先日、サザンオールスターズデビュー42周年記念である6月25日午後8時より、サザンオールスターズ特別ライブ2020が横浜アリーナで開催されました。
最近増え始めた、いわゆる「無観客リモートライブ」です。
8つのメディアから自分の好きなメディアを選べて、PCやスマホ・タブレットから視聴できるという、コロナ時代に最適な画期的なライブです。
値段も、3,600円と、通常のライブ料金よりも格安で、試しにどんなものかと思い、申し込んでみました。
上の写真が待機画面で、ライブが始まるまで、サザンの曲がBGMで流れるのを聴きながら、このまま待ちました。午後8時の開催予定でしたが、10分ほど遅れてスタートでした。
画像の掲載は禁止なので、ご紹介できませんが、一発目は1990年の「Southern All Stars」からの名曲「YOU」で軽快に始まりました。
続いて、軽やかなシンセのイントロが轟き、誰もが心躍る「ミス・ブランニュー・デイ」そして、「希望の轍」へと続きました。
「希望の轍」では、「大変な毎日をご苦労様、今日は楽しく行きましょう」と歌詞を変えて歌い、日本の全国民の労をねぎらってくれました。
ここまで観て聴いていて、桑田さんの歌い方が微妙にぎこちなく、少し音程やリズムを外しているような感じを受けました。
やはり、42年間やってきた大ベテランですが、横浜アリーナのような大会場で、無観客で歌うのは意外とやりにくかったのでしょう。
続いて、「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」「フリフリ'65」そして、これはとても珍しいと思った「タバコ・ロードにセクシーばあちゃん」を歌ってくれました。
そして、原由子とデュエットで、バラッドな名曲「シャ・ラ・ラ」を歌い、息の合ったコンビネーションを見せてくれました。
カメラアングルも、歌う桑田さんと、シンセを演奏しながら歌う原由子が並んで映った映像が何度も映し出されて、とても良かったです。
後半は、これまた珍しい最新アルバム「葡萄」からの「天井桟敷の怪人」を歌った時から、ダンサーが現れ始め、ボルテージがだんだんアップしてきます。
ここからは、ノリノリの曲が連続して演奏され、「東京VICTORY」「エロティカ・セブン」と続きます。
「マンピーのGスポット」では、桑田さんは「ズラ」をかぶり、コロナ時代のメッセージとして、「疫病退散!」の文字が書かれていたのは、笑わせられました。
そして、42年前の同じ6月25日にリリースしたデビュー曲「勝手にシンドバッド」が始まると、サンバの格好をしたおなじみのセクシーなダンサーが現れ、無観客ながら会場はダンサーとスタッフたちで、最高潮の盛り上がりを見せてくれました。
アンコールは、ライブではおなじみの「ロックンロール・スーパーマン」で始まり、スタッフが一所懸命ライブのために働く姿が映像に映し出され、最後は「みんなのうた」で、陽気に楽しく締めくくられました。
今回は、サザンのライブとしては、とても珍しいのだそうですが、全員のメンバー紹介がきちんと行われました。
中盤に1回、ライブの最後に1回ですが、残念だったのは、ライブの最後のメンバー紹介の時に、「毛ガニ」の野沢秀行さんの紹介の時に、カメラが別のメンバーの姿を映してしまったことですね。これは毛ガニさんが可愛そうだと思った。
桑田さんは結構ああ見えて細かくチェックする完璧主義の人だそうで、多分後で映像を観て、怒ったんじゃないかと思います。
後日談ですが、毎週土曜日の午後11時にTOKYOFMで放送されている「桑田佳祐のやさしい夜遊び」で、桑田さんが言っていましたが、観客がいない中でいつもの調子でギャグを飛ばしても、お客さんの反応が無いので、とても寂しくて、やりにくかったそうです。
「オレがギャクを飛ばしても、サザンのメンバーは無関心だし、まったく『無観客・無関心ライブ』だよね!」と言っていたのは、結構本心だったのかもしれません(笑)