松本城を出る頃には、夕方午後5時ころになっており、喉も乾いて疲れたので、お城の正門を出てすぐの商店街のすぐ入口のちょっと昭和レトロ風な喫茶店に入りました。
今では都心やその近郊には無くなってしまった、なかなか趣のある喫茶店で、「コーヒーラウンジ紫陽花(あじさい)」というお店でした。
このお店でかき氷を食べました。
ビスケットと抹茶とヨーグルトアイスの絶妙なハーモニーがとても素晴らしく美味しかったです。確か700円だったと思います。
かき氷を食べていると、いきなり大音響の放送が流れ、お祭りの音楽が鳴り始めました。
なんだろうとお店の主人に聞いてみたら、この日は年に一度の松本の駅前商店街全体で行われている「松本ぽんぽん祭り」が開催されるのだそうです。
なんという偶然でしょう。
こんな機会は滅多に無いので、街に繰り出してみることにしました。
街の人が大勢繰り出していて、みんなで「松本ぽんぽん祭り」の歌に合わせて、楽しそうに踊って行進していました。
もう今の東京では見られなくなった光景ですね。
あちこちにで店も出ていて、遠い昔の子供の頃を思い出しました。
この「チーズハットグ」という商品のお店がいくつかありましたが、ここ松本では大人気のようで、どこも長い行列でした。
これは、ホットドッグにとろけるチーズが乗せてあるものですが、確かに美味しそうに見えました。
なぜか、混み合う商店街の脇に、「カエル大明神」が祀られていたので、思わずお祈りしました。
この日の松本は、ハンパなく暑かったので、さすがに混み合うお祭りの商店街を歩き続けるのは、結構疲れたので、夕食を食べることにしました。
ぐるなびで調べて、地元で上位に上がっていたお店が、ここ「おきな堂」でした。
ここも先程の喫茶店同様、もう東京では見られなくなった、昭和レトロ風な洋食屋さんでした。
マスターやウェイターの方がワイシャツに蝶ネクタイをしていて、とても粋な感じでした。
内装も、言い方は古いですが、「昭和モダン」という感じの重厚な雰囲気でした。
ここでは、「昔風のコロッケカレー」と「サラダ」のセットを食べました。
この量で、一つ300円は安いと思います。
とても新鮮な野菜で、美味しかったです。
「昔風のコロッケカレー」
コロッケがまったく油っこくなく、サクッと揚げてある感じで、絶品でした!
カレーのルーも昭和風の味わいがあり、肉もご飯もたっぷりで、950円でした。
最後は、小粋なプリン・ア・ラ・モードを食べて締めました。
このプリンもきちんと本格的に作った感じで、懐かしい味がしました。
店を出ると、すっかり暗くなっていて、最後は夜の松本城を眺めることにしました。
堀の水面に映る松本城、とても素敵でした。
松本は本当に素敵な街で、とても楽しい一日でした。
今度は秋の紅葉シーズンの松本に行ってみたいと思います。