クソ真面目で完璧主義な僕にとって、ピッタリの本に出会いました。
前回の続きです。
2⃣ 日本人の真面目さの弊害
日本人は基本的に真面目であり、「自分に厳しくしなければならない」「自分をきちんと律することが出来る人が立派である」という考え方が身についていると和田氏は言っています。
電車やバス、飲食店など、基本的に割り込みなどする人はほとんどなく、きちんと列に並んで順番を待っています。
しかし、和田氏はこんなエピソードを話していました。
羽田空港から帰宅するため、タクシーを使おうと思っていたところ、タクシー乗り場は長蛇の列となっていたそうです。
仕方なく、スマホを取り出してタクシーアプリでタクシーを呼び出したところ、すぐに来てくれて、長蛇の列で並んでいる人たちを横目に先に出発してしまったそうです。
現代は、タクシーアプリを呼べば、すぐにタクシーを呼べる時代です。
なのに、なぜそういった文明の利器を使わず、いつまでも列が短くならない、もしかしたら順番が来るまでに1時間も2時間も待つ羽目になるのに、それを知りながら、列に並んでいるのか、不思議に思ったそうです。
しかも、年がら年中、いつもスマホを見続けているくせに、そういったことには気がつかないのだろうか?
一体、何のためにスマホをそんなに見続けているのか・・・
考えてみれば、僕の身近にも似たようなことがよくあります。
僕は東京郊外の新興住宅地に住んでいますが、近くに某有名なホームセンターや人気のある外資系スーパーマーケットがあり、僕の家の前は休日になると、いつも大渋滞を巻き起こしています。
毎週毎週休日になると、大渋滞にはまり、よくこの人たちは我慢できるなあ、といつも不思議に思っていました。
平日は必死に働き、たまの貴重な休日なのに、なぜ自ら大渋滞にはまって、苦痛と共に貴重な時間を浪費するような選択をするのだろうか?・・・
ホームセンターやスーパーマーケットなんて、探せば他にもいくらでもあり、大渋滞しないような場所の店を選ぶという選択もあるのに、なぜこの人たちはそういう選択をしないのだろうか?・・・
僕はいつもその人たちと反対方向に車を進め、それらの車に乗っている人たちの表情を見るのですが、能面のように無表情か、うんざりした顔をしています。
以上のような例から考えてみると、日本人は列があるとそこに並んで待たなくてはならないと無意識に思い込んでいる人たちが多いのでしょうか。
そのように幼少の頃から教育され、もしくは古来からのDNAとして残されているのでしょうか。
列に並んで待つことが絶対的な正義であり、なにかうまい手を使って抜け駆けすることは悪いことのように無意識に思ってしまう傾向が日本人にはあるようです。
しかし、和田氏も言っていましたが、タクシーアプリを呼んでタクシーに乗った方が、自分も楽だし、他の人たちも列が短くなって助かるはずです。タクシーの運転手もその方が効率的に稼げて良いはずです。
休日に特定のホームセンターやスーパーマーケットを目指して、大渋滞に自ら突っ込むより、他にも楽しいホームセンターやスーパーマーケットは無いのだろうか、と探してみることで、自分や家族も貴重な時間を浪費することが無くなり、仕事で運転している関係ない人たちが大渋滞に巻き込まれることなく、本当にそれらの道路を通る必要がある車(救急車・消防車・運送トラック・バス・タクシーなども含めて)が円滑に通ることが出来るはずです。
和田氏の言うとおり、「こうしなくてはならない」「その場の状況に黙って従うべき」という思い込みから離れて自由になることで、みんなが楽になると思うのです。
次回のブログに続きます。