肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

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山下達郎「PERFORMANCE 2022」NHKホール 2022年7月16日 その1

NHKホールで行われた、山下達郎氏の「PERFORMANCE 2022」を観に行きました。

山下達郎氏のライブは、コロナ禍前の2019年8月以来3年ぶりの参加となります。

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今回は、6月22日に発売された実に11年ぶりの新作「SOFTLY」を引っ提げての、約3年ぶりの久しぶりのライブツアーということで、山下達郎氏もかなり力が入っているということで、僕も期待して観に行きました。

 

まだ、ツアー中ですので、これからライブに参加される方はネタバレにご注意ください。

 

NHKホールは改装したそうですが、改装後にライブを行うロック・ポップスのアーティストでは、山下達郎氏が初めてだそうです。

 

ブザーが鳴り、メンバーが次々と登場し、最後にひょこっと山下達郎氏がさりげなく現れ、小気味良いスライドギターの音と共に、1982年リリース「FOR YOU」収録の「SPARKLE」の曲が始まりました。

清々しい夏空を思わせる、さわやかなこの曲での山下達郎氏のボーカルは全く衰えを感じさせることなく、同じ1982年リリースの「あまく危険な香り」へと続いていきました。

その後、達郎氏のあいさつのMCが入りました。

「コロナや戦争など、いろいろと暗い世相ですので、今回は明るい曲を選んでみました。こんな曲はいかがでしょうか。」

そして、最新アルバム「SOFTLY」から木村拓哉主演のドラマの主題歌で、明るいポップな感じの「RECIPE(レシピ)」、達郎氏お気に入りの力作「人力飛行機」と2曲が演奏されました。

 

実に3年ぶりのライブツアーです。山下達郎氏及びメンバーは皆素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

 

そして、また達郎氏のMCが入りました。

達郎氏は落語が好きであり、合間合間のMCは落語調の小噺を話すのですが、これがまたとても面白い。

このコロナ禍の期間中、きちんと3回のコロナ予防接種を受けたそうです。

個室で接種の注射を受けた後、医者が山下達郎氏だと気づき、「や...山下さん?山下さんですか?」と尋ねられ、「そうです」と答えると、いきなり手袋を外して、握手を求められたそうです。コロナ禍にもかかわらず...

2回目も同じような目に遭い、3回目の医者はなんと「写真撮っていいですか?」と言われて、バシバシ撮られたそうです。

「お前、それでも医者かよ!」と内心思ったそうです。

 

「ライブのこの時のために、こんな話をとっておきました。」

と、少し照れ臭そうに話し、1982年リリース「FOR YOU」から、夏にふさわしいさわやかな名曲「MUSIC BOOK」の演奏が始まりました。

 

そして7曲目、「いろいろとカバー曲をやってきましたが、その中でもすこぶる評判のいい曲をやります!」と言い、あの大瀧詠一氏の「君は天然色」の演奏が始まりました。

前回2019年のライブの時も演奏してくれましたが、以前と比べて達郎氏の歌唱力というか、この曲にピタリとはまってきたようで、とても馴染んでいて、少しも違和感はありませんでした。

やはり、大瀧詠一氏の「君は天然色」を歌うのにふさわしい人は、70年代から大瀧詠一氏と関わってきて、厚い親交を交わしてきた、愛弟子とも言える存在の山下達郎氏を置いて他にはいないと思われます。

聴いていて、胸が熱くなるのを感じ、思わず涙ぐんでしまいました。

 

曲が終わり、達郎氏はしみじみとした感じで、「大瀧さんのこの曲は本当に難しい・・・」と言いました。

 

再びMCとなり、達郎氏はこう言いました。

「うちのバック・ミュージシャンは皆演奏力が高く、何でも出来るので、今までステージでは出来なかった曲が出来るようになりました。おかげさまで私の全レパートリー300曲余りの中で、127曲が演奏できるレパートリーになりました。」

「本来は大変喜ばしいことなのですが、逆にレパートリーが増えすぎて、選ぶのが大変になってしまいました・・・(笑)」

「周りからは、あの曲をやれ、この曲をやるな、といろんなことを言われますので、結局は自分がやりたい曲をやっていくことにしました。」

 

そして、こう続けました。

山下洋輔さんの言葉にこんな言葉があります。『喧嘩は勝ち負けではない。音楽は勝ち負けである。』」

「以前、うちのバック・ミュージシャン同士でバトルを繰り広げたら、1曲が8分くらいから15分くらいと、やたら曲が長くなり、際限なくなりましたので、今回はワンコーラスずつで、それぞれの主張というか、バトルをしてもらいます。」

そう言った後、1978年リリースの「GO AHEAD!」収録の「PAPER DOLL」が始まりました。

まずは、キーボードの難波弘之氏にスポットライトが当たり、インプロビゼーションが始まります。

その後、もう一人のキーボード奏者の柴田俊文氏にスポットライトが移り、ギターの佐橋佳幸氏に移り、サックスの宮里陽太氏に移り、この4者が代わる代わるワンコーラスずつインプロビゼーションを繰り広げ、それを繰り返していきます。

そして、最後は4者が同時にインプロビゼーションを繰り広げ、興奮は最高潮に達し、その激しくも素晴らしいバトルは終わりました。

 

長くなりましたので、この続きは次回のブログでお話します。

 

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