先日2024年2月14日、東京ドームで行われたQUEEN+ADAM LAMBERT による「THE RHAPSODY TOUR」の最終公演ライブを観に行きました。
前回の続きです。
3⃣ オープニングの斬新さ
クイーンのライブはそのステージのイルミネーションの素晴らしさに目を見張るものがありますが、クイーン+アダム・ランバートとなってからもその素晴らしさはしっかり継承されていました。
今回の東京ドームのライブは、前回2020年のライブを上回るものとなりました。
約10分遅れでライブが始まったのですが、そのオープニングが前回とは違う斬新さがありました。
「Machines (or“Back To Humans”)」(「Works」1984年リリース)のイントロが流れ出すとともに、ステージ中央の円柱状の構築物が光を放ち始め、AIを思わせる機械人間たちの映像が出てきました。
その機械人間たちの映像がステージ上から消えたと同時に、パッと映像が切り替わり、クイーン+アダム・ランバートのメンバーが映像に現れ、往年のクイーンの代表曲の一つである「Radio Ga Ga」(この曲も「Works」1984年リリース)へとつながりました。
どちらもロジャー・テイラーの曲であり、彼の発想から生まれたオープニングなのでしょうか?
とても斬新でした。
4⃣ ライブ前半の流れ
「クイーン+アダム・ランバート」として、2012年から全世界ですでに300公演近くやっており、コンビネーションは抜群でした。
「Hammer to Fall 」「Fat Bottomed Girls 」「Another One Bites the Dust 」と、往年の名曲群を立て続けにそつなく演奏し、アダム君の歌唱力は相変わらず抜群でした。
ステージ上でのブライアン・メイとアダム君の「からみ」もなかなか良い雰囲気でした。
その後、ロジャーテイラーが自身の曲「I’m in Love With My Car 」をドラムを叩きながら熱唱しました。
前回も演奏しましたが、大画面モニターの映像に映し出されたロジャー・テイラーの、ドラムを激しく叩きながら熱唱する姿は、とても74歳とは思えない溌溂とした姿でした。
その後の「Bicycle Race」では、あの特徴あるメロディとコーラスに合わせて、アダム君は超豪華なバイクを回転させて乗りながら、歌っていました。
前回と同じですが、ド派手な演出には感心しました。
そして、日本でとても人気のある、フレディ・マーキュリーのさわやかで情熱的なソロ・ナンバー「 I was Born to Love You」をアダム君は情感たっぷりに歌い上げ、 「 I Want It All 」へと続いて、いったんアダム君はステージから姿を消しました。
そして、代わりにブライアンがひとりアコースティックギターを携えて、ステージ中央のイスに座り、フレディが元婚約相手だったメアリーに捧げた曲だと言われていた「 Love of My Life」(「A Night At The Opera」1975年リリース)を弾き語りでしっとりと歌い始めました。
途中からブライアンの「一緒に歌ってください」という意外と流暢な言葉が投げかけられて、会場は大合唱となりました。
やがて歌声がフレディの声に変わり、大画面モニターにフレディの生前の姿が現れました。
前回と同じ1986年の「ザ・ミラクル・ツアー」の頃と思われる可愛いキャラクターがプリントされたTシャツを着たフレディが、まるで本当にステージの上にいるかと思わせる臨場感を持って歌い上げるので、「まだ生きていて、そこにいるのではないか?」と思わせるほどでした。
曲が終わり、大画面モニター上のフレディが別れの素振りと共に去っていき、ブライアンがまた流暢な日本語で「ありがとう」と言いました。
そして、そのまま「TEO TORIATTE 「手をとりあって」」(「A Day At The Races)1976年リリース)をまた弾き語りで歌い始めました。
この曲は、日本に愛着を持ったクイーンが 日本のために作った曲で、日本語で歌われています。
ブライアンが流暢な日本語でワンコーラスを歌った後、突如アダム君が現れて、ツーコーラス目を歌い始めたのにはびっくりしました。
ここは前回とは違う演出でした。
かなり練習したのでしょうか。
なかなか上手い日本語で、素晴らしい歌唱力で、堂々と歌い上げてくれました。
そして、二人がステージから去った後、ロジャーのドラム・ソロが始まるのでした。
後半のもようは次回のブログで!