先日2023年7月29日、NHKホールで行われた、山下達郎「PERFORMANCE 2023」のライブを観に行ってきました。
前回の続きです。
これからライブに参加される方には、全てネタバレとなってしまいますので、ライブに参加する前にあまり詳細を知りたくない方は、ご注意ください。
8曲目の「Groovin'」が終わり、再びMCとなりました。
「やあ、外は猛暑でとてもクリスマスなどという雰囲気ではないと思いますが、今回もクリスマスの曲をやりたいと思います。」
始まったのは、昨年のライブでも披露してくれたクリスマスの定番クラシックの曲で、1993年リリース「シーズンズ・グリーティングス」収録の「Bella Notte」。
季節外れではありますが、会場内を素晴らしいゴージャスな山下達郎氏のアカペラ・コーラスが響き渡ります。
そして、これも「シーズンズ・グリーティングス」収録で、Judy Garlandの名曲「Have Yourself A Merry Little Christmas」。
達郎氏のアカペラ・コーラスは聴いているだけで、涼しくなってくるから不思議です。
そして、クリスマス・スペシャル3曲目は、おなじみの山下達郎氏最大のヒット曲にして、不滅のナンバー「クリスマス・イブ」。
この曲のイントロが流れてくると、いつも不思議と胸が熱くなってくるのを感じます。
80年代末からテレビで流れていたJR東海のCMの影響もあるかもしれませんが、10代後半から20代にかけての青春時代が脳裏に浮かんできます。
しかし、後日、この「クリスマス・イブ」に関して、妻の不満というか、批評を聞きました。
途中のクライマックスともいえる「パンパカパンパン、パンパンパン」(わかりにくくてすみません・・)などのコーラスの部分が録音で流れていたと言うのです。
素晴らしいコーラス・メンバーがいたにもかかわらず(三谷泰弘氏・ハルナ氏・ENA氏)、なぜこの大事な部分を録音で流したのか解せないと力説していました。
「確かにそうだよな‥」と私も納得しました。
僕は全く気がつきませんでしたが、さすが、いつも耳が良い妻だと、感心しました。
華やかなクリスマス・ナンバーが終わり、達郎氏圧巻の名曲「蒼氓(そうぼう)」(1988年リリース「僕の中の少年」収録)が演奏されました。
正直、地味なバラード曲ではありますが、普通の市井(しせい)で暮らす一般庶民の方たちが、けなげに一所懸命に生きる姿をきちんと表すことが出来て、1988年リリース当時、達郎氏が非常に満足していたのを覚えています。
この曲を作り、世に出すことが出来て、達郎氏としての一つのライフワークを達成したとのことでした。
達郎氏は当時、表舞台に出て活躍していく自身の能力の限界を感じていたようで、年齢も40歳に差し掛かろうとしていた時期であり、その後は他のアーティストのプロデュースや作詞作曲をメインに裏方へ回っていこうと考えていたそうです。
長く素晴らしい「蒼氓(そうぼう)」の演奏が終わり、2008年リリースのシングル「ずっと一緒さ」が続いて演奏され、その後は長いメドレーへと突入していくのでした。
長くなりましたので、続きは次回のブログで!