肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

山下達郎ロングインタビュー「村上”ポンタ”秀一」その5

前回の続きです。

pilgrim1969.hatenablog.jp

1⃣細野晴臣氏のベース

前回、「『はっぴいえんど』の中で、僕は大瀧さんの歌しか聴かなかった」と、過激な発言をしていたことをご紹介しましたが、その後、しっかり細野晴臣氏のこともフォローしていました。

「細野さんのことは、日本一のベーシストだと今でも思っている」

ただ、このことは、ラジオや他の記事などに、事あるごとに発言していますので、特別に気を遣った発言ではなく、達郎氏の本心だと思います。

そもそも達郎氏は、他人に媚びへつらったりする性格ではありません。

良いものは良い、悪いものは悪い、と、歯に衣を着せぬ発言をする、潔い方です。

細野氏も、歌をしっかり聴いている人だそうです。

「歌をしっかり聴いている」というのは、達郎氏の大きな評価ポイントですね。

また、ポンタ氏も言っていたようですが、「CANDY(アルバム「SPACY」収録)」での指捌きの繊細さは絶妙だということです。

ただ、譜面は間違いやすい、と言っていました。

「LOVE SPACE(アルバム「SPACY」収録)」では3回間違えたそうです。

こういうことを正直に言うところが、いかにも達郎氏らしいです。

ただ、それでも細野氏が、「2度と同じ弾き方はしない」「優れたタイム感を持っている」点は、かなり評価しているとのことです。

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細野晴臣氏もベースで参加した、1977年のアルバム「SPACY」

2⃣ドラムとベースの関係性

達郎氏いわく、ドラムとベースというのは、ピッチャーとキャッチャーに例えられるとのことです。

ドラムというのは、自分なりに感じた「曲想」や、「音楽的な情景の変化」を表現する役割があり、ベースというのは、リズムの根幹を担う役割があるそうです。

ドラムが投げる球を、ベースが受け止める。

新たなリズム・セクション(バンド・メンバー)として、ドラムの青山純氏、ベースの伊藤広規氏が現れましたが、一見のほほーんと見える伊藤広規氏の方が、精神的には青山純氏を引っ張っていたそうです。

実際のライヴや、配信ライヴ等で、伊藤広規氏を見たことがありますが、ぷっくりした体型で、穏やかな顔をしていて、ぽわーんとした雰囲気がある人ですが、人は見かけによらないのですね。達郎氏もよく人を観察しています。

ドラムのポンタ氏もとても寂しがりやということで、一人っ子だということです。

達郎氏も、坂本龍一氏も一人っ子だということで、だから気が合うのだと言っていました。

言われてみれば、そんな感じがします。

達郎氏も、妻の竹内まりや氏(確か長女)とのやり取りを見ていると、包容力のある竹内まりや氏の手のひらの中で、気持ちよく過ごしている感じが見受けられます。

(次回に続く)