先日2023年9月2日、俳優の武田鉄矢氏率いる海援隊の横浜関内ホールで行われたライブを観に行ってきました。
前回の続きです。
藤子不二雄氏との想い出を語ったMCが終わり、一番最初のドラえもんの映画の主題歌だった「少年期」が演奏されました。
前回同様、武田鉄矢氏がボーカルだけでなく、鉄琴のような楽器も弾いていたのが印象的でした。
その後、MCとなり、「プロモーターからも言われていたので、今回心機一転・奮起して、新曲を作りました。聴いてください。良かったら、皆さんも一緒に歌ってください」と言って、新曲が公開されました。
秋を思わせる優しいメロディで、サビの部分を「明日天気になれ」と、会場全員で繰り返し歌われました。
「まだ未完成なんですけど、きちんと完成したら、改めてまたご紹介しますね」
そして、武田鉄矢氏はステージから去り、中牟田氏と千葉氏だけになって、前回の日本橋三井ホールでのライブと同様、中牟田氏が作った「自画像」を中牟田氏のボーカルで歌われました。
この「自画像」は、中牟田氏が自身の母親のことを歌った曲だそうで、マイナーコードの曲ですが、中牟田氏のボーカルは意外と上手く、良かったです。
曲が終わると、再び武田鉄矢氏がステージに帰ってきて、今度のメンバーそれぞれの母親の話になりました。
武田鉄矢氏は千葉氏に向かって「千葉のお母さんって、結構物分かりがいいというか、いろいろとサポートしてくれるお母さんだったよな?」と言うと、千葉氏はすかさず「いやいや、あれで意外と結構気が強かったんだよ」と否定しました。
中牟田氏のお母さんは病弱で、入退院を繰り返していた線の細いタイプの人だったようでした。
でも、武田鉄矢氏が病室に見舞いに行った時、笑顔でこう言われたそうです。
「あの・・・息子を連れて行かないでね・・・」
武田鉄矢氏は意外とショックだったそうです。
その後、千葉氏のお父さんの話になり、武田鉄矢氏は言いました。
「千葉のお父さんも、とても物分かりの良い人だったんだよな…」
「だけどさあ、デビューした後に一度だけ楽屋に来たんだよ」
「その時にさあ、オレに向かって『あんたは、もう・・・』とちょっと憎々しげに、ひとこと言われたんだよ。でも、もっと何か言いたげだったんだけど、そのまま去ってしまったんだよな・・・」
武田鉄矢氏は、少し悲しそうな顔をしていました。
今となっては海援隊で大成功しましたが、当時はバンドとして世の中に出ていくことは、親としてはとても賛成できなかったのでしょう。
武田鉄矢氏がメンバーの中で「悪者」というレッテルを一身に請け負っていたのは、とても気の毒に感じられました。
続きは次回のブログで!