先日2023年7月29日、NHKホールで行われた、山下達郎「PERFORMANCE 2023」のライブを観に行ってきました。
前回の続きです。
これからライブに参加される方には、全てネタバレとなってしまいますので、ライブに参加する前にあまり詳細を知りたくない方は、この先はご注意ください。
3曲目の「ドーナツ・ソング」が終わり、山下達郎氏のMCはなおも続きました。
話は、今年行われているRCA/AIRイヤーズのキャンペーンの話に移りました。
「RCA/AIRイヤーズ(山下達郎氏デビューの1976年から1982年の間)に発売された作品のアナログレコードとカセットテープがリマスターされて再リリースされていますが、約40年ぶりに発売された「FOR YOU」がなんと1位!「RIDE ON TIME」が2位、7月4日に発売された「GO AHEAD!」「MOONGLOW」もベストテンに入るなど、私にとっては何か狐につままれた気分です。だって、当時「GO AHEAD!」なんて最高位98位とかでしたからね・・・」
「私が正式にブレイクしたのは、『RIDE ON TIME』のシングルがベストテンにチャートインした時(1980年)なんですが、当時、マクセルのカセットテープのCM撮影でサイパンに行ったんですよ。」
「ものすごい粗い映像で視聴者からYouTubeにアップされていましたけど、先ごろ、この映像のテープが見つかりましてね。YouTubeにアップされていると思うので、ぜひ観てください。」
「ところで、この映像、公式には朝だと思われていますが、実は夕方なんですよ。スタッフに神輿のように担がれて海に入っていったんですね。まあ、なんというか、ナマコだらけの海でしたね・・・」
マクセルカセットテープのCM撮影の話から、なおも話は続きます。
「その翌年(1981年)ですかね、やっぱり撮影で、北海道の十勝川温泉に行ったんですよ。長時間の撮影だったもんで、硫黄を浴びて顔がパンパンに膨らんでしまいましてね。その薬を買うのに不便な土地で2時間はかかると言われたので、仕方なくキュウリで冷やしたなんて想い出がありましたね。」
「そんな思い出から、今回は70年代・80年代の曲を中心にやってみたいと思います。」
やはり、ファンは70年代・80年代の曲が一番好きなんでしょう。
大歓声の中、始まった曲は、ライブでは珍しい曲「土曜日の恋人」(1985年シングル盤リリース)でした。
とてもゴージャスできらびやかな演奏だったのが印象に残っています。
次の5曲目は、1977年リリース「SPACY」収録の「SOLID SLIDER」。
ここで、今回からメンバーに加わったギタリストの鳥山雄司氏、サックスの宮里陽太氏、キーボードの柴田俊文氏、ピアノの難波弘之氏が紹介され、恒例の長く素晴らしいインプロビゼーションが始まりました。
ギタリストの鳥山雄司氏は、佐橋佳幸氏のような派手さはありませんが、ユーミンや吉田拓郎氏のライブメンバーとしても長くやっていて、とても安定感のある演奏でした。
その後、山下達郎氏がキーボードの演奏に変わり、1982年「FOR YOU」収録の「ふたり」、1978年「GO AHEAD!」収録の「潮騒」と、往年の名バラードが続き、達郎氏は難波弘之氏のピアノとタッグを組んで、しっとりと歌い上げます。
その後、8曲目は、達郎氏のラジオ番組TOKYO-FM「山下達郎サンデー・ソングブック」のエンディングテーマで有名な「Groovin'」となります。
恥ずかしながら、僕はこの曲が達郎氏の敬愛するヤング・ラスカルズのカバーだとは知りませんでした。
演奏前、再び達郎氏のMCとなりました。
「あらゆる人に、『この曲をやってくれ!』『あの曲をやってくれるな!』などといろいろと言われましてね。」
「結局、何の曲をやっていいかわからなくなってしまったんですよ。そこで、結局は自分のやりたい曲をやるのが一番良いという結果に達しました。」
「そこで、前からやりたかったこの曲をやります。」
始まった演奏は、「ARTISAN」のアレンジとも違う、おそらくオリジナルと思われるアレンジと曲調でした。
レゲエっぽい感じで、見当違いかもしれませんが、桑田佳祐氏の「ヨシ子さん」を思わせる雰囲気だと感じました。
長くなりましたので、続きは次回のブログで!