今年も稲川淳二の怪談ナイトに行ってきました。
一昨年2018年・昨年2019年と観に行き、今回が連続3回目(通算で5回目)となります。
↓ 昨年までの記事はこちらです。
コロナの影響により、開催が危ぶまれていましたが、観客席のレイアウトをコロナ仕様にして、なんとか開催していたようです。
僕たちは、2020年9月5日土曜日の関内ホール公演を観に行ってきました。
どんな感じかな?という心持ちで、会場に入りましたが、やはりコロナの影響で、ソーシャル・ディスンタンスを確保するため、1席ずつ空けての席の配置となっていました。
正直、僕は知らない人と密着して、密閉した空間にいるのが、コロナ前からも大嫌いだったので、とても快適に感じました。
運営する側は、大変だと思いますが、お客の立場からすると、結構悪くないのではないでしょうか。
来場したお客さんの数は、ここ数年に比べると、やっぱりコロナの影響はあるようで、8割程度といったところでしょうか。
席に座り、開演を待っていると、いつもどおり和服を着た若い女性が現れ、厳かな声で、開演に当たっての注意事項を淡々と述べていました。
いつもと同じ女性だと思いますが、ちょっとミステリアスで、表情が硬く変わらない、この女性は一体何者なのだろうと思っているのも束の間、いつもどおりニコニコした表情で、稲川淳二が現れました。
この「MYSTERY NIGHT TOUR」を1993年に始めてから、今回で28回目ということですが、今回のような状況は初めての経験ということで、稲川淳二も心労が耐えなかったようで、いつにも増して、観客に向かって手を振る仕草に力が入っているようで、心なしか感激しているように見えました。
今回も稲川淳二の怪談の語り口は健在で、いつものようにゾクッとさせる怪談を三話紹介してくれました。
残り一話は、怪談というより、心温まる不思議な話という感じで、とても良かったです。
まだ、ツアー続行中なので、内容はお話できませんが、73歳になったばかりの稲川淳二は、ますます「怪談爺い」として、磨きがかかってきているように感じました。
若い時はものすごく早口でしたが、この歳になってようやくとても聞きやすい、貫禄ある話しぶりになったような気がします。
怪談の後は、珍しく10分間の休憩を挟み、久しぶりに「心霊写真コーナー」に突入しました。これも詳しい内容はお話できませんが、ファンから送られた心霊写真と思われる写真を紹介して、「こういうのは心霊写真ではない」「心霊写真はこういうものである」と次々と一刀両断に判定を下して、とても興味深く、勉強になりました。
心霊写真の紹介が終わると、エンディングとなり、今年の稲川淳二は本当に無事に開催できて良かったと、感激もひとしおなのか、別れるのが名残惜しいかのように、観客の一人一人の顔を見ながら、いつまでも手を振り、ステージを後にしていきました。
稲川淳二も今年73歳で、このツアーがいつまで続くかはわかりませんが、僕たちは開催される限り、怪談を聞きに行こうと思っています。