肥満と薄毛からの脱出!「背水の陣」に直面した中年男の日記

肥満と薄毛の話題だけではなく、趣味の読書・音楽・映画などのご紹介もしますよ。

心房細動手術のため入院 その4 手術当日①

採血や点滴針挿入で大変な思いをした初日が終わりました。

前回の続きです。

 

pilgrim1969.hatenablog.jp

 

入院初日ということもあり、また手術の前日ということもあって、午後10時の消灯の後もなかなか寝付けず、しばらく本を読んだり、イヤホンで音楽を聴いたりしていました。

妻から励ましのLINEメッセージが何度か動画で届き、我が家の様子や大切にしているぬいぐるみや妻の姿を見て、癒されました。

自分がこうして病室にいる中で、我が家の映像を観ると、なんか別世界を見ているようで、不思議なことですが、とても懐かしい気持ちになります。

 

病室内の電気を消されてしまって、読書灯を点けて本を読んでいましたが、他の患者への迷惑を考えて、読書はやめて読書灯を消して、イヤホンで音楽を聴いているうちに、いつの間にか眠ってしまいました。

途中、尿意を催して、午前3時ころに目が覚めてしまい、トイレに行った後はまたなかなか寝付けず、イヤホンで音楽を聴きながら、悶々とした時間を過ごし、午前4時半ころにようやく眠ったようでしたが、起床は午前6時のため、結局1時間半足らずで起きてしまいました。

 

手術の開始時間は、1番目の患者の手術が終わった後になるので、午後1時を回るだろうと言われていました。

手術後はほとんど動き回ることは出来ないことを知っていたので、キレイに顔を洗って髭を剃り、9階のコンビニに行って、事前に買っておくべきドリンクなどを購入し、病室に持ち帰りました。

 

手術直前なので、朝食は無しでした。

なので、これらの用を済ませた後は、イヤホンで音楽を聴きながら本を読んで、気を紛らわせていました。

 

午前7時半ころになり、昨晩から担当になった女性の看護師さんが現れ、1番目の患者さんの手術の終了時間は早まる可能性があるので、僕の手術開始時間ももっと早まって、午前中になるだろうと告げられました。

 

手術を経験した人ならわかると思いますが、手術直前の心境というのは、何とも言えない不安な気持ちで、まるで死刑囚のような気分です。

全身麻酔なので、手術中は意識が無いとはわかってはいるものの、やっぱり自分の身体にメスを入れられたり、針を刺されて穴を開けられて管を挿入されるなどということは想像するだけでゾッとします。

 

あんまりこれらのことを想像すると、怖くなって居ても立っても居られない心境になってしまうので、全く関係ない本を読んだり、YouTubeを観たり、音楽を聴いたりして、気を紛らわせながら過ごしていました。

 

午前10時近くになり、看護師さんが現れ、言いました。

「リラポンさん、前の方の手術が早く終わりそうですので、そろそろ検査着に着替えましょう。」

そう言って、紺色の検査着を渡されました。

手術をやりやすくするため、パンツなどの下着は一切着けず、検査着一枚になるのだそうです。

浴衣風になっているので、油断すると間から陰部が見えてしまうのですが、手術前の興奮状態で、全く気にはなりませんでした。

こうなると、何もする気にはなりません。

ひたすら無の状態で、時折神様に祈ったりしていました。

スマホをいじる気にもならなかったのですが、妻にLINEで一言「これから手術に行ってくる」とだけ入力しました。

 

そして、10時半ころでしょうか。

看護師さんが車椅子を持ってきて、そこに座るように言われました。

手術室までは車椅子に乗って、看護師さんに押してもらって連れて行ってもらいます。

「それでは、行きましょう。」

死刑執行に連れていかれる死刑囚のような気分でした。

ナースステーションの横を通り抜け、エレベーターホールでエレベーターが来るのを待ちます。

心なしかいつもと景色の色が違う感じがしました。

エレベーターに乗り、途中の階で、僕と同じように車椅子に乗って、看護師さんに押してもらっている患者さんが乗ってきました。

僕と同じようにこれから手術に向かうのでしょうか。

言葉は交わさないのに、なぜか連帯感のようなものを感じました。

 

4階で降りて、エレベーターホールに出ると、左側に手術室へ向かうような通路があり、そこへ向かって車椅子は進み、よく映画やテレビで見るような手術室の入口が見えてきました。

「いよいよ、手術だなあ」

そう思いながら、手術室に入っていくのでした。

(次回に続く)

 

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