩みを抱えている人は、止まったまま考えているため、前に進めなくなって、状況はどんどん悪化し、悩みが膨らみ続けていると言っています。

大切なのは、やるべきこと「To Do」を見つけて「動きながら考える」ことだそうです。
いきなり大きなことをやるのではなく、小さな行動から始めて、積み重ねていくことが大切なのだそうです。
 

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「ストレスフリー超大全」の章別の目次です。今回のブログは「終章」を中心に書いています。
まとめ
 
他にもお伝えしたいことはたくさんありますが、とても長くなりそうなので、後は実際に本を読まれることをお勧めします。
この本は、ストレスに関する事実や考え方を述べているだけではなく、きちんと「やるべきこと」=「To Do」が書かれていることが画期的だと思います。
親しみやすいイラストや、フローチャートなども書かれており、343ページの超大作ながら、集中すれば一気に読み終えてしまうと思います。
 
この世の中で生きていく限り、「ストレス」というものからはなかなか逃げられるものではありませんが、この本は、生きていく上でのたいていのストレスに対する対処法が書かれていますので、これ一冊で意外と解決できるのではないかと思っています。
この本を読んで、皆様が苦しみから解放されて、「ストレスフリー」な人生を送ることが出来ることを切に願っております。
 
YouTubeもやってますので、ぜひこちらもご覧になってください。